乾燥の季節、ママと赤ちゃんの保湿対策
寒さも本格的になり、乾燥対策を考えているママたちも増えてきているのではないでしょうか。気象庁の1981年~2010年の相対湿度の平均値統計によると、岐阜県では3月、4月の湿度がもっとも低く60%、7月が最も高く74%でした。実は春先にかけて乾燥が進むことが分かりますね。数字で見るとたった14%の差でも、肌で感じる変化は大きいもの。気になるママと赤ちゃんの保湿対策についてまとめました。
目次
部屋の湿度を確認してみましょう!
「保湿対策」と言われてまず思い浮かぶのが、ワセリンやクリームと言った保湿剤で肌を守ることではないでしょうか? しかし、ママや赤ちゃんの肌がいくら潤っていても、その大切な潤いをどんどん奪ってしまうのが部屋の乾燥。まずは赤ちゃんが過ごす部屋の湿度を確認してみましょう。
一般的な部屋の湿度で最適な数値は50~60%とされています。湿度計があれば越したことはありませんが、自宅にない方も簡単に湿度を知る方法として、ガラスのコップを使う方法があります。ガラスのコップに氷水を入れ、部屋に置きます。コップのまわりに水滴が付けば比較的過ごしやすい湿度であり、数分経っても水滴がつかない場合、部屋は乾燥していると考えられます。
空気乾燥のリスクとは?
肌の乾燥以外にも、部屋の湿度が低いとさまざまなリスクが考えられます。
風邪
一般的な風邪ウイルスは、乾燥した空気でより活発化します。空気が乾燥すると鼻や喉の粘膜も乾燥しやすくなり、活発化した風邪ウイルスが侵入しやすくなります。家族の一人が風邪になると、家庭内でうつってしまう場合も。
脱水症状
皮膚からは常に水分が蒸発していることをご存知でしたか? 冬は気温が低く、夏のように汗をかかないのでつい水分補給を怠りがちですが、乾燥した部屋で過ごしている間は要注意です。皮膚からの蒸発分を補わないと冬の室内でも脱水症状になることも!
火災
空気が乾燥しているときに、健康面以外でも気をつけたいのが火災。冬は暖房器具などで火を扱うことも多いので、外出時や使用後は必ず後始末をチェック!
今すぐできる! 部屋の加湿方法
前述の通り、部屋の加湿は感染症や脱水症状など、肌の保湿以外にも効果を発揮してくれるもの。簡単ですぐに加湿できる対策法をまとめました!
濡れた洗濯物やタオルなどを室内干し
洗濯物やタオルから蒸発する水分で部屋を加湿する、とってもシンプルな方法です。タオルはバスタオルなど大きめのものがおすすめです。部屋干しする際のコツとして、洗濯物同士をある程度離して干すこと。そうすることによって気になる部屋干しの臭いもあまり気にならなくなります。どうしても臭いが心配な場合は、部屋干し用の洗濯洗剤を使ってみてくださいね!
水を入れたコップを置く
インテリアショップなどで人気の高い「自然気化式加湿器」をご存知のママも多いのではないでしょうか? かわいい形や柄のペーパーが入った入れ物に水を差して置き、自然蒸発で加湿するという至ってシンプルな加湿方法です。自宅ですぐできる方法として、コップに水を入れたまま放置し、蒸発させます。部屋全体を加湿することは期待できないので、気になる場所にいくつか置いてみましょう。また、トイレなど狭い空間に適しています。
お風呂の扉を開けておく
浴槽に水を張り、お風呂の扉を開けっ放しにして蒸発した水分で部屋を加湿するという方法です。ただし条件により難しいことも。暖房がきいているリビングやメインで過ごす部屋からお風呂場が離れていたり、湿度が高くなりすぎてカビが生える原因になることも。この加湿方法は旅行先の宿泊ホテルなどで実用できるので、頭のメモに入れておくといいですよ!
加湿器を使用する
簡単にできる加湿方法でもなかなか効果を実感できない場合は、頼りになる加湿器の登場です。赤ちゃんや小さなお子さんがいるご家庭では、コードの位置やチャイルドロック付きのもの、倒れても水がこぼれにくいタイプなど、安全面に留意した製品を選ぶことがおすすめです!
ママと赤ちゃんの肌の保湿対策
赤ちゃんの肌はとても薄く、生後2~3か月頃までは皮膚を守るために皮脂が過剰に分泌されています。その頃を過ぎると肌の水分量も落ちてくるため、ますます外部からの刺激を受けやすく、乾燥しやすい状態になります。生後2か月頃から特に赤ちゃんの肌の状態をよく把握し、早めの保湿を心がけましょう!
肌は優しく洗う
お風呂などで赤ちゃんの体を洗うときも、ごしごしこするのはNG! 乾燥した肌はできるだけ刺激しないことが肝心です。ボディソープはなるべく低刺激のものを使い、肌を洗い過ぎない様に泡で優しく洗いましょう。
お風呂上りのタイミングで保湿
いつ保湿すると効果的なの? と疑問に思うママも。乾燥が気になった時々に保湿剤などを塗ってあげるのもいいですが、効果的だと言われるのが急激に乾燥しやすいお風呂上がり。部屋を十分暖めておき、着替えの前に早めに保湿をしてあげましょう。ポイントは、赤ちゃんに言葉をかけてあげるなど、コミュニケーションを楽しみながら保湿剤を塗ってあげることです。ママは息つく暇もありませんが、なるべくリラックスした気持ちで赤ちゃんと過ごしてくださいね。
保湿剤は赤ちゃんに合った低刺激のものを
ネットやドラッグストアでは、さまざま種類のベビー用保湿剤が並び、どれを買っていいのか分からないなんてことも。有名なママタレが紹介してたから、安かったからという理由で選ぶのはあまり好ましくありませんね。テスターがあれば実際に使用したり、合成界面活性剤や酸化防止剤などの成分が含まれていないか、においがきつくないかなどを細かくチェック! 我が子に合う保湿剤を選択しましょう。また、チューブタイプが使いやすいのか、ポンプ式が便利なのかなど、いつ使用したいか想像してみて、個装タイプで選ぶのもいいかもしれません。
まとめ
皮膚が薄い赤ちゃんにとって乾燥は大敵。肌の保湿ばかり考えがちですが、部屋の乾燥対策もしっかりと行ってくださいね。赤ちゃんの保湿が終わった後、手に残った保湿剤でママもサッと保湿すれば時短になるかも!?