国内産液体ミルクがついに発売!実際どうなの?

この記事は2019年10月16日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

災害の支援物資として届けられた海外製の液体ミルクはほとんど使用されず、それをきっかけに日本でも開発が進められ、2019年3月に国内産が市場に登場したことでますます注目を浴びた液体ミルク。更に2019年8月、ローソンやファミリーマートと言った大手コンビニエンスストアが液体ミルクの販売の方針を発表しました。すぐにでも手に入れることのできる液体ミルクに関して、今回は解説だけではなく、使用のポイントやメリットをご紹介します!

 

目次

液体ミルクってどんなもの?

液体ミルクとは、牛乳由来の原料に乳児が必要とする栄養を加えたもので、成分は粉ミルクと同じとされています。一般的に広く販売されている人工ミルクは粉タイプのものですが、液体ミルクはお湯で溶かす必要がなく、開封すればいつでも赤ちゃんに与えることのできる液状タイプのミルクのことです。

 

国内産の液体ミルクとは?

現在国内で製造、販売されている液体ミルクは以下の二種類です。

 

1.江崎グリコ「アイクレオ 赤ちゃんミルク」

初の国内産液体ミルクは、2019年3月に登場したグリコの「アイクレオ」です。専用開発したと発表されている紙パック個装で、専用ストローを使い直接哺乳瓶に注ぐことができます。常温で6か月保存でき、容量は125mlで、価格は税別200円です。

 

2.明治「ほほえみ らくらくミルク」

追って間もなく登場したのが明治から発売された「ほほえみ」。上記のアイクレオと同じく哺乳瓶に直接注いですぐに飲ませることができます。こちらはスチール缶個装で、常温で1年保存できます。容量は240mlで、価格は税別215円です。

 

3.国内産液体ミルクの使い分けポイント

・ポイント1 ミルクの飲む量で使い分け

国内産液体ミルクのどちらも、衛生面や安全のため開封後はすぐに使い切るか、使いきれなければ破棄するように説明がされています。生後数か月までの赤ちゃんは一度に飲む量も少ないのでアイクレオを使用し、成長したくさん飲むようになればほほえみに変えるなど工夫することがポイントです。

・ポイント2 外出時には紙パックの液体ミルクで軽量化

赤ちゃんのお出かけにぴったりな液体ミルクですが、紙パック個装のアイクレオであれば缶より軽量で、折りたためるのでゴミもかさ張らないという点でおすすめです!

・ポイント3 長期保存に適しているのはスチール缶の液体ミルク

紙パックより品質劣化がしにくいスチール缶を採用しているほほえみは、長期保存できるのが魅力です。災害時持ち出し用リュックなどに入れても保存期間が長いので、多少であれば入れっぱなしにしておいても安心ですね。

 

 

液体ミルクのメリット

液体ミルクって発売されて間もないし、周りにも使っている人もあまりいないし何だか不安…というママに、液体ミルクのメリットをご紹介します!

 

ママの睡眠不足解消につながる

母乳とミルクの混合で与えているママや、完全ミルク育児のママの悩みで多く聞かれるのが「夜中の授乳に時間がかかり、睡眠不足になってしまう」ことではないでしょうか。そんなママたちに液体ミルクは嬉しいアイテム!ずばり、睡眠時間を1分でも多くとることが期待できるのが液体ミルクのいいところなのです!

粉ミルクを飲ませるには、ご存知の通り様々な段階を経なければ飲ませることが出来ないですね。哺乳瓶の消毒などの準備はもちろん、お湯を沸かし、粉ミルクを測り、適温に冷まし、やっと赤ちゃんの口に運ばれます。しかし、液体ミルクは粉を溶かしたり冷ます時間を飛ばし、開封して哺乳瓶に移すだけで与えることができ、おなかが空いて泣く赤ちゃんにすぐに与えることもできますし、ミルクの用意時間もかなり削られ、ママの睡眠時間に充てることもできます。筆者も娘のときは完全ミルク育児でしたので、大袈裟かもしれませんが冬季の夜中のミルク作りほど辛いものはありませんでした。当時、液体ミルクがあればどれだけ助かったのか・・・と思います。

 

外出時の荷物軽減化

ミルク育児のママの外出は、とにかく荷物がいっぱい!哺乳瓶やお湯の入った魔法瓶、お水、キューブやスティックの粉ミルク・・・。もしものために気持ち多めに準備して出かけようなんてことになったら、とんでもない重量になってしまいます。しかし、外出時は液体ミルクにしてしまえば重たい魔法瓶や水を持たずにすみ、清潔な哺乳瓶と液体ミルクのみでお出かけが楽しめます。

 

家族の育児参加

「赤ちゃんにミルクはあげられるけど、ミルクができるまでの工程を実はよく知らない・・・」、「ママがいない時に指示通りミルクを作ってみたら、散らかりすぎて叱られた」など、育児のもう一歩先へ踏み込みたいパパたちの嘆き声をネット上で見かけたことがあります。産後で疲れきっているママにリフレッシュさせてあげたい!と思うパパはたくさんいますが、たった数時間でも、一人で乳児をお世話するのは容易ではありませんね。このようなときに活躍してくれるのが液体ミルクです。パパや周りの家族が進んで育児参加がしやすい雰囲気作りができそうですね!
また、生後6か月ほどの早い段階で社会復帰するママたちも増えているので、衛生面と手軽さから赤ちゃんを預ける際には液体ミルク、という選択肢も広まりそうですね。

 

非常時の備えとして

長期保存ができ、開封したらすぐに赤ちゃんに飲ませることができるというメリットから、災害や非常事態の際に活躍されることが注目されています。普段は母乳育児でも、災害のショックで母乳の出が悪くなったり、全くでなくなってしまったという声もよく聞かれますね。赤ちゃんを持つママは、家庭でできる備えとして液体ミルクも非常時持ち出しリュックなどに入れておくことをおすすめします!

 

液体ミルクのデメリット

単価が高い

デメリットとして挙げられるのは、やはり価格ではないでしょうか。上述でありますように、衛生面から2種類の液体ミルクのどちらとも開封後はすぐに使い切るよう説明されています。1回の授乳に毎回200円ほどかかるとなると、普段使いは難しく、お出かけや家族に預けるとき、また夜中の授乳などのシーンに限られてきますね。

 

国内産は不便と感じる方も

海外製の液体ミルクを利用したことがあるママは、国内産のものを使いにくいな・・・と感じてしまうこともあるそう。理由は、国内産液体ミルクはわざわざ哺乳瓶を用意しなくてはいけないことにあります。いくつか国内で販売されている海外製液体ミルクと比較してみると分かりますが、海外製のものはミルクの入った容器に専用のニップルをつけるだけでそのまま授乳することができるものが多いからです。断水などのライフラインの断絶は災害につきものなので、国内産液体ミルクにはまだ残された課題がありますね。

 

まとめ

発売されて間もない国内産液体ミルクですが、いくつものメリットがあるので産後間もないママや、赤ちゃんがいるご家庭でシーンに合わせて使い分けが期待できそうです。また、地震や台風などの災害と切っても切れない関係の日本ですので、いざというときに赤ちゃんを守る備えがあることで安心でき、ママたちの心強い支えとなるでしょう。

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ナノマム編集部

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