子育て家庭の防災対策

この記事は2020年5月27日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

毎年さまざまな災害が日本各地を震撼させますが、大きな災害に見舞われたことのない場合、心のどこかでは「私は大丈夫」と思っていることも。いざというときに、子どもたちを守れるのはママやパパです。今回は家族でできる防災対策をご紹介します!

 

目次

家族で備える!防災散歩

家族全員で普段から防災に備えることができたら、いざというときも動きやすいものです。休日に、家族揃っての防災散歩をおすすめします!

 

避難所の把握

まず、最寄りの一時避難所の場所の把握から始めましょう。ポイントは、一つではなく複数知っておく事です。そうすることで、さまざまな災害から身を守る選択肢が増えます。自宅から近くても向かう途中に橋を渡らなくてはいけなかったり、建物の倒壊が心配される道では、子連れの非難には向いていません。「小さな子どもといかに安全に避難できるか」を第一に、避難所を確認しましょう!

 

避難経路の把握

避難所の場所が分かれば、自宅からどのように、どのルートで向かうか家族の足で実際に歩いて見ましょう。複数ルートがある場合は、小さな子どもが歩きやすい平らな道か、地震などではガラスやがれきに埋もれる心配はないか、水害の場合はなるべく川と離れているかなど、災害別に何通りも把握しておくことがポイントです!

 

住んでいる地域ごとの危険を知る

同じ市内でも、地域によって異なる災害の危険が潜んでいます。堤防近くで水害の危険がある場所、地震による建物被害、延焼が心配される場所などさまざまです。自宅周辺の環境を理解しておくことで、何に備えるかが見えてきます。

 

 

地域の人とのコミュニケーションを密に!

災害が起こったときに人はパニックになり、冷静な判断ができず更なる混乱を招くこともあります。SNSやネットで情報をかき集め、中にはデマに振り回されることも。自分たちの地域で何が起こっているか、どこに避難するのか、次にどのような災害が危惧されているかを正しく知るには、地域の人と人のネットワークがカギとなります。普段からお祭りや自治会の集まり、市民運動会など地域の行事に子どもと参加し、顔見知りになっておくことで、いざというときに協力し合うことができます。

 

非常用持ち出し袋には何を入れる?

小さな赤ちゃんや子どもがいる場合、基本的な非常用持ち出し袋に加え、最低限何を入れたらいいのでしょうか? 赤ちゃんと小さな子ども別にまとめてみました。

 

赤ちゃんや子どもに共通して最低限必要なもの

◎身元が分かるカード
赤ちゃんの名前、生年月日、血液型、緊急連絡先などをあらかじめ書き込んだものを用意しましょう。

 

◎おしりふき
赤ちゃんのおむつ換えだけではなく、子どもの手指や口、体を拭くのに便利です。

 

◎使い捨てのストローやスプーン、フォーク
スーパーやテイクアウトなどでもらえるストローや食器類は、封を切らずにそのまま持ち出し袋へ。避難所などでの衛生面を考え、多めに準備しておくととても便利です!

 

乳児

◎粉や液体ミルク
完全母乳のママでも、災害によるショックで母乳の出が悪くなることも。普段使い慣れている粉ミルクや、長期保存ができる液体ミルクも完備しておきたいですね。

 

◎哺乳瓶・乳首
避難所では自宅のように哺乳瓶の消毒が難しいことも。衛生面を考え、できることならプラスチックなどの使い捨てタイプや、液体ミルクに哺乳乳首がついているものが理想です。

 

◎離乳食や赤ちゃん用のおやつ
赤ちゃんの月齢に合った離乳食やおやつを準備しましょう。

 

◎紙おむつ
多めに準備しておきましょう。備蓄分は、サイズもこまめにチェック!

 

◎抱っこ紐
両手がふさがっていてはママも身動きがとれないことも。コンパクトに収納できるスリングなどを活用しましょう。

 

 

幼児

◎子どもに合った靴
がれきなどが飛散した道路は危険です。あわてて屋外に避難したものの、子どもの靴を忘れるといったケースも考えられます。

 

◎子どもに合った非常食
子どもが喜ぶお菓子や、缶詰のフルーツを用意しましょう。

 

◎子供用マスク
避難中や避難所での粉塵や感染を防ぐため、子供用サイズのマスクも準備しておきましょう。

 

◎おりがみや自由帳、ペンなど
長期にわたる不安な状況は子どもにとってもストレスです。避難所などで遊べる、おりがみやパズルなどの軽くて小さいおもちゃを準備しましょう。

 

部屋をチェック!

赤ちゃんや子どもがまだ小さい場合は、自宅で過ごす時間が長くなりますね。自宅にいるときに災害が発生した時に、子どもと自分の命を守れるように子どもと過ごす時間の長いリビングや寝室、自宅内の避難経路もチェックし、改善していきましょう!

 

落ちてくるものはないか

飾り棚の上の花瓶や小物、壁にかけてある絵、本棚やタンスの中身など、高いところから重たいものや割れものが落ちてくる危険がある場合は、扉のストッパーや滑り止めのシートなどで固定しましょう。

 

倒れてくるものはないか

タンスやテレビ、冷蔵庫などの家電が倒れてくると避難経路を塞ぐ危険があるほか、下敷きになることも。大きな家具や家電は固定し、家電は転落防止のマットを引いて改善しましょう。

 

動くものはないか

足にローラーが付いたテレビボードや衣装ケース、ピアノなどが動いて避難の邪魔になることがあります。動かないようにしっかりと固定しておきましょう。

 

割れるものはないか

寝室やリビング、避難経路の途中に大きな窓ガラスがある場合は、ガラス飛散防止シートやフィルムを貼っておくと安心です。また、寝室や玄関先にある大きな姿見が倒れて割れ、非難時に足を怪我する場合があるので、なるべく置かないようにしましょう。

 

赤ちゃんのおむつやミルク対策

東日本大震災の際、震災直後に出先から避難所へ向かわず、まず帰宅し子どもに必要なおむつや離乳食を取りに行こうとした妻を夫が電話で止め、間一髪で津波被害を逃れたという話をニュースで報道されたことを鮮明に覚えています。やはり、乳幼児をもつ家庭で一番心配されるのが、災害後のおむつやミルクの不足ではないでしょうか。

 

対策1 おむつ1~2パックは常備

ポイントとして、非難時や一時帰宅時にすぐに持ち運べるように、封を切らないで家族が誰でも分かる場所に常備しておくことです。平均で一日7~8枚必要とされていますが、避難所生活などでのストレスの強い環境では下痢になることも。非常用持ち出し袋に分け入れておく他、多めに準備しましょう。

 

対策2 代用おむつの作り方を知っておく

身の回りにあるもので、おむつの代用ができます。持ち出し袋にも入っているレジ袋とタオルでも簡単におむつが作れるのでご紹介します!

  • はさみでレジ袋の持ち手の部分の輪と側面を切り、一枚にします。
  • 開いた広い部分にタオル、あればガーゼを重ね、赤ちゃんの脚を二本の持ち手の間に入れます。
  • 左右の脚の下の持ち手と腰の持ち手をそれぞれ結べば代用おむつの着用が完成です!

 

対策3 液体ミルクやフォローアップミルクも視野に入れて

前出の通り、完全母乳育児のママも普段通りに母乳が出ないということもあるので、ミルクは持ち出し袋に入れておきたいですね。

◎避難所などでは哺乳瓶の消毒が難しいことも

使用する度に洗浄と消毒が必要な哺乳瓶ですが、災害時には普段通りにミルクが作れないケースも多々あります。使い捨ての哺乳瓶や、哺乳乳首が一体化となった液体ミルクもあるので備蓄し、普段から味に慣らせておくと安心です。

◎フォローアップミルクは水に溶けやすい

普通の粉ミルクは通常お湯で溶かして飲ませますが、お湯がない場合は水に溶けやすいフォローアップミルクでしのぐことも可能です。味や水での溶けやすさなど、サンプル品が手に入れば一度試してみておくといいでしょう。

 

まとめ

普段から防災意識を子どもと一緒に養うことで、いざという時に家族が団結し、安全と健康を守れることができます。また防災対策とは、希薄になりつつある地域コミュニケーションを考え直す、いい機会かもしれませんね!

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ナノマム編集部

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