保育園入園前におうちでしておくと助かることは?
保育園への入園が決まると、職場復帰に向けての自分の準備と、新生活が始まる我が子の準備を始めていかなくてはいけませんね。子育てで忙しい毎日は、あっという間に過ぎていきます。親も子どもも、少しずつ保育園生活を視野に入れて生活を変えていくと、変化によるストレスも少なくなります。保育園入園前にしておくと助かることについて、ご紹介します。
目次
家族みんなの生活リズムを整えましょう
保育園入園は、「夫婦共働きのために保育に欠ける」というケースが多いです。育児休暇中は、出かける予定がない限り、時間にとらわれずに朝の時間をゆったりとした気持ちで子どもに接するママが多いですよね。穏やかな気持ちで丁寧に子どもにかかわることは、子どもにも親自身の心の状態にもとてもいい影響を与えます。
しかし、保育園生活が始まると、朝は一日のうちで一番忙しく、一分一秒を惜しむようになるのが現実です。職場にたどり着くまでに保育園に子どもをあずけ、出勤しなければならないからです。出産前や夫婦2人での生活とはまるっきり違うのです。
朝の起床時間は、断然早くなります。夜が遅かったから起きられなくてグズグズということもあるでしょう。子どもが小さければ、想定外の夜中のハプニングもありがちです。けれども、少しでも安定した睡眠時間をとって、すっきりと朝の目覚めを迎えられるような環境を大人が作ってあげることは、とても大切です。
入園の直前になってから早寝早起きを心がけても、すぐに習慣づけることはできません。また、急に就寝時間を早めても、体がついてこないものです。少しずつ生活時間を早めにしていき、徐々に早寝早起きの習慣をつけるようにすると、入園時の負担が少し和らぐことになります。
準備物は計画的に♪
保育園入園時には、たくさんの準備物が必要になります。何を準備すればいいの?と不安になるパパやママもいるでしょう。でも大丈夫です。入園説明会などで保護者に向けて、準備物、注意事項などを丁寧に説明してもらう機会があります。
見本を見せてくれたり、おすすめの購入先をアドバイスしてくれたりすることが多いので安心です。分からないことは遠慮しないで聞いてみるといいでしょう。
毎年たくさんの新入園児を迎え入れている保育園スタッフは、新米ママの不安な気持ちを十分理解して対応してくれます。我が子の担任になる可能性大の保育士と、ぐっと距離を縮めることができるチャンスでもあります。
準備物は、入園する子どもの年齢によって少し変わってきます。また、保育園によっても違いがあります。
購入するもの
3歳未満児の場合、お昼寝布団やエプロン、おしぼりなどを準備するように指定される保育園が多くあります。通園グッズを一度にそろえるとコストもかかるので、計画的に徐々にそろえていくことも一つの方法ですね。
すべてのものに「名前」を忘れずに
通園グッズにはすべの物に「記名」する必要があります。着替え、下着、紙パンツなどすべてに記入をすることは、時間も労力もかかります。計画的に進めていきましょう。
お裁縫も必要
通園バッグや靴入れ、コップ入れなど、「裁縫」が必要になる持ち物が必要な保育園もたくさんあります。早めに取り掛かっておくと、慌てることなく安心できますね。
入園直前に慌てて準備物を揃えることは、大きなストレスにもなりえます。徐々に必要なものをそろえていき、親子共々、心の準備も一緒にしていくといいでしょう。
重要!子どもが病気の時の対応は?
万が一の事態に備え、保育園では病気の子どもをあずかることはできません。看護師と保育士が病気の子どもの保育・看護を行う「病児保育」「病後保育」を行っている保育園以外では、子どもの急な発熱や伝染病にかかった子どもを受け入れていないのが実情です。
保育中に急に熱が上がった場合などは、保護者が子どもを迎えに行く必要があります。おたふくかぜ・水ぼうそうなどの伝染病にかかれば、登園許可が医師によっておりるまで登園することはできません。
たくさんの子ども達が集団生活をしている保育園では、伝染病はどうしても避けることができないので、保護者は「子どもが病気の時」の対策を考えておく必要があります。
職場復帰してすぐに、子どもが伝染病にかかって休みを取らなくてはいけない状態になる保護者もいるのです。いきなり有給休暇の申請も、取りづらいですよね。
万が一という時にあわてないためにも、病気にかかった時にどうするのかを家族間で話し合っておくことがとても大切になってきます。両親ともに休みが取れない場合などは、「病児保育」「病後保育」やベビーシッターを利用する方法もあります。
家庭の事情に合った対策をあらかじめしておくことをおすすめします。
心の準備も大切
親の心の準備
産休明けや育休明けの月齢の低い子どもを保育園に預ける場合は、特に保護者のメンタルの状態が大きな影響を受けることが多いですね。幼い我が子が心配で、不安にかられるママはたくさんいます。生まれてからひと時も離れたことがない我が子と何時間も離れて過ごすことは、ママにとっての大きな試練となります。
機会があれば、入園前にママのための「慣らし保育」をしてみるのはいかがでしょう?2~3時間、信頼できる家族に子どもをあずけて外出し、子どもと離れて過ごすシュミレーションをしてみると「免疫」ができて、いざ保育園生活がスタートしても、不安が少し解消されることになるでしょう。
また、入園先の保育園に未就園児向けのイベントなどがあれば、積極的に参加しておくことをおすすめします。保育園に慣れて、保育士と顔見知りになっておけば、全く知らないところに子どもを預けるという不安はなくなります。子どもも知っている環境だと、入園後のストレスもグンと減ることになるはずです。
子どもの心の準備
2歳や3歳の子どもであれば、大人の働きかけによっては、保育園生活に期待して入園の日を迎えることができるでしょう。新しいカバンやたくさんの遊具、友達について話をして、期待を膨らませてあげましょう。
また、子ども自身が「大きくなったこと」を感じられるように、「○○ができるようになったね」「すごいね」などと、具体的に言葉をかけてあげることも大切です。自分の成長に誇りを持って、新生活への夢を膨れませることにつながります。
夢と期待に膨らんだ子どもに、「○○できないと、保育園に行けないよ」「○○すると保育園の先生に叱られるよ」などという言葉かけは禁物です。
おむつが取れていなくても、スプーンを使って食べることができなくても、保育園はありのままの子どもを受け入れてくれます。子どもの成長・発達には個人差があることを心にとめておき、子どもが不安になるような言葉かけは控えるようにしましょう。
まとめ
保育園生活を送るのは子ども自身ですが、大切な我が子と離れて過ごすことになるママやパパの方が、たくさんの準備が必要になります。保育園児はまだ大人に依存している部分が多いので、生活リズムや準備物、メンタル面のサポートもしっかりと行ってあげることがとても大切です。少しでもストレスの少ない園生活をスタートさせることができるよう、少しずつ入園準備を整えていくといいでしょう。