リビングも子ども部屋も散らからない片付けのルール
子どもが加わり家族が増えると、とにかくモノが増えますね。衣服や日常生活に必要なものだけではなく、おもちゃもどんどん増えていき、どう収納するかが悩みのタネになってしまいます。遊びは子どもにとっての仕事。思い切り遊び、遊びの後はきちんと片づけられるよう、散らからない快適な環境づくりの方法をお知らせします。
目次
増えるおもちゃをどうする?
子どもの成長・発達段階にあったおもちゃかどうか?
誕生日やクリスマスのプレゼントとしていただいたりするおもちゃの他に、家族や友人から譲り受けたりするおもちゃも案外多く、ものすごい量のおもちゃを抱え込んでしまっているおうちも多いのではないでしょうか?きっと使うだろうとありがたくいただいても、実は成長・発達段階にあっていないこともありがちです。2歳児のおもちゃ箱に、赤ちゃん用のガラガラが入っていたりしませんか?ごっこ遊びで使うことはあるかもしれませんが、使用頻度はとても低いはず。おもちゃの量を減らして片付けをしやすい環境をつくるためにも、今の子どもの成長・発達段階にあったおもちゃを今一度確認してみましょう。
ホントにいる?
安全で学びの要素がたくさんある「よいおもちゃ」は、お値段もそれなりにするので長く使ってほしいとの思いが強くなるものです。
「きっとまだ使う」
「下の子も使うから」
「初めてのクリスマスプレゼントだから特別な思いがこもっている…」
このように、親の様々な思い入れや希望もあって、たくさんのおもちゃであふれかえってしまうことって結構あるのです。それぞれのおもちゃには、その時その時の我が子の成長の思い出が詰まっています。手放すのは心苦しいものですが、写真を撮ったり、遊んでいる様子を録画しておくなどして記録し、適切な時期を過ぎたおもちゃを「卒業」する準備も進めることが大切です。保管しておくもの、譲ったり売ったりするもの、処分するものとを分けて、限られたスペースを広く使えるようにしたいものですね。
子どものこころに寄り添ったお片付けのやり方
絵表示で収納場所を分かりやすく
絵表示で片付ける場所を伝えるのは、保育園や幼稚園では定番となっている片付け法です。まだ文字の読めない子どもにとって、絵表示は一目見ただけで分かり、「これはどこにしまうの~?」とたずねる必要はありませんね。イラストを印刷して使うこともできますが、実物の写真を撮って印刷し表示すると、より分かりやすくおすすめです。
片付けはゲーム感覚で楽しく!
小さな子どもは時計を読むことができません。時間の感覚もいま一つ。そんな子どもに、急に何の前触れもなく「おかたづけしてね」と言っても、せっかく遊んでいるのにー!と遊びを中断されてがっかりするばかり。突然片付けするように促すのではなく、片付けを完了してほしい少し前に遊びに加わって、片付けを感じさせないような遊びへと誘っていくのも一つの方法。「赤いブロックは何個あるかな?」と言って、赤いブロックを集め、数えながらおもちゃ箱に入れていくと、気づかないうちに片づけを進めることができます。また、「10個片付けるの、どっちが早いかママと競争!」と速さを競い合うと、子どもって「燃える」んです。「速いね!」「スゴイっ!」と褒められるとうれしくてますます張り切って片付けてくれること間違いなし!ゲーム感覚で楽しく片付けると、お部屋が散らかり過ぎて大変ということもなくなりますね。
散らかり過ぎる前にコントロールを
モノを引っ張り出すことが楽しくて、ただただおもちゃ箱や引き出しから何でも出してしまう時期があります。子どもにとってはこの単純なことが楽しくて仕方ないようです。
3・4歳になっても、お目当てのものがみつからず、おもちゃをすべて出してしまうということもよくあります。驚くほどの速さで散らかってしまいますが、通りに片付けるには時間も労力もかかりますよね。子どもは後片付けのことなんかまったく考えないで散らかしてしまうもの。年齢が小さければ小さいほど、お片付けもできるものではありません。
結局、大人が片付けをすることになるんですよね。
常に子どもと一緒に遊ぶことはできないにしても、家事をしながら子どもの様子をそばで見守ることは必須です。視野に入らないところにいる場合でも、何をしているのかチェックをすることを忘れないようにしましょう。
「ちょっとちらかったなぁ」と感じたら、足の踏み場もないほどの散らかり具合になる前に一度、整頓をして「散らかり防止策」をとることをオススメします。床が物であふれると、つまずいてけがをする可能性も高くなり、子どもが遊ぶ環境として安全ではありません。子どもの安全のためにも、おもちゃで散らかり過ぎる前にコントロールするのが片付けのルールです。
片付けを習慣化すること!
大人に限らず、子どもも含めて家族みんなで「出したら必ず片付ける」を実行すれば、お部屋が散らかることはなくなります。遊んだ後、出かける前、寝る前などには必ず元のように片付ける。そうすれば、本腰を入れて「かたづけ」に専念する必要はありません。
「ちょっと忙しいから後で」と繰り返していると、どんどん散らかるばかり。
片付けの時間を含めて行動を見通すことが大切です。基本は、次の行動に移る前に片付ける。ハプニングや急な予定変更もありうるので、少なくとも一日の終わりには元のように片付けることを徹底すると、散らかり過ぎることは避けられますね。小さなころからこのような習慣を身につけることができるよう、行動でも言葉でも子どもに伝えていきましょう。
ざっくりと片付けてストレスを感じさせないこと
遊ぶ時間以上に片付けに時間をとられては、子どもも楽しくないですよね。細かく丁寧に片付けることを強いられるとストレスも溜まってしまいます。ざっくりと種類分けをしてかごにいれるなど、簡単に片づけを終わらせることができるように工夫することも、片付けをスムーズにすませるポイントです。3段ボックスに目かくしカーテンをつけて、ごちゃごちゃを隠すのも、お部屋をスッキリと見せるコツ。「目かくし」しておくと目につかないので、子どもがむやみにおもちゃを取り出すことも少なくなるメリットもあります。
まとめ
大人のちょっとした配慮で、お部屋が散らからない快適な空間で過ごすことができます。まずはおもちゃの量を厳選すること。今の子どもの成長発達に合ったものにアクセスできるようにすることが大切です。そして、楽しみながら片付けをすること、片付けの習慣が身につくように親子で一緒に片付けるよう心掛けて、遊びもその後の片付けも楽しくできるといいですね。