厚着は禁物!子どもの体温について知っておこう

この記事は2018年2月7日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

「子どもは風の子」といわれるように、寒風が吹いても元気に外で走り回って遊ぶ子どもたちは多いですよね。大人の心配をよそに、「寒くない!」と上着を着ることを嫌がる子はたくさんいます。

子どもは寒さを感じないのでしょうか?薄着を心配する大人たちに向け、子どもの体温についてお知らせします。

 

目次

子どもの平熱はどのくらい?

新生児の熱は高め

子どもの体温は大人よりも高めです。年齢が低いほど高い傾向があります。生後1か月くらいの間、赤ちゃんの体温は高く、そのあとは少しずつ下がっていきます。

個人差はありますが、子どもの体温は大人より0.5~1度程度高めといわれています。

 

1日の中でも体温に変化がある

活動量によって、1日の中でも体温に変化があります。歩くことができるようになり、活発に遊べるようになる1歳から2歳以上の子どもの体温は、活動する日中高くなります。夜眠っている間の体温は日中よりも低く、目覚めの前の体温が一日の中で最も低くなります。

乳児の場合、活発に体を動かして遊ぶために日中の体温が高めになる幼児とは違い、泣いたり授乳したりすることでの体温が変化します。そのため、日中の体温が高めというわけではありません。

 

乳幼児の正常体温

新米ママなら、子どものちょっとした体調の変化にも心配してしまうものですよね。「熱って何度までなら大丈夫なの?」と、知っておくと便利なことも、実はきちんした知識がなかったりするものです。

平熱は人それぞれ違います。体調がいい時に熱を計ってみて、おおよその体温を知っておくことは、体調管理をする上でとても大切なことです。

「感染症法」によると、「発熱」とは37.5度以上、「高熱」とは38.0度以上と決められています。子どもより体温が低い大人にとって、37.5度もあれば結構な熱でクラクラする人もいるでしょう。しかし、平熱が高めである子どもは、37度台前半くらいならいつもの様子と特に変わらず、遊びを楽しむことも多いです。子どもの場合、37.5度くらいまでなら正常な範囲内ということです。

発熱は一つの目安なので、高熱だからといってパニックを起こす必要はありません。また、それほど熱は高くないからといって、安心しきるのもNGです。機嫌や食欲、他の症状なども合わせて考慮し、適切な対応をする必要があります。

 

子どもは体温調整が未熟

子どもは大人と比べて十分な体温調節ができません。年齢が小さいほど言葉で伝えることはできないので、大人が気を付けて衣服の調節をしてあげることが必要です。

3~4歳になって「暑い」「寒い」と伝えることができるほどおしゃべりが上手でも、遊びに夢中になっていると、服の脱ぎ着が面倒くさがったり、忘れてしまったりするのが子どもです。体温が上がりすぎたり低体温になったりするのを防ぐためにも、衣服の調節をすることを知らせてあげることが大切です。

 

薄着のススメ

子どもは大人よりも体温が高めなので、大人ほど服を着こむ必要はありません。「子どもは大人よりも1枚少な目で大丈夫」と聞いたことはありませんか?

子どもは運動量が多く発汗しやすいので、たくさん着込んでいると汗をかいて、かえってカゼをひいてしまうこともあれば、体の体温調節機能を衰えさせてしまうこともあるでしょう。

「寒くないように」との親心で、子どもが厚着をさせられているケースはよくありますね。厚着をしていると動きにくく、遊びも制限されてしまいがちです。しっかりと動いて遊ぶことは、体を温めるメリットと自分で体温調節する機能を促すメリットがあります。

子どものたくましさを信じ、薄着でのびのびと遊べる環境を整えてあげることは、とっても大切なことなのです。

しかし、「善は急げ」とばかりに、今まで厚着をさせていた子どもを急に薄着にさせても、体はついていけません。子どもを薄着で育てるためには、体に順応させるためにも計画的に進めていく必要があります。

薄着で過ごすポイント

寒くなる前の秋ごろから薄着を心がける

涼しくなってきたことを感じる秋ごろから、薄着生活は始まります。夏が終わり秋風を感じるようになると、急に涼しくなり、衣替えと共に一気に秋冬ファッションに総変わりしてしまいがちです。冬になってから薄着にするのではなく、夏⇒秋⇒冬と季節が変わっていくなかで、徐々に体を慣らしていくことが重要です。あまり着せすぎないようにして冬を迎えると、外気温の変化に体がついていけるようになります。

 

重ね着で調節する

重ね着は、衣服の調節がしやすいだけではなく、保温の効果もあります。薄手の服を重ねて着ることによって空気の層ができ、暖かく感じます。暑くなれば脱ぎ、寒く感じれば着て自分自身で調節しやすいのが重ね着のメリットです。

 

首回りを暖かくする

暖かさを保つコツは首まわりから熱を逃さないことです。たくさん着込んで暖かくするよりも、首回りを暖かく保つと効果があるといわれています。首の回りが広く開いた服より、タートルネックなどが薄着でも首の血流をよくし、体温も暖まりやすくなります。

 

子どもの低体温が増えている!

大人よりも高めの子どもの体温ですが、36度以下の低体温の子どもがここのところ増えています。自律神経の働きの低下によって起こる低体温は、集中力がなくなったり、すぐにイラっとしたりするなどの影響を与えます。

生活のリズムを整えて十分な睡眠と栄養を取り、自律神経の発達を促すことが重要です。しっかりと体を動かして遊ぶ経験と、エアコンに頼らず暑さ寒さを体感して対応できるような体作りを心がけたいですね。

 

まとめ

子どもの体温は大人よりも0.5~1度ほど高めです。体を動かして遊ぶことで体温が上昇しやすく、大人が考える以上に衣服の調節が必要となります。子どもに声をかけて衣服の調節を促してあげましょう。また、子どもが自分で衣服の調節をすることが習慣づくようにしてあげたいものですね。厚着にならないよう心掛け、自律神経が正常に発達するようにしてあげることが重要です。

 

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ナノマム編集部

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