断乳はいつから?授乳をやめるタイミングと進め方

この記事は2017年10月24日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

離乳食も後期に入ってきたし、歩くのも上手になっていつの間にか赤ちゃんから幼児へと成長してきた我が子を見ると、そろそろ断乳の時期かな?と考え始める頃ですよね。でもまだまだおっぱい大好きな子なのに、急に断乳しても大丈夫なのかな…と心配になってなかなか踏み切れないママは多いはずです。

そこで、断乳のタイミングや進め方、また断乳の失敗談も参考に、失敗しない断乳方法を見つけましょう。

 

目次

1歳頃に断乳・卒乳するケースが多い

どんな子供でもいつかはみんなおっぱいを卒業しなければいけませんが、世のママたちが断乳・卒乳した時期に多い時期が8ヶ月〜1歳頃です。離乳食がだいぶ進み、1人でトコトコ歩けるようになったなど、そろそろ赤ちゃん期を卒業してもいい頃だと感じた場合や、歯がどんどん生えてきておっぱいトラブルが増えたなどの理由により、この時期に断乳を行うことが多いです。

断乳と卒乳の違いは?

断乳や卒乳は、文字通り授乳を断つ・卒業することですが、そもそもこの言い方の違いは何なのでしょうか?

 

【断乳】

母親の意思によって時期を決めて授乳をやめること

【卒乳】

赤ちゃんが授乳を必要としなくなり、自然とおっぱいを卒業すること

大きな違いは強制的か自然に終わるかにあります。

 

母乳期間が長いほどIQが高い?!

最近では、無理に授乳をやめなくてもいいとの見方もあり、好きなだけ授乳させる方針が広まっています。WHOやユニセフでは、授乳期間が長くても母乳に含まれる栄養に変化はなく、むしろ離乳食では足りない栄養を補うためにも、2歳頃までは授乳を続けるよう推奨されています。

そして、メリットはこれだけでなく、海外の研究によると「母乳期間が長い子供はIQが高い」との研究結果が出ています。この母乳に関する研究は海外のあちこちで多く見られ、中には「月収が平均で1万300円高くなる」という研究結果も発表されています。

1歳過ぎたし幼児の年齢まで授乳は恥ずかしいかも…周りが断乳しているから…などの理由なら無理に断乳しなくてもいいのかも知れません。母乳を与えることは実はたくさんのメリットがあるので、子供が欲しがるなら好きなだけおっぱいをあげてください。

どうしても断乳せざるを得ない場合を除き、自然と卒乳するまで見守る派も増えているので、少しでも「可哀想かも」と不安があるなら今は時期ではないと考えましょう。

 

断乳はママや子供に合ったものを

さて、いざ断乳!と意気込んだのはいいものの、無理矢理授乳をゼロにしてしまう方法はNGです。母乳が詰まり、パンパンになって乳腺炎を起こすトラブルの原因になってしまいます。断乳はただ授乳をやめればいいのではなく、赤ちゃんやママに合った方法を選ぶ必要があります。

断乳の方法として多く取り入れられている3つの方法をご紹介します。

 

①授乳回数を減らしていく

赤ちゃんから大好きなおっぱいを急に奪ってしまうのは可哀想ですよね。あるていど断乳の時期を決めたら、少しずつ毎日の授乳回数を減らしましょう。授乳回数が減ることで栄養が不足しないよう、離乳食の進み具合に合わせて行うことが大切です。離乳食の量を増やし、食後の授乳を控えるようにしましょう。

また、乳腺炎などのトラブル予防のために、一気に授乳する回数を減らすのではなく、母乳の分泌の様子を見ながら少しずつ断乳します。数週間〜1ヶ月くらいかけて断乳していくのが理想です。

 

②夜間断乳で昼間は好きなだけあげる

「昼間の授乳が少ないと夜泣きしやすくなる」と話す助産師さんもいることから、夜間断乳のみを行う方法もあります。夜おっぱいを我慢してくれたご褒美に、昼間はたっぷり授乳してあげることで夜泣きをしにくくなるそう。夜、抱っこや背中トントンで寝られるようになったら、これまで夜中にしょっちゅう起きていた子が朝までぐっすり眠れるようになったとの成功体験も多いので、寝不足のママは夜間断乳から始めてみるのもおすすめです。

 

③子供に伝えて理解してもらう

「そろそろおっぱいとバイバイだね」などと言い聞かせることで子供に理解してもらう方法です。何日も前からしっかり言い聞かせていたおかげですんなり断乳できた、というエピソードもたくさんあります。

断乳での言い聞かせを推奨する専門家はたくさんいますが、中には全く効果がなく泣きじゃくる子も少なくありません。おっぱいへの執着心の強さや個人差が大きく出るようです。

 

断乳の失敗談

断乳は頑張れば誰でも成功するものではなく、やり方を間違えれば失敗もします。しかも断乳が失敗したときの怖いところは、一度失敗するとかえっておっぱいへの執着心が強くなり、1度目より2度目の断乳の方が苦労する点です。ただでさえ断乳は神経も体力も使うのに、これ以上パワーアップされるとさすがに参ってしまいますよね。

断乳に失敗してきた体験談を参考にしながら、来たる断乳に備えておきましょう。

 

夫の協力を得られず3日でリタイヤ

「ママがいなかったらおっぱいを諦めるという話があったので、断乳決行日は夫と子供で寝てもらったのですが、6時間経っても全然泣き止まず。そっと様子を見に行ったら、夫は泣く子供を放置してスマホ…。大げんかに発展しつつ、そんな状態で3日目には私の心が折れてしまいました。子供はその後余計におっぱいへの執着心が強くなり、1日2回だけだった授乳がなんと20回に増えました。

断乳に対する理解を、もっと夫にもきちんと説明するべきだったかも…。」

 

ことごとく断乳失敗

「長男が9ヶ月で断乳できたので、下の娘が1歳になった頃にそろそろかなと思い断乳。でもなぜかことごとく失敗。散々失敗したので、おっぱいへの執着心は比例するようにすごいことに…。ある日友人に相談したら、もしかしたらまだ断乳しなくてもいいと感じているのでは?と言われて目から鱗状態!子供はこれで最後と思っていたので、どこかで授乳が終わってしまう名残惜しさや愛おしさがあって、それが娘にも伝わっていたのかも。」

思いつきの行動で失敗!

「子供が2歳になり、そろそろ2人目欲しいなと思っていたのと、周りからまだ授乳してるの?と言われていたことで断乳することに。言い聞かせや準備も何もない状態でいきなりやめたので、胸がパンパンに張って耐えきれずに2日で断念しました。平日で家族の協力が得られず1人での戦いがつらかったという敗因もありました…。母乳の分泌を徐々に減らしつつ、家族の協力が期待できる土日に行えるよう調整すれば良かった。」

事前準備バッチリでも家族の協力が得られないことで失敗することもよくあるそうです。断乳はママと子供だけのことだけでなく、家族で協力して取り組むことが大切です。

そして、一旦断乳すると決めたのなら可哀想だからと途中でやめないように最後までとことん付き合うつもりで行いましょう。

 

まとめ

断乳のタイミングは個人差が大きく、ママが断乳したいと思ったときが最適な時期です。おっぱいトラブル予防のために母乳分泌を徐々に減らしつつ、言い聞かせなどで子供に理解を促しましょう。また、最近では無理な断乳は必要ないという認識もあり、2〜3頃までおっぱいを飲む子もいます。母乳の影響はメリットが多いので、自然に任せるのもいいでしょう。やむを得ない場合は家族の協力のもと、しっかり準備して行ってくださいね。

 

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ナノマム編集部

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