どこまで関わればいい?小学生の子どもとお友達の関係

この記事は2020年1月29日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

ママやパパが小学生のころ、毎日お友達とどこで何をして遊んでいたかなんとなく覚えていても、友達とトラブルが起きてしまった際に、どのように解決してきたか覚えていないことが多いでしょう。自分が親という立場になったとき、わが子とお友達の関係にどこまで関わればいいのか、まるで未知の世界ですね。今回は、小学生の子どもとお友達関係への関わり方をご紹介します!

 

目次

友達の輪や行動範囲がぐっと広がるのが小学生

幼稚園や保育園を卒園し、小学生に入学するとクラスの人数が増えたり、新たな習い事を始めたりすることにより、たくさんの同年代の子と知り合う機会に恵まれます。また、この頃から自転車などを乗りこなすようになるので、近所のお友達の家と行き来したり、公園に遊びに行ったりと行動範囲も広がります。幼児のころは一人で遊びに行かせた経験もなく、子どもから聞くお友達の名前も毎日同じ、と親も把握できる範囲でしたが、小学生になると単独行動を始め、聞いたことのないお友達の名前がポンポン飛び出し、パパはもちろんママでさえも会話についていけないなんてことも!?

 

小学生になると、友達関係でトラブルが起きやすい?

小学低学年のころは、土地や地区が変わらなければ園時代の友達関係の持ち上がりで、初めのころは誰でも自然と同じ園だった気が合うもの同士で友人関係を築いていくでしょう。しかしそれもつかの間、友達の輪も徐々に広がっていきますから、友達同士で意見がぶつかり合うなんてことも。園児の頃よりトラブルが多くなっているのでは?と、ママは心配してしまうでしょうが、いろんな性格の友達とコミュニケーションを取り、結果ケンカしたり人間関係に揉まれることは、子ども自身の心の成長に必要なことで、当たり前であると構えましょう。

 

もしかして?家族がトラブルに気がつくポイント

子ども同士でトラブルが起こるのは当たり前と前述しましたが、昨今のニュースでは過激ないじめにより子どもが追い込まれ、最悪の結果を招いたというニュースが後を絶ちません。先生でも友達でもなく、一番子どもに寄り添えるのがママやパパ、家族です。わが子が被害者にも、もちろん加害者にもなることを誰も望みませんが、もし以下のチェック項目に心当たりがあれば子どもからのSOSかもしれません。

 

子どもの様子や表情で察知

子どもが悩んでいるときに現れる代表的な例として、口数が減る、学校の話をしようとしない、いつもイライラしている、笑わなくなるなどです。逆に、妙に聞き分けがよくなったり、友達の悪口ばかり言っているという間逆の場合も。

 

子どもの持ち物に注目

子どものランドセルやバッグ、洋服にも注目してみてください。普段から活発な子は泥だらけで帰ってくることもありますが、背中や肩などちょっと転んだだけでは汚れないような箇所もチェックしましょう。また、買ってあげたことのないような文房具を持っていた場合は、子どもからどこで手に入れたのか説明を受けるようにしましょう。

 

 

もしトラブルに巻き込まれていたら、親はどこまで関わる?

子どもがトラブルに巻き込まれていた場合、親はどこまで関わったらいいのか疑問に感じる方も多いと思います。そこで、関わり方のポイントをまとめてみました。

 

無理に聞きだそうとしない

学校にあまり行きたがらないけど、もしかしていじめられているのかな?と、ママは子どもの様子がおかしいと気が気でないでしょう。しかし、子どもなりにママやパパには心配をかけないでおこうと気を使っていることも。また、上手く言葉にして伝えられなくて子どもの中で必死に状況の整理をしている場合もあります。子どもが自ら気持ちを打ち明けるまで、そっと見守り、待つことも大切です。しかし、すごく悩んでいる様子で健康や生活に支障を来たしている場合は、どうしてもすぐに解決してあげたいですね。そんなときは、一緒に入るお風呂や寝る前など、親子共にリラックスしているタイミングで優しく問いかけてみてください。

 

子どもの話に耳を傾ける

子どもが気持ちを打ち明け始めたら、まずは最後まで耳を傾けましょう。途中で口を挟むのはNG。うん、うんと頷きながら目を見て聞くことがポイントです。

 

親の考え方を押し付けない

子どもは状況を全て上手く伝えられません。話を聞いた後、「それはあなたが悪いよ!」と真っ向から否定したり、親や大人の考え方を押し付けるのは避けましょう。「○○ちゃんはその時どうしてたの?」、「○○くんは、その後なんて言っていたの?」など、状況が把握しづらく、アドバイスに困った場合は子どもに分かりやすい言葉でひとつひとつ問いかけましょう。

 

相手の立場になって一緒に考えてみる

まずは、子どもの気持ちを分かってあげて、「辛かったね」、「悲しかったね」と受け止めてあげましょう。それから、親子で相手となるお友達の立場を考えましょう。「○○ちゃんは、あなたの○○したことが嫌だったのかもね。次は気をつけようね」「○○くんは、もしかしたらあなたの言葉遣いが怖かったのかもね。優しい言葉で話そうね」など、アドバイスを交えることもポイントです。

 

なるべく子ども同士での解決を目指す

小学生になると聞く言葉もほぼ理解し、相手の気持ちも考えられるように成長しています。親が口を出して解決しても何の意味にもなりません。子どもに適切なアドバイスをして、影で見守っていることを伝え、子ども同士での解決を目指しましょう。

 

子どものお友達関係を見守る心構え

子どもの友達関係を見守るために、親が普段からできる心構えがいくつかあります。全て完璧に、とはいきませんが、いざというときのために最善を尽くせるポイントばかりです。

 

人間関係でトラブルはつきもの

お友達と一度もささいなケンカでさえもすることなく大人になった! という人は誰もいません。大人でさえ人と人が交われば、時にはこじれてトラブルに発展することだってあります。ママもパパも子どものころを振り返り、それが子どもの成長のために必要だ! と割り切ることも大切です。

 

子どものお友達関係を把握

子どものお友達の名前を覚えたり、仲良しグループの存在など子どもの交友関係を知っておくといいでしょう。入学式の写真やクラス写真などがあれば、リビングに飾っておくと子どもに名前を聞きながら顔も覚えられるのでおすすめです。

 

仲のよいお友達の親と、なるべく知り合っておこう

子どもが仲良くしているお友達がいれば、授業参観やPTAなどの集まりなどで声を掛け合い、知り合っておくといいでしょう。お友達の家に遊びに行ったままなかなか帰ってこなかったり、子どもがどこに出掛けていったか分からない、ということも学年が上がるにつれて増えていきます。そんなときのために普段仲良くしている友達宅の連絡先など分かれば安心です。

 

わが子とのコミュニケーションを怠らない

わが子がいざというとき頼れる存在として、ママやパパ、家族の密なコミュニケーションを心がけましょう。家庭は子どものよりどころです。なんでも打ち明けられるような信頼関係を築いていきましょう。子どもが悩んでいるときに、心を大きく構え影で支えることのできる余裕も持ちたいですね。

 

まとめ

お友達関係が複雑になり、トラブルが起こった様子だとママやパパとしては心配して当然のことです。しかし、大人になっても人間関係に悩むことは多々あるもの。小さなうちから子どもの心の成長のためにも優しく見守り、時にはアドバイスを求められるように普段からコミュニケーションを取っておきたいですね。

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ナノマム編集部

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