5歳児ってすごい!こんなにもある可能性

この記事は2018年4月6日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

幼稚園や保育園で一番のお兄さんお姉さんである年長児。入園したころと比べると、見違えるほど成長し、頼もしさを感じることもたくさんありますよね。わずか5歳、誕生日を迎えると6歳になる年長児の、たくさんある可能性についてお知らせします。

目次

年長児という自覚

年長に進級する4月は、どの子もわずか5歳。けれども、幼稚園・保育園の中で最年長であるという自覚は、幼い子ども達を大きく後押しし、頼れる「年長さん」に成長させてくれます。
弟や妹が同じ園に入園し、兄として姉としてお世話をすることはよくあります。兄弟のいない子どもでも、「年長児」は幼稚園・保育園内での「お兄さん」「お姉さん」なのです。
先輩として新入園児に優しくアプローチする姿に、5歳児の素晴らしい可能性を見ることができます。園内で最年長児として過ごす一年間で、たくさんの経験をする子どもたちは、自信をつけてさらに頼もしく成長します。

身体能力の発達

個人差はありますが、2輪車に乗れるようになったり、泳げるようになったりするのが年長の頃です。ボールつきや縄跳びができる回数も増え、繰り返し練習をして記録を伸ばそうとする姿もみられるようになります。足腰が丈夫になり、ある程度距離のある徒歩遠足なども楽しめるようになります。
体力や筋力のほかにも、バランス感覚が発達します。片足立ちができるようになったり、平均台の上を歩くことができるようになったりします。

基本的生活習慣の習得

ほとんどの子どもが小学校入学前に、保育園や幼稚園などの集団の場で学ぶことが多いですね。お家での生活と違い、園生活ではパパやママがいつでも手助けしてくれるわけではありません。園では自分で着替えをし、食事も自分で食べることになります。
自分の持ち物を管理したり、手を洗って清潔を保ったりするのも、集団生活で身につける基本的生活習慣です。毎日繰り返して行うことで、就学前までにほぼ基本的生活習慣を習得します。

友達との関係

簡単なルールを理解し、ルールを守りながら遊ぶことができるようになるのが5歳児です。ルールを守りながら遊ぶ楽しさを味わい、何人かと一緒に遊ぶことを喜ぶようになります。社会性の発達です。
ルールが守れなくてつまらない思いをした経験や、意見のくい違いによる楽しくない経験を通して、ルールを考えたり守ったりすることができるようになります。このようにして、友達とのかかわり方を学んでいきます。
5歳頃になると、気の合う友達と一緒に遊ぶことが増えてきます。一つの目標に向かって協力して成し遂げることもできてきます。自己をコントロールして我を通すことを控えたり、相手の思いに寄り添おうとしたりと、協調性を身につけていきます。友達関係から学んでいく、5歳児が持つ可能性は素晴らしいですね。

文字や数字に興味を持つ

5歳児になると、文字や数字への関心が高まります。知的欲求は個人差があるので、もし興味を示していなくても特に心配する必要はありません。時期が来れば、スポンジのように驚くほど文字や数字を吸収していきます。
年上の兄弟がいて、勉強をする様子を見る機会が多い子どもは、兄弟からの影響を文字や数字への関心が高まることもあります。「お勉強」といって、見よう見まねで読み書きをしようとする子どももいます。子どもの自発性を尊重し、学ぶことの楽しさを感じらせるよう、無理なく進めていくことが大切です。
小学生になるという自覚が、「学ぶ」意欲につながることもあります。進学という大きな節目は、期待を膨らませると同時に、不安に感じる材料になる可能性もあります。プレッシャーや焦る気持ちから文字や数字を学ぼうとするのでは、「学び」の楽しさを味わうことはできません。リラックスして楽しんで学べる環境をつくってあげましょう。

5歳児の可能性をもっと引き出すためにできること

子どもは皆、成長する力を持っています。周りの大人の関わり方次第で、その可能性を広げたり奪ったりすることもあります。見守ったり後押ししたりして、5歳児の可能性をもっと伸ばしてあげたいものですね。5歳児に経験しておいてほしいことを3つご紹介します。

友達と遊ぶ、もめる、解決する

気の合う友達と一緒に遊ぶことが増える5歳児ですが、いつも仲良く遊ぶというわけでもありません。自分の意見と友達の意見が違うこともあります。友達の意向を受け入れたくないこともあるでしょう。
少しずつ相手の気持ちに触れることができるようになるこの時期に、自分の主張ばかりするのではなく、相手の立場についても考える経験をさせてあげたいものです。
「○○くんが一緒に遊んでくれない」「○○を貸してくれない」と、大人に助けを求めることはよくありますね。大人が仲を取り持って解決することは簡単ですが、子ども同士で解決できる機会をつくってあげることが大切です。5歳児なりの解決の方法を、自分たちで見つけ出すこともできるのです。譲ったり、交代したり、全く別の切り口で解決したりと、新鮮なアイデアに驚かされることさえあります。
もめることやケンカすることも「学び」のチャンスです。困難なことにぶつかったときに、問題を解決する能力を身につけてほしいですね。

おはなしを聞く

「聞く力」は、学習をする上でとても需要だといわれています。5歳ではまだ「お勉強」することはありませんが、聞く機会をたくさん設けて、しっかりと聞くことができるよう援助してあげましょう。絵本の読み聞かせや素話、たくさん会話を楽しむことでもいいのではないでしょうか。聞く姿勢や想像する力を身につけることもできますね。

たくさん褒められる

5歳児になると、いろいろなことができるようになります。子ども自身も、多くのことができるようになり自信をつけていきます。身体能力や知的な発達だけではなく、心の成長も大きいのが特徴です。幼稚園や保育園での最年長児ということがプラスに働くことが多いですが、まだ甘えたかったりする時期でもあります。うまくいかないことがあり、自信をなくすこともありかもしれません。
いろいろな葛藤もあり、心の動きも増えてくる時期です。受け止めたり励ましたりして、自分が受け入れられていることを感じられるようにしてあげましょう。できるようになったこと、チャレンジしたことなどはしっかりと褒めて、自信へとつなげてあげることが大切です。就学前に自己肯定感を高めて、新しい環境へ送り出してあげたいですね。

まとめ

5歳児は、身体的発達も知的な発達もめざましく、就学を前にしてたくましく成長します。同時に心もより発達して、デリケートな関わりが必要になることもあります。5歳児の素晴らしい能力と可能性を認め、もっと伸ばしてあげられるような環境を与えてあげたいものですね。能力ばかりではなく、自己肯定感を高めることが大切です。

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ナノマム編集部

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