どう対応する?思春期の反抗期
子どもの成長は嬉しい反面、思春期に差し掛かるとだんだん家族に対して冷たい態度を取るようになり、親としてどう対応していいのか悩みますね。子どもたちのそれぞれの個性に合った対応をしていけば、きっとよりよい関係を築いていけるはず。今回は、子どもの反抗期の対応のポイントをご紹介します!
目次
反抗期はいつからいつまで続く?
幼児期のいわゆる「イヤイヤ期」とは違い、心も体も大人へ向かって急成長とする思春期の反抗期は、子どもにとっても親にとっても戸惑うことばかりですね。反抗期は一般的に中学生の間が多いとされていますが、始まりも終わりも明確な時期は一人ひとり違うので、はっきりとは分かりません。中学卒業には反抗的な態度も収まってきた、という子どももいれば、中学卒業間近に周囲に反抗しはじめ、高校生になっても続いているという子どももいます。その反面、全く反抗期が訪れなかったという子どももいるのです。思春期の反抗期は、子どもの成長の上で普通のことで、何も心配することはありません。そしていつまでも続くものではなく、個人差はありますが2~3年のうちに終わるとされています。
どのような反抗の態度が出る?
反抗期と言っても、どのような反抗の言動が見られるのか子どもの性格によって差が出ますが、主に以下のような態度が現れるとされています。
親や家族、教師など大人の意見に対立の姿勢を見せる
特に、常に「ああしなさい、こうしなさい」と助言する母親に対しては、「もう子どもじゃないから!」というような自己主張の一つとして対立的な姿勢を見せることが多いようです。遅刻してみたり、急に派手に着飾ってみたりなど、規則や校則をわざと破ろうとすることも。
言葉遣いが荒っぽくなったり、物や人に対して乱暴になる
上述の対立の姿勢にも繋がりますが、男女共に言葉遣いが荒っぽくなることも。その他、大きな音でドアを閉める、苛立ちを物にぶつけるなど、自分ではコントロールできない気持ちを乱暴に表現することもあります。
親や周囲に無関心のように見せる
家庭や周囲に無関心は、反抗期で一般的によく見られる態度の一つです。家族が挨拶をしても返事を返さない、会話の輪に入ろうとしないなどが当てはまります。周囲に無関心とありますが、学校などの友人関係では普段通り積極的に明るく振舞うことが多いので、無関心の対象は大人や両親とされています。
一人の空間を作り上げる
自分の部屋に閉じこもってなかなか出てこない…という行動も、反抗期によく見られます。掃除と言って、母親が無断で部屋に入ることに対しても敏感になり、反抗期はなかなか子ども部屋に入れないことも。
気をつけよう!反抗期に親のNG言動
子どものあまりにも反抗的な態度に、時には家庭内で対立してしまうことも。そんなときに親も感情に流され子どもに辛く当たってしまうと、子どもにとっての気持ちのやり場がなくなり、親子関係に溝ができてしまうことも。あまり流されず一呼吸置いて、以下のことに気をつけて過ごしてみましょう!
干渉や心配をしすぎる
反抗期の子どもを扱う親は、反抗的な態度に慣れるまでは時間を要します。「学校で何かあったのかな?」、「勉強はちゃんと進んでいるのかな?」と心配しすぎて子どもに何度も様子を尋ねたり、口うるさく干渉するのは逆効果です。心配であれば、食事やリラックスしている時間にさりげなく聞いてみたり、自然体で話ができる環境作りを目指しましょう!
感情で叱らない
反抗期では時に暴力的になったり、暴言を吐いたりして親をびっくりさせることもありますが、反抗期だとしても、危険なことや間違っていることはちゃんと親が叱り、理解させることが重要です。感情的になって怒鳴ってしまうと子どもは更に自分の殻に閉じこもってしまうので、まずは親が冷静になり理由を説明させ、子どもの気持ちを理解しましょう。飲酒や喫煙など、社会のルールに反することを隠れてしている場合もありますが、家庭での正しい教育がポイントとなります。
プライバシーを守らない
前出の通り、掃除と言って勝手に部屋に入ることも避けましょう!机の引き出しを開けてノートを見るなんてことも論外です。子どもを一人の人間として尊重し、プライバシーを守っているよというアピールもポイントとなります。
きょうだいや他人と比べる
年の近いきょうだいがいる場合、子どもにとってよい相談相手でもあり、時にはライバル意識もあるでしょう。家庭内で子どもたちを比べるのはNGです。思春期という敏感な時期に成績や気にしていることを比べられて、心に深い傷を負い、トラウマになってしまうことも。子どもの性格や能力に関しての否定的な言動は控えましょう。
子どもへの対応のポイント
普段通りの生活リズム、家庭環境で
反抗的な態度が目立つようになってきて、親の顔を見るのが嫌なのかな? 食事は別の方がいいのかな?などと考えすぎ、親のほうからなるべく顔を合わせないように生活したりなど、良かれと思って普段の生活リズムや家庭環境をガラリと変えてしまうと、子どもも逆に戸惑ってしまいます。なるべく普段通りのリズムや環境を保つことがポイントです。
ママやパパのペースを崩さない
反抗期の子どものペースに振り回され、ママやパパを悩ませることは少なくありません。前述にもあるように、なるべく普段通りに過ごせたら良いのですが、ママは立場上子どもに当たられやすい役回りなのでストレスを感じるでしょう。しかし、親として家事や育児、仕事を続けていかなくてはいけません。慣れないうちは心を病んでしまうこともあるでしょうが、なるべくいつものペースを崩さず、振り回されすぎないことが反抗期を乗り切るポイントです。
家庭の中の居場所を作っておく
学校生活や課外学習などで疲れ、ゆっくりリラックスして休める場所は家庭です。それは自分の部屋だったり、家族で過ごすリビングだったり、お風呂だったりと、子どもによって違います。反抗期であっても、子どもが羽を休める場所は家庭にあれば、極端な話ですが家出をしたり、帰ってこなくなるという心配もありません。無理に一緒にリビングで過ごさせようとしたり、お風呂の時間を制限したりせずに、心地よい居場所を作ってあげましょう。
他人の手を借りる
会話ができない、顔を見せないなど、どうしても子どもと意思疎通が難しく心配な場合は、子どもが信頼しているいとこや叔父叔母といった親戚や、学校の担任の先生、塾の先生など、他人の手を借りて子どもの様子を伺ってもらうこともポイントです。親に相談できない悩みなどは、無理に家庭で聞きだして解決しようとすればかえって悪化することが多いので、周囲の協力を得て解決してあげたり、子どもの気持ちを理解してあげましょう!
まとめ
親としても子どもの反抗期は辛い時期ではありますが、子どもの成長を受け入れ時には厳しく、また遠くから見守ることも子育てとして重要なポイントです。反抗期はずっと続くものではないので、なるべく楽観的に、あまりストレスを溜め込まずいつものように過ごすことも心がけたいですね!