外出時の乗り物についての安全対策(チャイルドシートや自転車時のヘルメットなど)

この記事は2018年8月31日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

乳幼児を連れての外出は荷物が増えるだけではなく、おむつ交換、授乳や食事のことも考えてスケジュールを組む必要があり、気軽に出かけることが難しくなってきますね。さらに、子どもが安全にお出かけするためには、利用する乗り物に応じた安全対策もとても重要になります。おでかけのシーンに応じた、それぞれの乗り物の安全対策についてご紹介します。

目次

ベビーカー・ベビーバギーの安全対策

近所の公園など徒歩圏内の移動や、ショッピングモールなどでのお買い物にベビーカー・ベビーバギーは欠かせませんね。パパ・ママはもちろん、子ども自身も快適にお出かけを楽しむためには、運んだり広げたりする手間はかかるものの、ベビーカー・ベビーバギーの役割は大きいものです。スピードが出るわけでもなく、押して歩くだけなので安全だと考えがちなベビーカー・ベビーバギーですが、安全対策はしっかりと行う必要があります。特に、ベビーカー。乗っているのは主に乳児ですが、乳児期の成長は驚くほど目まぐるしいものです。立ち上がろうとしたり、頭から落ちそうになったりすることも十分あり得ます。ベビーカー・ベビーバギーを使用する時は、次の3つのポイントに気をつけましょう。

停止中は必ずブレーキをかける

停止中ブレーキをかけるのは基本中の基本。平地であっても、いつどのようなことがあってベビーカーが動き出すか分かりません。思いがけない衝撃が加わって、ベビーカーが押し出され溝に落ちたり、車が走っている道路に突っ込んでしまったりと、大事故につながりうる危険性が潜んでいます。停止する時は、必ずブレーキをかけて子どもを守る習慣をつけましょう。

ベルトはしっかりかっちりとしめる

子どもを転倒などの危険から守るために、ベビーカーにはいくつかのシートベルトが備え付けられています。腰、股、肩すべてのベルトを適切に装着することが重要です。そして、ゆるみがないように調節し、子どもがすり抜けることのないようにしっかりとチェックしましょう。

ロック等は忘れない

折りたたみ式ベビーカーの開閉時に乳幼児の手指が挟まる事故が、実際に起こっています。開閉時の事故だけではありません。ロックをし忘れて、子どもが乗っている状態であるにもかかわらず、ベビーカーが閉じてしまいそうになったりすることで、危険を感じるといったケースもあります。
簡単に折りたたみできる利便性のあるベビーカーがほとんどですが、使用前にはロックがかかっていることを確認をしてから子どもを乗せることが大切です。
また、乗車中に子どもが触ることで、ロック機能が解除される可能性もあります。子どもがロックボタンに触らないように注意しながら使用することも、大人に求められる義務です。

自転車のこども安全対策

電動アシスト自転車の普及で、子ども連れの自転車移動もずい分と楽になりましたね。子ども用の補助シートも安全性を増し、自転車で幼稚園・保育園の送迎をする家庭も少なくありません。ところが、事故が多いのも事実。自転車事故で子どもの命を失う悲しいニュースも耳にします。子どもを自転車に乗せてお出かけする際の安全対策を知り、交通ルールを守って安全なおでかけを楽しみたいものです。
子どもを自転車に乗せて外出する時に、ぜひとも気を付けたい6つのポイントは次のとおりです。

ヘルメットは必ず

13未満の幼児・児童のヘルメット着用は、道路交通法によって義務づけられています。子ども自身が自転車を運転する場合だけではなく、自転車に同乗させる場合にも、ヘルメット着用をしなくてはいけません。これは、自転車に乗っている時に起きた事故で、6割ほども頭部にダメージを受けるという事実があるからです。子どもは頭と体の比率が大人と違って頭が重く、頭にけがをする確率がずい分と高いです。大切な子どもを守るためにも、子どものヘルメットは絶対に忘れないようにしましょう。

人数制限を守ること

意外と知られていないのが、自転車の子どもの乗車定員。
幼児2人が同乗できるように製造された自転車に限り、16歳以上の人が幼児2人を自転車に乗せることができます。幼児とは、6歳未満の子どものこと。ですので、小学生を自転車に乗せることは違反になります。おんぶひもで幼児をおんぶして自転車に乗る場合、一般の自転車でもOKです。しかし、幼児一人を幼児用座席に乗せ、さらに幼児一人をおんぶする場合、幼児が2人乗車することになるので、幼児2人同乗自転車でなければなりません。自転車に関する規定は、各都道府県によって違いがあるので、移住する都道府県の規定を確認してみてくださいね。

傘はとても危険!

傘をさしながらの自転車運転はもってのほかですが、傘をハンドルにぶら下げたりすることもとっても危険です。何かの拍子に傘の先が車輪にひっかかって、急にタイヤにロックがかかった状態になることはよくあります。少しでもリスクを避けるためにも、自転車に乗って傘を持ち運ぶのは避けるのがいいでしょう。

抱っこひもはNG

おんぶひもを使って、子どもをおんぶして自転車に乗車することは認められています。けれども、抱っこひもで子どもを前側に抱っこした状態での自転車乗車はNGです。誤って自転車が転倒し、抱っこひもで同乗していた乳児が頭を打って死亡した事故もおきました。自転車に子どもを同乗させるときのルールをしっかりと守って、悲しい事故が起きないようにしたいものです。

荷物の載せ過ぎに注意

保育園・幼稚園の送迎に自転車を使う時は特に、荷物の量が増えてしまいます。お昼寝用布団などがあると、カサがあるばかりか重さも増し、ハンドルさばきが難しくなります。子どもを乗せるだけでもバランスをとることが難しいのに、荷物が増えることでますます運転が難しくなりますね。子どもの体重と荷物の量もよく考えて、自転車を使うのが適切かどうかを判断しましょう。

自家用車のこども安全対策

子どもを連れて自家用車で外出する時には、チャイルドシートを欠かすことはできません。子どものチャイルドシートの使用は法律で定められているだけではなく、いつ起こるか分からない交通事故から子どもを守る大切な役割を果たします。安全なチャイルドシートを正しく使うために気を付けておくポイントは次の3つです。

チャイルドシート・ジュニアシートの着用は絶対!

道路交通法では、チャイルドシートの使用は6才の子どもまで義務付けています。けれども、車に取り付けられているシートベルトは身長140㎝以上を対象にしているため、6歳に達したからといっても、子どもの成長具合によってはシートベルトの使用が必ずしも安全であるとは言えません。ジュニアシートといわれる子ども用補助シートへ移行するなどして、万が一のために備えておくことをオススメします。

チャイルドシートの安全基準

チャイルドシートには安全基準が定められていて、適合しているものには「Eマーク」が添付されています。「Eマーク」がついてるかどうかは、チャイルドシートを購入する際にチェックすべき項目ともいえるでしょう。「Eマーク」は、ヨーロッパで採用されているチャイルドシートの安全基準を満たしているものに表示されています。「E」の右下に「43」などの番号も一緒に表示されています。この番号は許可を出した国の番号です。日本は「E 43」 となるので、この表示があるかどうかを目安にするといいでしょう。2006年10月以前のチャイルドシートでは、日本独自の安全基準となり「自」のマークとなっています。

チャイルドシートは後部座席に

チャイルドシートには、前向きや後ろ向き、また、ジュニアシートといわれる補助座席などがありますが、どのタイプにしても、チャイルドシートは後部座席に装着することが勧められています。これは一般的に、運転席後ろが比較的安全であるといわれているためです。次に進められているのが、助手席の後ろです。チャイルドシートを助手席に装着することが勧められていない理由は、エアバッグによる衝撃の危険性が高いからです。エアバッグは成人用に設計されているため、子どもには適切に機能しないばかりか、被害を大きくするともいわれています。また、助手席に子どもがいることで、運転に集中できにくくなる可能性も高くなります。子どもがお菓子やおもちゃを落としてしまうと、どうしても気をとられてしまうものです。ちょっとした油断が事故につながりかねないことも、助手席へのチャイルドシート装着が勧められていない理由の一つです。日本では、助手席へのチャイルドシート装着が禁止されている国ではありませんが、より安全な後部座席への装着が強く勧められています。

まとめ

安全に子どもとのお出かけを楽しむために必要な、乗り物に関わる主なものについてお知らせしました。ベビーカー、自転車子ども用補助シート、車のチャイルドシートなど、子どもの成長と共に適切なサイズのものが必要になってきます。安全なものを正しく使って、安全に子どものとのお出かけを楽しみたいものですね。

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ナノマム編集部

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