赤ちゃん、子どもの皮膚トラブル(冬編)

この記事は2019年12月11日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

赤ちゃんや小さい子どもの皮膚は大人と比べるととても薄く、気候の変化にも敏感です。特に冬の到来と共に気になるのが乾燥ですね。乾燥が皮膚へ与える影響も深刻ですが、それ以外にも冬に見られる皮膚トラブルをご存知でしょうか?今回はトラブル予防のコツも含め、ご紹介したいと思います。

 

目次

乾燥肌

乾燥肌の原因

赤ちゃんの肌は、生後3か月ごろまでは皮脂が過剰に分泌されているので自力で皮膚を守ることができますが、3か月ごろを過ぎると過剰分泌も落ち着き始め、肌の水分量は落ちます。このころからママやパパが赤ちゃんの様子をよく観察し、早めの対策をしてあげましょう!

 

乾燥肌の予防のコツ

コツ① まずは室内の加湿から

普段から、赤ちゃんや子どもと過ごす室内の湿度を保つように心がけましょう。加湿器を使用することによって、気になる乾燥対策だけでなく、冬場に猛威を振るうウイルス性の風邪予防にも効果があります。また、赤ちゃんや小さなお子さんのイタズラや事故が心配なご家庭は、コードの位置やチャイルドロック付きであるか、万が一倒れても水がこぼれにくいタイプであるかなど、購入前に各家庭に合った製品を選ぶといいでしょう!旅行先や帰省先で加湿器が使用できない場合、適度に濡れたタオルをハンガーにかけ、室内に吊るしておく加湿方法も効果があります。

 

コツ② 肌は洗いすぎないように!

乾燥で肌が荒れているときは、特に洗い方に注意してください。めくれた皮膚をごしごしこすって落とした方が、皮膚の再生が早くなるのでは!?と、スポンジやボディタオルでこするのは絶対NG!乾燥した肌は極力刺激しないことがポイント。ベビーソープや石けんはなるべく低刺激のものを選び、泡立て優しく洗い流しましょう。

 

コツ③ 保湿のタイミングはお風呂上り

保湿のタイミングは、赤ちゃんや子どもの頬や皮膚の状態を観察して、ちょっと乾燥してるかな? と思えばこまめに塗ってあげる事も大事ですが、お風呂上りといった乾燥しやすいタイミングで塗ってあげることは習慣にしたいですね。冬場のお風呂上りは冷えやすく、早めに服を着せてあげたいところですが、先に部屋を暖めておくなど工夫して優しく保湿をしてあげましょう。パパや家族が協力してくれる場合は、お風呂係りと保湿、着替え係りに分かれて、手際よく済ませるとママや赤ちゃんに負担なく保湿ができます。

 

コツ④ 保湿剤は低刺激のものを選択

保湿剤にはワセリンや赤ちゃん用の低刺激のものを使用するようにしましょう。合成界面活性剤や酸化防止剤、香料など余分なものが含まれていないか成分表で確認することもおすすめします。ネット上の口コミも参考になるので、どれを使えばいいか分からない場合は条件に合ったものからチェックしてみましょう。お店でテスターがあれば、においや液体のタイプをママが実際にチェックしてみてくださいね。また、保湿剤のパッケージはチューブ状が使いやすいのか、キャップやフタが簡単に開くタイプや持ち運び用にミニサイズがあるのかなど、どのような状況で使用したいか想像してみて、状況に合わせたパッケージのものが見つかるといいですね!

 

しもやけ

しもやけの原因

しもやけは、気温が低いことで手足などの末梢の血行が悪くなり生じる炎症です。特に昼夜の気温差が激しい時期に発症しやすいと言われています。手足が赤くなり、かゆがったり時に痛がったりし、患部を温めるとさらにかゆみが増しますが、対処として末梢を温め血液の循環を促すことで徐々に症状がやわらぎます。

 

しもやけ予防のコツ

コツ① 手足の末梢を温める

上述にもあるように、末梢の循環が悪くなり赤くなり、かゆみを伴うので温めることがポイントです。外出時は厚めの靴下を履かせたり、手袋をかかさずはめるようにしましょう。また、ママやパパが気がついたときでよいので、手足の指を積極的に動かすような遊びを取り入れることも効果的です!

 

コツ② 靴や衣服の湿度を確認

小さい子どもは寒い冬でも戸外で走り回ったりし、汗をかくこともあります。手袋や靴下を欠かさず着用することも重要ですが、遊んでいるうちに汗をかいて蒸れたり濡れたりすることで皮膚表面の温度が下がり、しもやけの原因を作ってしまうことも!靴はしっかりと乾燥させたものを履かせ、靴下が蒸れたら乾いたものに取り替えたり、手袋も1~2枚ストックがあれば安心です。また、手足だけでなく汗をかきやすい首や背中なども同時にチェックし、こまめな着替えを心がけることによって風邪予防にもなります。

 

低温熱傷(低温やけど)

低温熱傷の原因

冬場に特に気をつけたいのが、赤ちゃんや小さな子どもの低温熱傷です。就寝時に使う湯たんぽや電気カーペット、日中活躍する使い捨てのカイロの長時間に渡る接触で起こります。触れていると心地よい暖かさである44度~50度前後の温度でも十分やけどの原因となるので要注意!まさかこの程度の熱でやけどするの?と意外に思うようなグッズや家電でも、使用には十分気をつけましょう。

 

低温熱傷予防のコツ

コツ① 電気カーペットは設定温度をなるべく低めに

電気カーペットを使用する場合は温度の設定に気をつけてください。寒くて風邪をひかせてはいけないからといって、就寝中ずっと高めの温度設定にする必要はありません。就寝の30分前くらいから布団を温めておき、赤ちゃんが布団に入ったら低めに設定しましょう。就寝中も温度が高すぎていないか、赤ちゃんが汗をかいていないかなど、ときどき確認も必要です。

 

コツ② 湯たんぽは就寝前のみ使用する

赤ちゃんや小さい子どもの皮膚は薄く、また湯たんぽは電気カーペットとは違い温度を設定できないので使用する際は特に注意が必要です。就寝前に布団の中に入れて温め、赤ちゃんや子どもが布団に入ったら取り出すという使用方法が安心です。取り出した後すぐに布団が冷たくなることはありませんが、それでも冷えてしまわないか心配!というママは、赤ちゃんが触れられない離れた位置に湯たんぽを移動させて、赤ちゃんの寝返りや寝相を確認しながら使用しましょう。しかし、ママ自身も眠ってしまうとコントロールできないことが多いので、家族が就寝するまでには取り出す方が無難ですね。

 

コツ③ 使い捨てカイロは使用に十分注意を

ママやパパ、家族なら誰でも使ったことのある使い捨てカイロですが、小さい子どもに手渡す際は十分に注意が必要です。珍しいからといってずっと揉んでいたり、存在を忘れてポケットに入れっぱなしなんてことも考えられます。どれも低温熱傷の原因となるので、就学前の小さな子どもに手渡すことは考た方がいいでしょう。

 

 

まとめ

冬場は乾燥による皮膚トラブルだけでなく、子どもによく見られるしもやけや、あまり身近に感じられない低温熱傷も、ママやパパが正しく理解し対応していきたいです。赤ちゃんや小さな子どもは大人より皮膚が薄いということをまず念頭に置くことで、さまざまなトラブル回避に繋がるでしょう!

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ナノマム編集部

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