子どもの叱り方について知りたい!

この記事は2020年1月15日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

危ないことをしたり、なかなか事が進まなかったり…子どもを持つ親であれば誰でもヒヤッとしたり、ドキッとした経験がありますが、子どもの教育においての正しい叱り方をご存知ですか?ついつい感情的になってしまっているというママやパパが必見の、叱り方のポイントをご紹介します!

 

目次

叱ると怒るってどう違うの?

「ママは怒ってばっかり!」と、子どもに言われた経験はありませんか?よく耳にする「叱ると怒るは違う」という言葉ですが、実際にどのような差があるのでしょうか。

【 叱る 】叱るとは、相手に考えや思いを厳しくもしっかりと伝える行為。

【 怒る 】怒るとは、自分の考えや思いを感情的に表す行為。

上述の通り、正しく叱ることはポジティブな教育であり、感情的に怒るというのは、自分のストレスを他にぶつけるネガティブな言動であることが分かります。ママ自身は子どものためを思って叱っているつもりでも、幼い子どもの目にはこわ~い顔に変身したママに映っているかもしれませんね。しかし、子どもが怖がるからと言って正しい叱りも避けることはできません。

 

小さな子どもに必要な叱りとは?

この世に生まれてたった数年の小さな子どもは、何がよくて何がいけないのか、どのような行為が危険であるかなど当然ながら分からないので、ママやパパが責任を持って教育していかなければいけません。自分や周り、社会と関わりあいながら成長していく上での必要な叱りがあり、避けて通れないことなので、教育する側もしっかりと理解しておきましょう。

 

自分の身を守るために必要な叱り

小さな子どもの行動は予測不可能で、ママもパパもびっくりするような行動をとることも。急に道路に飛び出していったり、深い池や川に身を乗り出してのぞきこんだり…。挙げればキリがありませんが、小さな子どもにとって毎日が冒険であり、学びでもあります。子どもが危険な行為をしたら、ママやパパがその場でしっかりと叱り、自分の身を守るためにしなければいけないことや危険な行為、場所や状況を繰り返し教えていく必要があります。ポイントは、ただ危険な場面で「危ない!」と言って大声を張り上げるだけではなく、子も親も気持ちが落ち着いたら「○○だから危ないよ、次は気をつけようね。」など、子どもが分かりやすい言葉で伝え、危機管理能力を育てていきましょう。

 

他人に危害を加えないための必要な叱り

保育園や幼稚園に入園すれば、子どもと他者との係わり合いが増え、世界が一気に広がります。そのような場面で学んでいかなければいけないことが、他人を思いやる気持ちです。お友達を叩いたり蹴ったり、相手を傷つける言葉を言ったり、他人に心身共に危害を与える行為に対してはきちんと叱ることが必要となります。3歳ほどに成長するとママやパパの言葉がほぼ理解できるようになるので、そのような場面を偶然見てしまったり、耳にした場合は繰り返し言って聞かせ、コミュニケーション能力を育てていきましょう。

 

社会のルールを正しく理解するための叱り

子どもだから許されるという行為やルールはもちろんありますが、子どものときからしっかりと親が教育しなければ、その行為が社会のルールに反することだと知らずに成長してしまいます。公共機関を利用するときは騒がない、列にはきちんと並ぶなど、大人が当たり前だと思うルールを子どもが小さなうちからきちんと教えるための叱りは必要です。

 

こんな叱り方はNG!

子どもの成長の上で必要な叱りを紹介しましたが、次は叱り方についてです。まず、子どもの健やかな心の成長の妨げになってしまう叱り方を挙げます。実際に叱っているときに以下のポイントを思い出したら、少しずつ改善していきたいですね!

 

否定的な疑問系の投げかけ

「どうしてこれくらいのこともできないの?」、「もうお兄ちゃんなんだから分かるでしょ?」など、子どもの能力に対して否定的で、更に子どもに答えを求める叱り方は、親のストレスを無意識に子どもに負わせてしまっていることも。大事な心の成長過程でこのようなことを一番信頼している家族に言われ続けると、自分に自身が持てず、自己評価が低い性格になってしまう可能性があります。

 

感情的な叱り方

お友達のことを突然叩いた、おもちゃを窓ガラスに向かって投げたなど、ふいに思わぬ場面に遭遇してしまった場合はどんなママでも一時的に感情を表に出してしまうのが普通です。ですが、その後の叱り方が重要。冷静になり、あまり時間を置かずその場で正しく理解させる叱りが必要です。

 

他人と比べる叱り方

「○○ちゃんはできるのに、あなたはできなくてママはガッカリした」など、子どものお友達やきょうだいと比べる叱り方はNG。成長しても必要以上に他人と比べられることに恐怖を感じたり、どうせ私はできない子なんだ……と、自己肯定感が低くなってしまうことも。

 

条件をつける

「お片づけできたらおやつをあげる」や、「お友達と仲良くできないなら幼稚園に行かせない」など、条件つきで叱ることも避けたいです。子どもの行為そのものの何がいけないのか、今後どうすればよいのか正しく理解できず、結果ばかりに意識がとらわれてしまいます。

 

体罰を加える

大人が子どもに到底かなわない力で押さえつける体罰を加えることにより、自分の思うように従える無意識の服従の力が働きます。体罰は「叱る」ではなく自分で消化しきれない怒りの感情をただ子どもにぶつけているだけなので、子どもにとってもひとつもメリットはありません。一昔前では当たり前の教育法でしたが、間違った叱り方の代表例です。

 

 

子どもの心に伝わる叱り方

NGな叱り方の次は、子どもに正しく伝わる叱り方のご紹介です。4つのステップを意識して叱ることで、子どもの心に伝わりやすい叱り方となるでしょう。

 

状況を把握し、叱る理由を伝える

子どもが起こしたハプニングに対して、行為そのものを咎めることも必要ですが、まずママやパパが心がけたいのがどうしてこのようなことが起こったのか理解することです。お友達に危害を加えたのであれば、どうしてしてしまったのか子どもに確認してみましょう。先に手を出された、嫌な言葉を投げかけられたなど、子どもなりに理由がある場合、子どもは自分の行為を正当化しています。子どもの気持ちを十分に理解した上で、「それは辛かったね、でもお友達を叩くことは危ないからいけないよ。」と理由を添えて叱りましょう。

 

目を見て叱る

子どもの目をしっかり見て叱ることもポイントです。はぐらかしたり、逃げたりする子どもにママやパパの真剣な気持ちを目で伝えることにより、心に響きます。

 

仮説を唱えた内容で

「もし○○だったら怪我をしていたかも」と、例えを挙げて叱る方法も有効です。子どもは行動による結果の想像力が乏しく、経験しないと分からないことがほとんど。経験して命に関わる結果になる前に、ママが仮説を唱えて叱ると印象に残るでしょう。

 

叱った後は褒める

重要なことは、叱った後に褒めることです。子どもに正しく理解してもらい、次にできるようになったら大げさでもよいのでしっかり褒めてあげてください。それが子どもの大きな自信に繋がり、成長していくでしょう!

 

まとめ

ママやパパの接し方ひとつで子どもの性格や考え方は少しずつ変わります。つい感情的になって子どもに怒鳴ってしまった、という経験はどのママにも必ず経験がありますが、今からでも遅くないので子どもの心に伝わる叱り方を実践してみましょう!

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ナノマム編集部

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