矯正って必要?子どもの歯並びについて

この記事は2019年7月17日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

子どもの歯並びは、どの世代のママやパパにとって気になる問題です。乳歯がきれいに生え揃っていれば永久歯列も問題ないとは限らないようです。実際に、筆者の娘が3歳の歯科検診の際、「顎が小さいから将来歯の矯正治療が必要かも」と歯科医に指摘された経験があります。今回は、子どもの健康的な歯並びのためにできるコツや、子どもの矯正治療についてご紹介します。

 

目次

歯並びは遺伝するの?

ご自身の歯並びが気になっていたり、矯正治療経験のあるママやパパは、子どもに遺伝するのか気になりますね。遺伝的要素からすると、歯並びや形も子どもに受け継がれます。しかし、歯並びが悪いと感じる人の半数は、幼児期からの生活習慣が原因で影響を受けているのだそう。小さな頃からママや家族が気をつけてあげることによって健康的な歯並びを育てることができるので、さっそく注意したいですね。

 

健康的な歯並びを育てるコツ

前述の通り、歯並びは遺伝的要素で決まる部分もありますが、生活習慣の見直しで健康的な歯並びに育てることができると分かりました。幼児期からできるコツをご紹介します!

 

コツ1 よく噛んで食べる

顎を健康的に成長させることよって、歯並びがよくなる傾向にあるということを専門医が発表しています。顎を成長させるためには、よく噛むことによって鍛え丈夫にすることがポイントです。特に成長が著しい幼児期では、ついやわらかいものばかり与えてしまいますが、食事には野菜スティック、おやつにはりんごなど歯ごたえのあるものを意識して食べさせましょう!

 

コツ2 子どもの癖を正す

歯並びに影響があると言われる癖をいくつかご紹介します。

・指しゃぶり
・舌の癖(無意識に舌が出ているなど)
・口呼吸
・頬づえ

指しゃぶりや舌の癖は乳歯に直接刺激を与えることになるので、このような癖が見られるようであればママや家族が協力して正してあげましょう。口呼吸や頬づえは、顎が常に開いている状態や一定方向からの刺激を受け、顎の健康的な成長を妨げる原因となります。様子を観察し、心配であれば歯科や専門機関に相談することをおすすめします。

 

コツ3 乳幼児期の歯磨き習慣の徹底

乳歯が虫歯になり、発見や治療が遅れたりすると抜けてしまう場合があります。抜けたままで放置しておくと、永久歯の生え変わりのときの歯並びに影響することがあるので要注意です。乳歯の虫歯は定期的な歯科検診で早期発見し、虫歯になれば正しく治療をしましょう。虫歯予防のためにも、歯の生え始めから正しい歯磨きをする習慣を徹底することがコツです!

 

矯正治療はいつから始めるの?

歯の矯正治療は具体的にいつから始めたらいいのか気になるママも多いと思います。ポイントは、歯並びの問題は乳歯から永久歯への生えかわりや、成長と共に改善するということがほとんどないということです。お子さんの乳歯の状態で、すでに気になる点があれば早めに歯科医や専門医と相談することで、近い将来の健康的な歯並びと繋がると考えてもいいでしょう。年齢別の、具体的なチェックポイントをご紹介します。

  • 3歳~6歳(乳歯)

・反対咬合と呼ばれる、乳歯の下の前歯が上の前歯より前方に出ている状態。
・食事のとき、顎が動かしにくい状態、もしくは前後左右にずらして噛んでいないか。

  • 6~8歳(永久歯)

・永久歯の場合でも同じく、反対咬合の場合。

  • 8~10歳(永久歯)

・上顎前突と呼ばれる、出歯や上の顎、前歯が前に出ていて唇を閉じにくい状態の場合。
・叢生と呼ばれる、乱ぐい歯や八重歯など、歯が重なっていたり、一部の歯が歯列より飛び出している状態の場合。

永久歯への生えかわり時期を迎えていない乳歯列や、生えかわり時期で乳歯と永久歯が混ざった混合歯列から矯正治療を開始する場合、上下の顎のバランスを整えたり、部分的に不正な位置にある歯を矯正したりという治療法が多く行われるそうです。場合によっては、永久歯列が完成するまで歯の生え変わりの観察を行うということも。治療により矯正装置などを装着した場合、調整のため数か月に一度歯科医に通う必要があるようです。

 

生えかわりの時期の歯磨きのポイント

一般的な生えかわりの時期は6歳ごろからとされています。早くて4歳ごろから歯が抜け始める子どももいますが、4歳~8歳くらいの範囲内であれば早すぎたり遅すぎたりすることはないので、あまり心配しないようにしましょう。ここでは健康的な歯並びのためにできる、生えかわり時期の歯磨きのポイントをご紹介します。

 

ポイント1 混合歯列は歯ブラシを縦や横にし、1本ずつ磨く

生えかけの歯は他の歯より特に弱いので、意識した歯磨きがポイントになります。歯ブラシを縦や横にこまめに動かし、1本ずつ意識して歯磨きをしましょう。また、歯が抜けた部分は気になって舌先や指で触ってしまうという子も。感染予防のため、触り過ぎないように伝えてあげることもポイントです。

ポイント2 フッ化物を利用

フッ化物、またはフッ素呼ばれる栄養素が歯に好影響をもたらすことはご存知の方も多いと思います。主に歯質強化の働きと、抗酵素作用、抗菌作用が虫歯予防の効果を発揮すると考えられており、フッ素塗布やフッ化物洗口の経験があるお子さんもいるのではないでしょうか。毎日の歯磨きも、フッ素入りの歯磨き粉や液体歯磨にチャレンジしてみたりして、健康な歯を守る習慣をつけたいですね!

ポイント3 六歳臼歯に注意!

前述の通り1本ずつ磨くことは基本ですが、生えかわりの時期で一番気をつけてあげたいのが「六歳臼歯」と呼ばれる奥歯です。生えてくる途中は他の歯より低く、また一番奥の乳歯より後ろに生えるので歯ブラシの毛が届きにくいという特徴があります。歯ブラシを横から入れるようにし、丁寧に磨くように心がけましょう!

ポイント4 仕上げ磨きは永久歯が生え揃うまで!

小学校3年生くらいまでは、ママや大人の家族の方が仕上げ磨きをしてあげるようにしましょう。もちろん体も心もどんどん成長していくので、基本的に一人で磨けるようになったら、赤ちゃんや小さな頃のような仕上げ磨きをする必要はありません。永久歯の生えかけの部分や歯の裏側など、子どもが磨きにくいと思う場所を中心に、補う形で磨いてあげると子どもも嫌がりません。「今日も上手に磨けたね!ママが最終チェックしてあげるね!」など、子どもの意欲を高める褒め言葉を存分に使い、仕上げ磨きの習慣をつけましょう。

 

まとめ

近い将来の子どもの健康的な歯並びのために、幼児期からママや家族ができるポイントは、生活習慣の見直しでした。永久歯が生え揃ってからの矯正治療をする場合も、乳歯の頃の努力によって治療が軽度で済んだりする場合も多くあるそうなので、子どもが小さなうちからよい習慣をつけたいですね。

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ナノマム編集部

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