どうする?夫婦間や祖父母間での育児観の違い

この記事は2020年1月22日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

子どもの世話はもちろん、保育園や習い事などの送り迎え、学校の持ち物の用意など、日常において主にママが中心となって子育てをしているご家庭が多いと思います。そんな中、夫や子の祖父母が育児に関して口を挟んでくるときはどうしても避けられないですね。衝突しなければ越したことはありませんが、どうしても意見が合わないことも。そんなときのために、いくつかポイントをご紹介します。

 

目次

ママとパパの育児観の違い

 

育児観の違いの原因とは?

①育ってきた環境が違う

当たり前のことで見落としがちなことは、パパとママ、それぞれ育ってきた環境が異なることが育児観の違いの原因になることが多いです。習い事一つにしても、自然に囲まれた環境で育ったパパは「スイミング教室にわざわざ通う必要はない。夏になったら田舎の川で特訓させる!」という意見に対し、ママは「自宅に近い、安全面に考慮したスイミング教室で、プロに教わりたい!」という意見でぶつかってしまうことも。どうしても自分の育ってきた環境を基盤とした視点で考えることが多くなるので、育児観にすれ違いが生じることが。

 

②親自身の経験や希望の違い

パパやママの育ってきた環境に加え、経験や希望もわが子の育児に影響を与えます。ママが「バレエをやりたかったので、娘にはバレエを習わせたい!」と思っていたり、パパが「子どもにテレビからの影響を受けさせたくないから、小学生になるまでテレビは禁止!」など、時には偏った育児観を持つことで、夫婦や他の家族の協力が必要になることも。

 

③パパが育児にあまり興味を示さない

よく聞かれるのが、パパの育児に対する無関心な態度です。子どもの歯磨きも、トイレトレーニングも、習い事や保育園、幼稚園選びも「ママにお任せ」状態で、ママの大切な育児の相談役がいないことが問題となっています。子育ては夫婦で協力して行うことが前提ですが、パパ自身が目指す育児観を持っていないと、ママは一人でさまざまなことを決定、執行しなくてはいけません。

 

 

 

解決のポイント

ポイント1. まずは相手の話を聞く

育児について何か話し合うとき、まずはお互いの話に最後まで耳を傾けましょう。途中で焦って口を挟むのはNG! それぞれの意見を冷静に理解することによって、共通の考え方を見出していくことに繋がります。また、大切な話をするときはタイミングも考えましょう。ありがちなのが、パパが仕事から帰ってきた途端、ママが自分の考えを一気に話してしまうこと。話し合いや相談はタイミングが重要です。夫婦で落ち着ける時間帯に、ゆっくり耳を傾けられる時間を見つけて相談するといいでしょう。

 

ポイント2. 小さなことでも「ほうれんそう」

勤め先などで、「ほうれんそう」という言葉を聞いたことがあるかと思います。「報告、連絡、相談」のそれぞれの頭を取ってできた言葉ですが、仕事だけではなく家庭でもほうれんそうを意識するといいでしょう。育児は夫婦の連係プレー。些細なことでも夫婦で共有することにより、事が大きくなる前に解決できたり、夫婦で協力し合うことができ、育児観の方向や考え方が修正されることも!

 

ポイント3. コミュニケーションを怠らない

普段からコミュニケーションを取っておかないと、育児に関してはもちろん、家庭で何か起こったときに夫婦で解決できないこともあります。ママもパパも人間ですので、相手が思っていることを想像するには限界があります。夫婦や家族間でのコミュニケーションを意識して過ごしましょう!

 

ポイント4. 具体的な根拠で分かりやすく

考え方の違いがあるパパやママを説得するためには、感情で説得しても上手くいきません。ある程度相手が納得するような根拠や、データ、数字を交えて話してみましょう。例えば、「小学生になると2020年には英語が必須科目となるから、今のうちに幼児英語教室に通わせたい」など、具体的な説明をおすすめします。

 

 

夫婦と祖父母間の育児観の違い

1.育児観の違いの原因とは?

 

①子育ての時代が違う

自分の両親や義両親の子育ての時代と今では、出産年齢にもよりますが、約20年~40年前後時が流れています。その間に子育てや育児の考え方も変わって同然。昔の常識が現代では通じないことも多々あります。例を挙げますと、30年ほど前の子育ての常識として赤ちゃんには適度な日光浴が必要とされていたり、うつぶせ寝を推奨したりといったことです。現代では直射日光はなるべく避け、子ども用のUVケア商品も並ぶ時代。また、うつぶせ寝は窒息などの危険があるため特別な理由がない限りは仰向けで寝かせることが一般的ですね。

 

②自身の子育てに過度に自信がある場合や、ない場合

祖父母が自分の子に自信たっぷりの場合は、孫にも子と同じような道を歩ませたいという気持ちが先走ってしまうことも。またはその逆で、わが子にできなかったことを孫でリベンジさせたいというケースも。ママやパパ、孫の気持ちや考えはあまり聞かず、口出しやおせっかいが多くなり、ママやパパが振り回されてしまうこともあります。

 

③先入観が捨てられない

自分の子や嫁となると、「まだまだ未熟」という先入観が捨てきれず、どうしても手を貸してあげたくなったり、口を出してしまうことも。ほとんどが善意で手伝ってあげたいという気持ちが大きいことが多いですが、知らず知らずのうちに、必死に子育てをするママの気持ちを踏みにじったり、意見が合わないことで苦しめる結果になることも。

 

 

解決のポイント

ポイント1. 世代のギャップを受け入れ、感謝の気持ちを忘れずに

もし育児に口出しされても、ママやパパも真っ向から対立しようとせず、祖父母の話を最後まで聞く努力をしてみましょう。育児で忙しく、横から頼んでもいないアドバイスを聞くとどうしてもイライラしてしまいますが、「世代のギャップ」を前提に少し耳を傾けてみましょう。古い考え方の中にも、もしかしたら子育てのヒントが隠れているかもしれません。また、現代は共働き世帯が多いため、どうしても祖父母に頼らなければいけないときもあるでしょう。それに対してはきちんと感謝の気持ちを伝え、ほどよい距離感を保つことがポイントとなります。

 

ポイント2. 伝え方を変えてみる

夫や妻の義両親にはなかなか口にできないようなことも、自身の親には強い口調で注意してしまったという経験は誰にでもあるかと思います。例えば、「チョコレートは絶対にあげないで!」という言い方を「虫歯が心配だから、チョコレートは○歳まであげないようにしてくれるとありがたいな。」と納得の行くやわらかいニュアンスに変えてみましょう。

 

ポイント3. ストレスを溜め込まず、時には割り切る

同居をしていたり、頻繁に祖父母に会う機会があると、その度に口を出されてはママもパパもストレスが溜まります。時には上手く受け流し、ママやパパの考え方で通すことも必要です。どのように育てても、育児での責任はママとパパが取らなくてはいけません。自分を信じて、上手く割り切ることも大切です。

 

 

まとめ

子どもの幸せを願う気持ちは家族共通の思いです。夫婦ではもちろん、祖父母とも普段からコミュニケーションを取ることで、子どもにとってよい環境が整います。ママやパパがブレない共通の育児観を持つことで解決していきましょう。

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ナノマム編集部

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