認定こども園ってどんなところ?

この記事は2018年2月26日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

子育て支援制度がスタートし、認定こども園も少しずつ社会に根付いてきましたね。実は「認定こども園」と聞いても、どのような機能を持つのか、何歳の子どもからあずけることができるのかよく分からないという人も、たくさんいます。小学校入学前のまでの子どもが通える施設として、認定こども園についてご紹介します。

 

目次

認定こども園とは?

 

認定こども園とは、幼稚園と保育園の両方の良さをあわせ持った、小学校就学前の乳幼児が通う施設のことです。認定こども園は、2つの機能があります。

  1. 就学前の子どもに幼児教育・保育を提供する機能
  2. 地域における子育て支援を行う機能

共働き家庭が増えて、子どもを保育園に入れたくても空きがないということが当たり前となっています。保育園の受け皿が足りない現実と、少子化による幼稚園の廃園問題など、子どもを取り巻く様々な問題の解決のために認定こども園の制度が始まりました。

就学前の子どもの教育・保育の場が広がって選択肢が増えたことは、子どもを持つ親にとって心強く、子育ての大きなサポートになりますね。

共働き家庭が増えている一方で、専業主婦の子育ての孤独化も深刻な問題となっています。子育ての相談ができる人が近くにいなかったり、子どもを遊ばせる場所が分からなかったりと、子育てに戸惑う親たちはたくさんいます。

認定こども園は、子育てを支援する活動も行っています。認定こども園に入園していなくても、親子で通って子育ての相談をしたり、定期的に開かれるイベントに参加をしたりすることができるのです。子どもが遊べるだけではなく、ママとしての成長を支えてくれる頼れる存在ですね。

 

認定こども園の種類

認定こども園は4つの種類に分けられています。大きな違いはありませんが、主に経営の母体によって分けられています。新しくできた制度なので、今までの園が幼稚園であったか保育園であったかなどによって種類が分けられていると理解すると分かりやすいでしょう。

①幼保連携型認定こども園

幼稚園的機能と保育所的機能の両方の機能をあわせもつ単一の施設です。

認定こども園の中の多くが幼保連携型認定こども園です。幼保連携型の特色として、職員は幼稚園教諭免許と保育士資格の両方をもつ『保育教諭』が園児の教育・保育を行います。

多くの場合、『幼稚園児』といわれる年齢になる3歳(年少)から、『教育標準時間』といわれる4時間(幼稚園的時間)を過ごし、そのあとは生活を中心とした『保育園的時間』を過ごすことになります。3歳未満児は、保育園に在籍する子ども達と同じような保育を受けます。

 

②幼稚園型認定こども園

認可幼稚園が、保育が必要な子どものための保育時間を確保するなど、保育所的な機能を備えて認定こども園としての機能を果たす施設です。

つまり、幼稚園が保育終了時間の午後1時または2時以降も、仕事のために迎えができない保護者に代わって保育をするということです。

 

③保育所型認定こども園

認可保育所が、保育が必要な子ども以外も受け入れるなど、幼稚園的な機能を備えることで認定こども園としての機能を果たす施設です。ママが専業主婦でお家での保育が可能な場合は、『教育標準時間』といわれる『幼稚園的な活動』を行う時間を園で過ごすことになります。まだまだ待機児童が多いこともあり、保育所型認定こども園の数は多くありません。

 

④地域裁量型認定こども園

幼稚園・保育所いずれも認可のない教育・保育施設が、認定こども園として必要な機能を果たす施設です。

各都道府県が定める認可基準に従って、認定されます。保育所型認定こども園と同様に、あまり数は多くありません。

 

認定の区分って?

幼稚園的な機能も保育園的な機能も果たす認定こども園は、籍を置く子どもの区分が少し複雑です。保育を必要としない子ども、保護者の就労などの理由で保育が必要な子どもによって、事務手続き上(保育料等の関係)で区分されます。また、幼稚園教育を受ける年齢(3歳)になっているかどうかでも区分されます。区分の仕方は次のとおりです。

 

1号認定

保育を必要としない3歳以上の子どもで、いわゆる「幼稚園部門」に籍を置くことになります。教育標準認定とも言われています。

園で過ごすのは一日おおよそ4時間で、幼稚園児が園生活を送るのと同様に、認定こども園で教育を受けます。

土曜日は休みです。夏休み・冬休み・春休みもあります。

 

2号認定

保護者が仕事や病気のために保育が必要な3歳以上の子どもが2号認定となります。

1号認定の子どもと一緒に、教育標準時間(一日おおよそ4時間)の教育を受けます。その後、1号認定の子どもは降園となり、2号認定の子どもはそのまま園に残って保護者の迎えの時間まで保育を受けます。保護者の勤務によっては土曜日も保育を受けることができます。

夏休み等の長期休暇はなく、年末年始休暇以外は年間を通して保育を受けることができます。

 

3号認定

3歳未満児の子どもはすべて3号認定になります。幼稚園に通う年齢に達していないので、「教育」を受けるのではなく、保護者が迎えに来るまでの間保育を受けます。

2号認定と同様に、土曜日も保育を受けることができます。長期休暇はありません。

 

入園の手続きをするには?

1号認定と、2号・3号認定の入園手続き方法には違いがあるので注意する必要があります。

認定こども園によって、手続き方法に違いがあるので各園に問い合わせてみましょう。

一般的な手続きの方法は次のとおりです。

  • 1号認定
  • 園に直接申し込み
  • 園から入園内定
  • 園を通じて認定申請
  • 園を通じて認定証交付
  • 園と契約
  • 2号・3号認定
  • 市町村に「保育の必要性」の認定申請
  • 市町村から認定証交付
  • 園の利用希望者の申し込み
  • 市町村が利用調整
  • 利用先の決定後、園と契約

 

保育料は?

保育料の設定も、一号認定と2号・3号認定では違ってきます。

また、私立の認定こども園の場合、1号認定は園によって違いがあります。

2号・3号認定については、世帯の市町村民税所得割課税額によって保育料が算定されます。各自治体によって金額に違いがあります。生活保護世帯やひとり親世帯へは保育料軽減制度があります。兄弟の同時在園や第3子以降の入園についても保育料の軽減が行われているところがあります。

認定こども園 保育料の国の基準金額は次のとおりです。参考にしてみてください。

  • 1号認定  0~25,700円
  • 2号認定  0~101,000円
  • 3号認定  0~104,000円

 

まとめ

認定こども園は、0歳から就学前までの幅広い年齢の子ども達が教育・保育を受ける施設です。そして、子育て中のママや在籍していない小さな子どももやって来て、地域の子育てコニュニティーの中心としての機能も兼ね備えています。

入園しなくても、育児相談に顔を出したり、イベントに参加したりすることできます。就学前の集団生活の場として、認定こども園が選択肢の一つにあることを知っておくと便利ですね。

 

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ナノマム編集部

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