離乳食を冷凍保存しても大丈夫?栄養面、保存方法、期間は?

この記事は2018年10月22日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

赤ちゃんの離乳食がスタートしたときに頭を悩ますのが離乳食作りのこと。まだそんなにたくさん食べられないから作る量はほんのちょっと。毎回できたてを作るのは大変なので、大量に作って冷凍保存する人も多いはず。でも、離乳食を冷凍保存したら栄養が失われることはないの?いつまで保存できるの?と気になることがたくさん!そこで、離乳食を冷凍保存したいときの栄養面や保存方法、保存期間についてまとめました。

目次

離乳食は冷凍保存しても栄養は失われないの?

できれば赤ちゃんには新鮮な野菜や食材で作った出来たての離乳食を食べさせてあげたいですが、毎回少しの量をちまちまと作るのは正直言って面倒だし大変ですよね。あらかじめ多めに作って冷凍保存すれば離乳食作りもかなり楽チンになりますが、気になるのは栄養面のこと。なんとなく冷凍することで栄養価が下がってしまいそうですが、栄養を失わずに冷凍保存できるのでしょうか?

市販の冷凍野菜は生野菜と栄養の差はなし

近年、冷凍技術はどんどん進歩し、急速冷凍をすることで風味や味、栄養価を失わずに保存できるようになりました。約20年前の1998年の時点で、国民センターが調査した冷凍野菜と生野菜の栄養差を比較した結果、どちらもあまり栄養面において大きな差が見られなかったことが分かっています。その理由としては、野菜を最も旬な状態で収穫して急速冷凍するので、栄養価が高い状態をキープできるのだそうです。
市販されているミックスベジタブルなどの冷凍野菜は、便利な上に栄養価を失わずに調理することができるので、離乳食作りに適していますね。長期保存も可能なので子育てや仕事で忙しいママにはおすすめです。

冷凍保存によって失われる栄養素!

ビタミンCなどの水溶性ビタミンは冷凍保存することで失われますが、ビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンは冷凍保存しても栄養価に変化が見られません。同じビタミン類でも変化があるものとないものがあるようです。きのこ類に関しては、きのこに含まれる旨味成分は冷凍保存することでグンとアップするので、美味しい離乳食作りにピッタリです。ちなみに、納豆を冷凍保存しても納豆菌が死滅することはないので、離乳食で納豆3パックも使いきれなくて困る!なんてときは冷凍保存が便利です。冷凍すれば調理したいときに包丁でサクサク切って小分けでき、凍っていることでネバネバも出ないのでおすすめです◎

離乳食を冷凍保存するときの注意点!

離乳食を冷凍保存しても栄養価があまり下がりにくいことが分かりましたが、栄養面よりも大切なのが衛生面です。どれだけ栄養満点の離乳食を作っても衛生的でなければ赤ちゃんに食べさせられませんよね。そこで、以下に離乳食を冷凍保存するときの注意点をまとめました。

冷凍するときは密封できるものならなんでもOK!

赤ちゃん用品を販売するお店に行くと、離乳食コーナーに冷凍保存用の容器が販売されています。1食分ずつ入れられて密封できるので、使い勝手も良く衛生的です。ジッパー付きの保存袋も使い勝手が良くて便利です◎製氷皿に離乳食を入れて冷凍保存する方法もありますが、密封されていないので衛生的にはあまりおすすめはできません。大事な赤ちゃんの口に入るものと考えたら、なるべく安全な方法を選びたいですよね。もし製氷皿を使用する際は上からラップをするなど、なるべく密封するよう工夫しましょう。

冷凍保存は1週間を目安に使い切る!

どのような食材を使うにしても、1週間以内を目安に全て使い切るようにしてください。冷凍保存をしているとは言え」時間が経つにつれて味は落ちていき、食品の安全性も下がっていきます。
「日数が過ぎてしまったけれど、しっかり加熱すれば大丈夫かな」なんて認識の人もいると思いますが、それは絶対にNGです!100度以上の加熱で数分加熱すればほとんどの雑菌は死滅しますが、それでも死なないしぶとい雑菌はたくさんいます。食中毒の原因になるので、1週間以上経った冷凍保存の離乳食は勿体ないですが必ず破棄するようにしてください。

自然解凍はNG!凍ったままレンジへ

冷凍庫から取り出して解凍するときは、自然解凍は菌が急激に増殖してしまうので凍ったままレンジで解凍するようにしましょう。赤ちゃんは大人と違って免疫力が低いので、自然解凍したものは食べさせないようにしてください。
とくに夏場でお出かけするときにお弁当を作るときは、「冷凍保存食を使えば食べる頃には自然解凍されて便利」という考えは大変危険です。夏場は雑菌の繁殖スピードが速く、食べる頃には腐ってしまうことも珍しくありません。お出かけのときは市販のベビーフードを持って行くようにしましょう◎

再冷凍は雑菌増殖の原因に!

一度冷凍保存して解凍した離乳食を、子どもが手を付けなかったりたくさん残したりしたからと言って再冷凍するのは絶対にNGです。何度も冷凍や解凍を繰り返すと雑菌の増殖が活発になってしまいます。食べかけのものなどはもってのほかなので、絶対にやめましょう。1食分を食べ切ってくれるか心配なときは、解凍するときにあらかじめ少なめの量を取り出しておくなど無駄が出にくい調整が必要です。

離乳食を冷凍保存する時の手順とポイント

ここで、離乳食を作って冷凍保存するときの手順やポイントをご紹介します。美味しく安全な離乳食作りの参考にしてみてください◎

新鮮な食材を使用する

離乳食に使う食材は、なるべく新鮮なものを用意してその日のうちに調理してしまいましょう。肉や魚で「解凍」という表示のあるものは、調理して保存する段階で再冷凍することになるので、食品の品質が落ちてしまいます。肉や魚を購入する際は「解凍」表示がないものを選ぶようにしましょう。

薄くして急速冷凍する

ジップロックなどのジッパー付きの保存袋に入れるとき、薄く平らにして冷凍保存すると早く冷凍できて解凍するときも必要な分だけパキッと折ればいいので楽チンです。さらに、アルミプレートに乗せて冷凍すると急速冷凍のスピードがアップします。

1回分ずつの小分けサイズで

ラップや保存袋を使って1食分を小分けに冷凍保存しておくと使うときにとても便利です。

〈製氷皿〉
冷凍するときはラップをかけて冷凍庫に入れ、凍ったらジッパー付きの保存袋に移し入れて保存しましょう。

〈保存袋〉
薄く平らにのばし、箸などですじ目を入れておくと使いたい分だけパキッと折って取り出せます。

〈ラップ〉
保存袋と用途は同じで、薄く平らに包んですじ目を入れます。

スティック状に個別に包んだり1食分を巾着縛りのようにキュッと縛って包んだりもできます。

日付を記入して早めに使い切る

離乳食を冷凍保存するときは、食品衛生上1週間以内に使い切らなければいけません。そのため、冷凍保存するときは日付を袋に書いておくか冷蔵庫にメモを張っておくなどして消費期限を把握しておくようにしましょう。

まとめ

離乳食を大量に作って冷凍保存するのはコスパも手間も良い方法ですよね。冷凍してもほとんどの場合栄養価が変わりません。でも、大事な赤ちゃんの口に入るものなので冷凍保存するなら正しい保存方法や消費期限に注意が必要です。自然解凍や再冷凍をしないなど、離乳食における冷凍保存のルールを守り、食品の品質や雑菌が繁殖しないように気を付けて赤ちゃんに美味しい離乳食を作ってあげましょう。

The following two tabs change content below.

ナノマム編集部

こんにちは!ナノマム編集部です。この記事はナノマム編集部が書きました。他にも気になる、知りたい情報などがあれば、お気軽にメッセージくださいね!お待ちしております!

最新記事 by ナノマム編集部 (全て見る)

ナノマム弁当
ライカラ電子書籍
present
健康
お金
届出