赤ちゃん、子どもの皮膚トラブル 〜夏編〜

この記事は2019年7月31日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

毎年異常な暑さが話題となりますが、赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭で心配なのは、夏場の皮膚トラブルではないでしょうか。冬では主に乾燥対策として保湿剤を塗って対処していた皮膚トラブルも、夏になるとトラブルも増え、細やかな対処法が必要となってきます。今回は夏場に特に心配な3つの皮膚トラブルの予防のコツなど交えてご紹介したいと思います。

 

 

目次

あせも

あせもの原因

「あせも」と聞くと、特に赤ちゃんや小さな子どもの皮膚トラブルというイメージが強いと思います。それもそのはず、汗を出す汗腺は大人も赤ちゃんも同じ数が皮膚にあり、体の表面積が小さい赤ちゃんや子どもの汗腺は密集しているから汗をかきやすいのです。また、大人より代謝が活発と言う点も汗をかきやすい原因のひとつですね。汗の成分は尿酸やアンモニアなど、皮膚を刺激する成分が含まれています。その汗が汗腺に詰まってしまい、炎症となるのがあせもの原因です。

 

あせも予防のコツ

コツ① 皮膚に刺激を与えない

汗をぬぐうときに思わずタオルなどで皮膚をこすっていませんか?こすることによって皮膚に刺激を与え、敏感になりやすくなります。汗は濡れたタオルで「押し拭き」をするか、「シャワーで流す」ことで皮膚に与える刺激を最低限に抑えることができます。

 

コツ② こまめな着替え

あせもを防ぐためには、皮膚も衣類も清潔な状態であることがポイントです。シャワーなどで汗を流すことも肝心ですが、こまめな着替えも心がけるようにしましょう。汗に濡れた衣類による肌への刺激はもちろん、冷房のきいた部屋で濡れたままの衣類で過ごすことは風邪の心配も!

 

コツ③ 洋服は綿100%のものを

夏場に着せる服装で気をつけたいのが洋服の素材です。ガーゼやフライス、天竺といった素材が吸水性に優れ、通気性もいいのでおすすめです! また、肌に与える刺激が少ないのが綿100%のもの。とは言うもの、すぐにすべての洋服を綿100%に買い換えることは難しいので、今年の夏に買い足す下着などから素材のチェックしてみてください!

 

汗によるおむつかぶれ

おむつかぶれの原因は2種類

おむつかぶれは夏に限らず起こることがあります。かぶれの部位がおむつの形状にかぶれている場合は、おむつの素材が赤ちゃんの肌に合っていないことが考えられます。肌が弱い赤ちゃんのために、個々の赤ちゃんに合った刺激の少ないおむつを探しましょう。そして、夏場によく見られるおむつかぶれは、排泄物や汗に触れている局部やおしりといった部位のみに見られます。赤ちゃんは特に背中からおしりにかけて汗をかきやすく、その汗や排泄物がおむつの中で蒸れて肌が刺激されることが原因です。

 

おむつかぶれ予防のコツ

コツ① こまめなおむつ替えでなるべく肌を刺激しない

こまめにおむつを替え、おしっこや排泄物からの刺激を受けないようにすることもポイントですが、おむつを取り替える際のコツとして、できる限りおしりや局部に刺激を与えないようにすることが挙げられます。水分を多く含んだおしりふきを選び、うんちの場合は拭くのではなくシャワーで洗い流すことをおすすめします。汚れを落としたあとは、皮膚についた水分をよく乾かし、保湿剤を塗って乾燥を防ぐこともポイントです。

 

コツ② 紙おむつをはかせる

おむつ内部の湿度と温度調節が予防のポイントとなります。紙おむつであればおしっこの吸収スピードが速く、おしっこが広がりにくい点がメリットです。また、現代の紙おむつは通気性にも優れているので、蒸れにくい点でも紙おむつがおすすめされる点です。しかし、前述にもありますように紙おむつの素材が赤ちゃんに合わずかぶれる接触性皮膚炎の赤ちゃんは逆効果になるので、布おむつを使用するなど、個々に合う予防法を探っていきましょう!

 

虫刺され

特に気になる蚊とハチに刺された場合の応急処置と予防法をご紹介します。

蚊に刺された場合の応急処置

かきむしると皮膚に傷が付き、さらに細菌に感染し症状が重くなります。応急処置として、刺されたらまず冷たい水で洗い流し、氷などをタオルにまき患部に当てて冷やします。その後虫刺され用の薬を塗りましょう。赤ちゃんや小さな子どもはかゆくても我慢するのは大変ですが、冷やすことでかゆみを抑えられます。

 

ハチに刺された場合の応急処置

応急処置として、まず患部から毒を搾り出すように圧迫し、毒針を取り除きます。さらに刺された部位を周囲から圧迫し石けんと水で洗い、患部を冷やします。暴れたりせずに安静にすることもポイントです。自宅にあればステロイド成分や抗ヒスタミン成分が含まれている薬を塗ります。大量に刺された場合や、刺されて10分以内に腫れ、発疹、息苦しいなどと言った症状が出たり、赤ちゃんや小さな子どもの場合、少しでも不安に思えば迷わず医療機関を受診しましょう。

 

虫に刺されないための予防法

・虫除けスプレー

外遊び中、知らぬ間に虫に刺されていた・・・という経験をされたママも多いのでは?外で遊ぶときは必ず虫除けスプレーを使いましょう!また、腕や首など肌が露出しているところだけではなく服の上からスプレーをかけることも予防として効果ありです。スプレーの成分が気になるママは、オーガニックタイプなど体に優しい商品も販売されているので、ぜひ探してみてください。

・白や鮮やかな色の服を着用

黒や茶色、緑や紺などの暗い色は蚊が寄り付きやすいため、外遊びの際は着用を避けましょう。逆に、白や赤、ピンクや黄色と言った鮮やかな色は虫が嫌います。ぱっと目を引く夏色のファッションを楽しんでみては!?

・足元の肌の露出は控える

本当は長袖を着せて腕もカバーしたいところですが、真夏などどうしても半袖の着用機会が増えることと思います。せめて足元だけでも長ズボンや、スカートの下にスパッツなどを履かせると安心です。

・ハッカ水で虫除け

虫除けに効果があるのがハッカの香りです。赤ちゃんや子どもの衣服、ベビーカーなどにハッカ水をふりかけておくだけで効果があると言われています。気軽に購入したり、簡単に手作りすることもできるので早速試したいですね! 注意点として、赤ちゃんや子どもは肌が弱いため直接肌に付着させないように気をつけましょう。

 

まとめ

四季を通してさまざまな皮膚トラブルがありますが、夏のトラブルは悪化すれば重症となりやすいものが多いです。症状を最小限に抑えるためにも、トラブルごとに合ったこまめな予防に取り組みたいですね!

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ナノマム編集部

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