小さな頃から意識しよう!地産地消を親子で考える

この記事は2017年11月23日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

みなさん「地産地消」という言葉を聞いたことがありますか?私たちが子どもの頃には耳慣れなかった言葉かもしれませんが、現在非常に注目されているワードです。地産地消って何だろう、どうすれば地産地消に協力できるのだろうなど、パパ・ママが地産地消について学ぶことで、親子で食について考える良い機会にしてみてくださいね。

目次

そもそも地産地消って何だろう?地産地消のメリットとは?

地域で作られたものを地域で食べる取り組み

地産地消の一番大きな位置づけは、「地域で生産されたものを地域で消費すること」です。私たち消費者は新鮮(物によってはその日に収穫されたものも!)な野菜などが食べられるという大きなメリットがあります。生産者と消費者を結びつける役割があり、「生産者の顔が見える、話ができる」関係は、地域の農業・関連産業を活性化させる働きがあります。

 

安心・安全な食材を食べることができる

地産地消で生産されている野菜は、生産者と消費者の距離が近く、生産者が直接販売している事もあります。そのため、市場には出回らない無農薬・低農薬の野菜などお子さんの口に入っても安心な食材が手に入りやすいのが特徴です。お互いの顔が見えることで、信頼関係が生まれることも地域の食材を地域で消費するメリットです。

 

エコの観点からも注目される地産地消

現在地産地消はエコの観点からも非常に注目されています。農作物を遠くの場所まで運ばないということは、ガソリンの節約に繋がります。この取り組みを行うことで地球温暖化対策にも繋がるのです。また、スーパーで陳列されている野菜よりも簡易包装になっている場合が多く、余分な包装を行わないことでCO2の削減にも繋がります。

 

ママにとって有難い!スーパーより安く購入できることも

地産地消の農産物は、スーパーで並ぶ野菜よりも色や形がいびつな場合があります。ですが、味は新鮮で美味しいのも特徴です。地産地消の農産物は生産者自身が直接納入し、仲介業者を挟んでいない場合が多いため、いびつな農作物がある一方で、スーパーよりは量も多く、安く購入できるのが特徴です。例え同じような値段で売っている場合でも、直売所は量も多く、鮮度が違いますので、ぜひ直売所を利用してみましょう。

 

食の伝統をお子さん世代へと繋ぐ役割

地産地消は地域に古くから伝わる食材や地域独自の食材をお子さん世代へと伝える役割もあります。地域で食べられている伝統料理には、その地域の食材が使われている事が多いことにお気づきでしょうか。農産物をただ地域で消費するのではなく、独自の食文化を伝える意味でもぜひお子さん世代へと地産地消の輪を広げたいものです。

 

身近な場所で行われている地産地消の取り組み

給食では地産地消給食が各地で定番化

例えば、岐阜県内では平成20年頃から地産地消給食が本格化しました。現在では県内で生産されている玄米・小麦粉・パン用の米粉などの主食はもちろん、キノコ・野菜・肉などありとあらゆる食品について地産地消の生産物が取り入れられています。全国的にも平均的に26.9%(平成26年度 岐阜県教育委員会体育健康課の調査結果より)の割合で給食に地産地消の生産物が取り入れられています。お住いの地域でも取り入れられているかお子さんと調べてみてくださいね。

観光地では地産地消生産物・製品はお土産の定番として大人気♪

観光と地産地消は物産センターなどのお土産として定着しています。皆さんも旅行などに行った際に観光地で農産物や、それを基にした加工食品を購入した経験はありませんか?お土産として食材・食文化を提供することで、観光地としての価値をより高める活動も全国的に活発化しています。観光地では販売だけではなく、旅館やホテルでもその土地ならではの食材・食文化が提供されており、多くの人に地域の食について知ってもらう良い機会になっています。

 

外食産業ではブランディング効果も

地域によって基準などが違いますが、地元でとれた食材を積極的に取り入れ、提供する飲食店には地産地消の認定店舗としてステッカーや提灯などを下げ、広く知ってもらう活動をしている自治体もあります。岐阜市・山県市・本巣市・本巣郡北方町の3市1町では、飲食店・販売店・食品加工所など地産地消生産物を取り入れた店舗に対し「ぎふ~ど」と認定し、のぼりやステッカーを配布する取り組みを行っています。こういった取り組みは東京都などの首都圏でも都市農業を応援するために行われているなど、全国的な広がりを見せています。

 

地産地消を広める活動が各地で行われています

地産地消を広める取り組みとして、主に行政が中心となり様々な活動が展開されています。岐阜県で毎年開催されている「農業フェスティバル」では、県内の農畜水産物や特産品などを集めた食と農の一大イベントとして人気を博しています。また、東京では名産の小松菜のみに焦点を当てた小松菜まつりが開催されるなど、全国的に地産地消を盛り上げる取り組みが行われています。

 

地産地消の取り組みに親子で参加してみよう

子どもでも参加可能な料理教室などのイベントに参加する

各地で開催されている人気の地産地消関連イベントの一つに、料理教室があります。岐阜市で開催されている「ぎふ旬の食」は一部お子さんでも参加可能な口座がありますので、気になる方はぜひ参加してみてくださいね。岐阜市以外の市町村でも同様の取り組みが行われています。お住いの地域の情報もチェックしてみましょう。

 

生産者直営の直売所に行ってみる

生産者さんが農作物を販売しているのは、直売所や物産センターだけではなく、自宅などで直売所を開いている場合があります。そういった場所が近所にあるなら、ぜひ親子で行ってみてください。生産者さんの貴重なお話を伺えるだけではなく、新鮮な野菜を目にすること、知ることはお子さんの食育の観点からもとても良い刺激になりますよ。

 

市民農園・オーナー制度を利用する

市や区が市民農園として開放している農地は基本的に1年単位で市民なら借りることが出来ます。自治体にもよりますが、年間数千円~数万円で借りられますし、生産者さんからアドバイスを受けることが出来る場合もあります。また、農地オーナー制度は、農地の一部のオーナーになることで田植えや収穫などの体験が出来るだけでなく、収穫された農産物をご家庭に届けてくれます。農園より手軽に始められますし、お住いの自治体以外の農地のオーナーになることも可能ですので、収穫される農産物や、好きな土地などのオーナーになってみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回は、地産地消に関する情報をお伝えしました。地産地消とはただ新鮮な農産物を消費者が購入できるだけではなく、地元の食材を知る、食文化を学ぶなどの役割もあります。何より、直接生産者さんから購入する野菜は安心・安全なものが多く、ママにとっては有難い存在です。お子さんと一緒に気軽に地産地消に触れる手段としては直売所やイベントなどの方法がありますが、より深く地産地消を学びたいと感じたなら、市民農園を利用して地元の伝統野菜を栽培してみる、農地オーナー制度を利用して、好きな土地の農産物について学ぶ機会も得られることでしょう。この機会に親子で地産地消の取り組みに参加してみてはいかがでしょうか。

 

The following two tabs change content below.

ナノマム編集部

こんにちは!ナノマム編集部です。この記事はナノマム編集部が書きました。他にも気になる、知りたい情報などがあれば、お気軽にメッセージくださいね!お待ちしております!

最新記事 by ナノマム編集部 (全て見る)

ナノマム弁当
ライカラ電子書籍
present
健康
お金
届出