子どもと楽しむ「食育まるくと」 〜食と睡眠のおはなし〜
食育というと、食材や栄養素 調理法など「食べること」だけに意識が向きがちですが、豊かにはぐくむことを考えるなら木育も香育も知育も音楽もアートもその他諸々の生活に関わることはみんな大切な要素で、どれも単独ではなくリンクしながらそれぞれの効果を高め合っていくものだと思います。
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例えば、成長を促す大切な要素である睡眠。
寝付きよく、しっかり眠れて途中で目覚めないのが質の良い睡眠と言われますが、それには睡眠促進ホルモンである「メラトニン」が体内に分泌されることがカギ。大人も子どもも上手に眠れない人はうまく分泌されていない場合が多いのですね。
メラトニンの分泌を促進させるには三大神経伝達物質のひとつで幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が必要になります。セロトニンが増えるとメラトニンも分泌しやすくなるからです。
セロトニンは体内で貯蔵できないため、食物から摂取しなければなりません。
体内で生成してくれる栄養素は「トリプトファン」「ビタミンB6」「炭水化物」の3つ。
トリプトファンは 牛乳 ヨーグルト チーズなど乳製品や大豆製品に含まれ、ビタミンB6はさつまいもに豊富に含まれ、炭水化物の代表選手はお米です。なんとイワシはトリプトファンとビタミンB6の両方を、バナナに至っては3つの栄養素すべて摂取できる万能おやつです。
これらの栄養素を十分にとることに加え、歩いたり走ったりの運動、まわりの人とコミュニケーションを持つグルーミング、午前6時半~8時半の朝日を浴びることなどが効果を高めると言われます。
だから早起きしておひさまに「おはよう」って元気に挨拶して、楽しいお散歩でいっぱい動いて、パパ、ママ、じぃじ、ばぁばやお友達と楽しく遊ぶ…という1日の流れは食育に直結していることにもなるのです。
穏やかに寝落ちできるように、アロマの良い香りに包まれたり、大好きな絵本を読んであげたりして幸せな気持ちで1日を終えることも効果的ですね。
しっかり眠れたら心とカラダが整い癇癪が減るとか、免疫が上がって体調が崩れないとか良いことがいっぱい。
ママのイライラも減るし、ママがごきげんなら子どももごきげん♪
「たのしい」は全部をマル◯にしてくれるのですね。でも子育てしていたら寝る前に泣かせちゃうとか、寝かしつけうまくいかないとか、そんなことはあるあるです。
あんまり想い詰めずに「みんなそうそう。そんな日もあるさ〜」とやり過ごせるユルさもきっと大切ですね。
atelier feliz 柴田 典香
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