赤ちゃんの頃から1人寝! ~外国の子育て~

この記事は2018年5月14日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

親子で川の字になって寝る家族の姿に、ほっこりと温かい家族愛を感じる方は多いでしょう。けれども、親子で一緒に寝る習慣のない国の人たちにとっては、少し変わった光景のようです。欧米の文化では、赤ちゃんの頃から子どもと両親は一緒に寝ることはありません。そのため「ねんねトレーニング」もしなくていいのです。日本とは違った「一人寝」の文化についてご紹介します。

目次

赤ちゃんが1人寝!?

文化の違いによって赤ちゃんの寝かせ方も国によって違います。住宅事情も子どもの寝室に大きく関係してきますね。マンション・アパート暮らしが多い日本では、子どもがそれぞれ自分の部屋を持つことは簡単ではありません。いろいろな条件が重なって、日本では親子が同じ部屋で就寝することが多くなっています。ところが、1軒1軒の住宅が大きく、1人1部屋を持つことが普通である欧米の国では、小さな赤ちゃんでも自分の部屋を持つことがほとんどです。
赤ちゃんには産まれてくる前から、バシネットと呼ばれるかごのような新生児用の小さなベッドが準備されます。生後1~2か月頃にはコットと呼ばれるベビーベッドに寝るようになります。そして2歳頃になるとシングルベッドに寝るようになるのが一般的です。
畳の上に布団を敷いて寝るという文化がない欧米の睡眠スタイルは、日本とはずいぶんと違いますね。夜中の授乳に便利だからと、両親のベッドでそのまま一緒に寝させることもできます。
でも、妊婦健診や新生児健診などで強く禁止されるのです。それは、小さい赤ちゃんは両親の寝返りなどで窒息する危険大!だからだそうです。ふかふかの枕や掛布団が赤ちゃんの顔に覆いかぶさると、とっても危険です。
欧米の国で赤ちゃんが1人寝をする理由は、文化の違い、住宅事情、安全性の3つの事情があるのです。

1人寝のメリットは?

1人寝の習慣が浸透していない人は「赤ちゃんを一人で寝させるなんてかわいそう」と考える人もいるでしょう。赤ちゃんに手をかけてあげないと、不安になるのでは?と心配する人もいるかもしれませんね。けれども、1人寝のメリットはいくつかあります。

ねんねトレーニングが必要ない

赤ちゃんの頃から1人寝をしていると、それが当たり前になります。日本は「ねんねトレーニング」といわれ、添い寝を卒業して一人で寝るための移行期間、「トレーニング」を行いますよね。その、ちょっぴり試練の期間となるトレーニングが、1人寝赤ちゃんには必要ないのです。

ぐっすり眠れて、危険も減る

親子で一緒に寝ていると、くしゃみ、咳払いなどの物音が多くなりお互いに気になるものです。眠っているようでも何か聞こえたら起きてしまいがちですよね。そのため、子どもも親もぐっすり眠ることができません。
1人寝の場合、誰にもジャマされることなくぐっすり眠ることができます。子どもも親もしっかりと睡眠をとって、次の日はすっきりと目覚めて、情緒も安定します。ご機嫌でたっぷり遊んで、またぐっすり眠る……。生活にもメリハリがついてくるメリットがあります。また、1人寝だと、睡眠時の窒息のリスクがぐんと減ります。

赤ちゃんの自立を促す

赤ちゃんの頃から1人で寝ることが当たりまえになっていれば、親に寝かしつけてもらうことが必要となくなってきます。就寝時間までに親子でスキンシップを取り、しっかりと甘えて満たされた心で就寝します。そして、部屋を暗くして親は退室。赤ちゃんだって一人で眠ることができます。時には夜中に目を覚まし、泣いて知らせようとすることもあります。けれども、すぐに抱き上げて対応するのではなく、ベビーモニターを使って安全を確認しつつ見守って、自分でまた眠りにつくチャンスをつくってあげるのです。赤ちゃんは、自分で眠りにつく方法を学習していきます。すぐに抱き上げてあやすと、泣けば抱っこしてもらえることを学習するでしょう。発熱やおむつ交換が必要で泣く場合もありますね。泣き方によって、緊急度や深刻度を判断しましょう。赤ちゃんが自分で眠りにつくことができるようになると、今後、睡眠で寝かしつけるまでの時間、ストレスを抱えることがなくなり、子ども自身も親もずいぶんと楽になります。

パパとママの時間を大切にできる

子どもがいると子ども中心の生活になってしまいますね。子どもを健やかに育てるためには仕方ないことなのかもしれません。でも、子どもがすべてではないですよね。大人も自分の時間は大切だし、一息ついたりリフレッシュしたりすることはとっても大切です。
1人寝は、子どもが早く就寝してたっぷり睡眠が取れるメリットと、パパやママが子ども抜きでリラックスできるメリットもあるのです。

デメリットってあるの?

就寝時に子どもがそばにいないということには、デメリットもあります。

すぐに対応できない

夜間の授乳が必要な時、サッと授乳できないのはちょっと手間がかかります。添い乳ができないのです。

子ども部屋を用意する必要がある

子どもの1人寝を行うには、子ども部屋が必要になってきます。家庭の住宅事情によっては、部屋を確保するのが難しい場合があるでしょう。

子どもの変化に気づきにくい

子どもと両親の寝室が別の場合、夜寝ている時になにか異変が起きた時に気づきにくいというデメリットがあります。同じ部屋で寝ていると、泣き声や咳などが聞こえるので対応しやすいですよね。ところが、別室だと聞こえにくいので、すぐに対応できない可能性があります。特に、月齢の低い赤ちゃんの場合は心配なことも多いので、ベビーモニターを使って赤ちゃんの様子を別室からうかがえるようにするなどの対応策もあります。

まとめ

1人寝にはメリットもデメリットもあります。欧米で赤ちゃんの頃から1人寝を始めるのは、文化的な背景と住宅事情が影響しているからでもありますね。子ども一人ひとりの性格や置かれた環境、そして家庭の状況もそれぞれ違います。教育方針も様々ですよね。それぞれの家の事情と子どもの様子、親としての意向を大切にして、我が子にあった就寝のスタイルが決められるといいですね。

 

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