リビング学習のすすめ

この記事は2019年10月23日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

数年前よりよく耳にするリビング学習ですが、リビングで宿題や勉強をさせると具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?今回は、メリットとデメリット、リビング学習を始める前のチェック項目をご紹介します!

 

目次

リビング学習とは?

リビング学習とは、ただ単に子どもにリビングで学習させるということではありません。ママや家族の目が届く範囲で学習するという方法のことで、学習習慣がまだ定着していない子どもに、両親や家族が補助することが基本となっています。

リビング学習のメリット

メリット1 程よい緊張感が保たれる

自分の部屋で宿題や予習をしよう!といざ部屋に入っても、ゲームが目に付いたり、読みかけの本が気になってついついページをめくってしまったり・・・。「お母さんが見ていないからいいや」とやる気を失ってしまうという現象は、誰でも経験したことはあるはず。リビングは常に家族がいる場所なので、ママやパパが学習時間を把握しやすく、子どもなりにほどよい緊張感を持ちつつ集中力も保たれるので、宿題や学習もはかどりやすいと言ったメリットがあります。

 

メリット2 子どもの使用しているものが把握できる

子どもが小学校に上がると、一気にプリントや持ち物が増えた!と感じるママが多いそう。そしてママが特に気にかけるのが、持ち帰る学校のプリントや宿題類。リビング学習にすることによって、子どものランドセルや学習用品もリビングに集中して保管できるので、ランドセルの中に重要なプリントが残っていないか、宿題は進んでいるか、ノートは足りているかなどのチェックが手の空いた時間にサッと済ませることができます。家族がひとつの空間で過ごす時間が長いことで、時短と言う面でもメリットが挙げられますね。

 

メリット3 ゲーム機などを管理できる

ママの管理のもと使用したいゲームやタブレットなどの機器。自室で遊ばせる習慣をつけるより、リビングなどで遊ばせることでママや家族が使用時間や頻度を管理することができます。「ゲーム機はリビングの学習机の引き出し」という保管場所も始めに決めておけば、自然とリビングでの使用となり、長く管理しやすくなるメリットがあります。

 

メリット4 家族がそばにいることで安心できる

小学1~2年生ごろまではまだまだママやパパに甘えたい年頃。特に入学から数ヶ月は新しい生活に慣れることに必死で、一人で自室にこもって宿題をこなすのは至難の業です。リビング学習であれば、解けない問題や分からないことはすぐにママや家族に聞くことができたり、一緒に調べたりできるなどコミュニケーションを取ることができるので、子どもにとって安心する居場所であり、学習がはかどると言われています。

 

メリット5 光熱費削減

ママにとって嬉しいメリットの一つが光熱費の削減ですね!家族が集まるリビングは季節によって常に冷暖房が稼動しているので、リビングで学習してもらうことにより他の部屋の光熱費がかからないことがメリットです。塵も積もれば山となる、ですよ!

 

 

リビング学習のデメリットと対策法

デメリット1 リビングが散らかる

リビングは、家の中で一番物が多く散らかりやすい場所でもあります。そこに学習机があれば、更に管理する物が増えて大変!というママの声も。

★対策法:特に散らかりやすいのが消しごむのカスや学校でもらってきたプリントなどです。カスが出たら机の下に落とすのではなく学習が終わるまで机の一箇所にあつめてクリーナーで吸い取るなどの工夫を。プリント類は専用の収納場所やケースを使い、ママがチェックしやすいように考えて。限られたスペースを上手く活用できるかがポイントとなります。

 

デメリット2 きょうだいがいる場合気が散ってしまうことも

きょうだいがいる場合、一人が同じ空間で遊んでいるともう一人が気になって集中できなかったり、並んで学習していても、些細なことでケンカになってしまったり・・・と、予測不可能な事態が起こることも。

★対策法:きょうだいそれぞれが集中できる空間を作るために、並んで学習する場合はあらかじめ時間を決めておくといいでしょう。また、年の離れた小さなきょうだいがいる場合であれば目が届く少し離れた場所で遊んでもらったり、ママやパパが相手をしてあげることがポイントです。

 

デメリット3 集中力が続かない

リビングは家族が集まりだんらんのひと時を過ごす場所でもあります。そのため人の出入りが頻繁であったり、話し声がしたりテレビがついていたりと、やる気になっている子どもでも集中力がなかなか続かない、という声もデメリットとして挙げられます。

★対策法:リビング学習でおすすめする学習の時間帯は早朝です。帰宅後は習い事で疲れていたり、パパの帰宅時間と重なってしまいリビングが騒がしくなってしまいます。起床時間を少し早め、ママやパパがもくもくと家事や支度をしている朝のほうがかえって集中できることも。

 

デメリット4 親と子の距離が近すぎることも

メリットでは、ママやパパとのほどよい距離があることを挙げましたが、距離感が近すぎると過干渉となることも。叱ったり注意する機会がどうしても増えるため、子どものやる気がなくなってしまいます。

★対策法:宿題は、ある程度子どもに任せてみましょう。無理にやらせると返って逆効果です。簡単な声かけ程度で様子を見て、宿題が終わらなかったり、やらなければ学校で注意され、自分で気がつき自宅での学習に繋がる場合もあります。

 

 

リビング学習を始める前にチェック!

リビング学習のメリットとデメリットをご紹介しましたが、我が家でも実践してみようかな、と思っているママやパパ、まずは導入する前に以下のチェックを参考にしてみてくださいね!

 

スペースの確保

教科書や辞書などを机の上に収納したい場合、机の縦幅が十分にあるものの購入を考えなくてはいけません。リビングの導線や机の配置場所のスペースを確保し、検討した後に合うものを購入しましょう。衝動買いはおすすめしません!

 

収納スペースの確保

机の配置場所が決まったら、収納スペースも一緒に検討することをおすすめします。ランドセルやバッグ、次から次へと増える用品など場所を取るものばかり。収納スペース付きの机か、リビングに別に場所を作るかなどイメージして購入を検討しましょう。

 

机の重量やデザイン

意外と見落としがちな点が、机の重量です。リビングに合った落ち着いた机を選んだのはいいけど、子どもが成長し、2階の子ども部屋へ移動させたいけど重くて運べない!というケースも。長い目で使用を考えるならば、キャスター付きのものや分解できるタイプなど、使用期間やデザインなどを考慮したいですね。

 

まとめ

リビングで学習をすることにより、現代失われつつある「家族のコミュニケーション」に大いに役立ち、また子どものよりよい成長にも繋がります。各家庭に合ったルールに基づき、ぜひチャレンジしてみてください!

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ナノマム編集部

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