手づかみはとっても大切!自分で食べる子どもを育てよう

この記事は2018年2月28日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

子どもの手づかみ食べにどんなイメージがありますか?食後の片付けが大変そう、汚い、洗濯ものが増える……効率よく家事を進めたいママにとって、やはりネガティブなイメージが強いのではないでしょうか?

実は成長の過程のひとつである手づかみ食べ。メリットやポイントについてご紹介します。

 

目次

何で手づかみ食べが大事なの?

手づかみで食べると、落としたり手指について無駄になったりすることもありますね。100%口に入ることはないので、食べ物がもったいないと考える人もいます。成長するためにしっかりと食べさせたいから、大人が食べさせてあげた方がよいという考えもあります。

なぜ手づかみ食べが大事なのか、3つのポイントをまとめました。

①食べる意欲を育む

最近の子どもの中には、食べる意欲がない子どもや、食べ物に執着しない子どもが増えています。手づかみ食べの機会を与えてあげることで、自分で、好きなタイミングで、好みのものを口にすることができますね。自分が「主体」になると、自分でコントロールできる楽しみもできて、「食べることって楽しいな」と感じることが出来るようになります。

 

②脳に刺激を与える

手づかみ食べを始める生後1歳前後の子どもは、まだ指先の能力が十分に発達していません。指をすべて使って野菜スティックを握ることも、親指と人差し指を使ってりんごスライスをつまむことも、しっかりと脳を刺激するメリットがあります。

 

③自立を促す

実は意外と難しい「自分で食べる」という行為。小さい子どもは、一度に口に入れる量が分からなかったり、そのくらい噛んでいいのか分からずに飲み込むタイミングが間違ったりすることもありますね。

手づかみで食べる時期は、自分で体験を重ねながら食べ方について学んでいくときでもあります。手を使って自分で食べ物を口へと運ぶことは、目と手と口すべてを使います。食べ物の位置関係を認識して、手を動かすタイミングと口を開けるタイミングを調整するなど、たくさんのタスクが求められます。

このように手づかみ食べの経験を繰り返し、スプーンやフォークを使って「自分で食べる」ことにつながっていくのです。

 

手づかみ食べはいつから始める?

手づかみ食べを始めるサインは、赤ちゃんが食べ物に手を伸ばし始めることです。食べ物に興味を示しているということですね。離乳食に慣れていて、固形の食べ物が食べられるようになってから、赤ちゃんが発するサインを見極めて、手づかみ食べを徐々に始めていきましょう。

離乳食の進み具合や、指先の機能の発達には個人差がありますが、生後9か月頃から手づかみ食べを始めることが多いです。

食べ物を口まで運ぶことは、赤ちゃんにとって簡単ではありません。始めは手に持っているだけだったり、うまく口まで届かないこともあります。食べ物を持った手を口元まで動かしてあげるなど、少し手助けをしてあげるといいでしょう。うまくコントロールできるようになれば、どんどん上達していき、食事を楽しめるようになりますよ。

 

しっかりと手づかみで食べるチャンスを与えよう!

手づかみ食べのメリットは分かっていても、服の汚れや後始末のことも気になるものですよね。メニューによっては手づかみ食べに適さないものもあります。

 

【手づかみ食べをオススメできないメニューの例】

生後18か月の男の子。汚れることなんかまったく問題にしない、とにかく自分で食べたい元気印!大好きなカレーライスを「自分で」と強い意志を示し、一生懸命に自分で食べつくしました。完食後、顔のほとんどがカレー色に染まり、なぜか髪の毛にもカレーやご飯粒が・・・。冷めたカレーはぬるぬるとして、なかなか落ちない大惨事!

これは極端な例ですが、手づかみ食べをさせることで、ママのストレスが激増してしまってはよくありませんね。

 

【手づかみ食べ初期のオススメ】

手づかみ食べに適した食べ物で、しっかりと経験を積ませてあげましょう。

  • 野菜スティック
  • トースト(細長く切る)
  • おやき
  • おにぎり
  • 煮りんご
  • 果物(バナナ、イチゴ、キウフルーツなど)

 

【手づかみ食べの3つのポイント】

①少しずつ与える

手づかみ食べの時期は、こぼす量も少なくありません。落としてしまったり、食べ物の感触を手で確かめてみたりと、口に入る量は多くなかったりもします。赤ちゃんはわざとしてるわけではないけれど、やっぱり食べ物は粗末にしたくないですよね。

せっかく作った離乳食をお皿ごと落としてしまって、結局食べられなくなった…なんてことも起こってしまいます。

手づかみ用のお皿を準備して、その上に少しずつ食べ物をのせてあげると、万が一落とした場合はなど「全滅」することはなくなります。

 

②手づかみしやすい食べ物を与える

赤ちゃんの個性はそれぞれで、手を汚すことが嫌いな場合もあります。バナナは好きだけど、ぬるっとした感触がイヤで手づかみはしないってこともあります。

さわった感触にクセがない食べ物から、手づかみ食べを始めていくといいでしょう。赤ちゃんせんべいやラスクなど、おやつでしっかりと手づかみ食べの経験をさせてあげるのもいいかもしれませんね。子どもの意向を尊重して、無理のないよう勧めていきましょう。

 

③ダラダラと食事をとらない

お腹がいっぱいになっていたり、興味のない食べ物だったりした場合、手づかみ食べが「遊び食い」になってしまう危険性が高いです。子どもの食べ具合や様子を見極めて、食事を切り上げることも大切です。食事量が気になる場合は、手づかみ食べと並行して、大人が食べさせてあげるようにしましょう。時間をかけると飽きてきてしまうので、食べる料理も食べなくなってしまいます。できれば、楽しくおいしく食べたいですよね。

 

手づかみ食べからフォーク・スプーンに変えていくのはいつ?

兄弟がいる場合など、早くからスプーンに興味を示す子どももいます。「しっかりと手づかみ食べをさせたい」という方針のおうちもありますよね。

手づかみからスプーン・フォークへの移行の時期は様々です。一般的は、1歳半前後の時期にスプーンを使い始めることが多いようです。子どもの興味の示し方と、親の方針によってスプーン開始の時期が決まってくるといってもいいですね。

スプーンを持つようになったからといっても、急に使いこなせるようになるわけではありません。興味を示すようであれば、子どもが自分で持つ用のスプーンと、大人が食事介助をするスプーンの2つを準備して、まずはスプーンと持つことから始めるといいでしょう。

 

まとめ

手づかみ食べは、子どもの意欲と自立心を育てます。メリットはいくつかありますが、子ども自身が手の汚れを好まないこともあります。また、着ている服や食卓が汚れてしまうことにストレスを感じる親もいます。それぞれの家庭に合ったやり方で、楽しい食事時間をとることを大切にしてほしいものですね。

 

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ナノマム編集部

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