2歳前後の子どもにオススメのお手伝いとは?

この記事は2018年12月17日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

「三つ子の魂百まで」といわれるように、「小さい頃からの習慣って大事だから、しっかりとお手伝いをさせよう♪」と考えているママやパパは多いですね。でも、2歳前後の子どもができるお手伝いってなかなか思いつかないもの。それに、わずか2歳程度の子どもができることって限られています。
そこで、2歳児の特徴や子どもの気持ちを理解して、年齢に合った、子どもも親も満足できるお手伝いについてご紹介します。

目次

2歳児の特徴は?

2歳児の特徴といえば「イヤイヤ期」。多くの親が悩まされます。イヤイヤ期がなかったり、さほどひどくないケースもあったりしますが、2歳前後は自我が芽生える第一反抗期といわれています。そんな多感な2歳の頃は、幼稚園の2歳児クラスへ入園したり、子育て支援センターや育児サークルなどの活動に参加したりと、世界がグンと広くなることも多いです。同年齢または年上の子ども達からたくさんの刺激を受け、さまざまなことへの興味関心が広がる時期なのです。

「なんだろう?」
「おもしろそう♪」
「やってみたいな」
「自分でする!」

そんな思いが2歳児にはたくさん詰まっています。
大人がすることにも興味を示し、「やってみたい」サインをだすことが多くなります。そのサインからヒントを受け、お手伝いに繋げるといいでしょう。

お手伝いって何だろう?

「お手伝い」って、字のとおり「手伝うこと」なんです。
ある程度大きくなると、お風呂のお掃除や食器洗いなどの家事をお任せして、家族の一員として家事の一部分を「手伝う」ことができるようになります。仕事を任せられ、やり遂げることで責任感を育んでいくことができます。
では、2歳児にとっての「お手伝い」って、どのくらい子どもに任せることができるのでしょう?成長を感じずにはいられない2歳児ですが、でもまだ、ほんの2年前に生まれたばかりの小さな子ども。「責任感を育むためにお手伝いを」というような年齢ではありませんよね。
パパやママがすることに興味を示したり、一緒にいたいと伝えようとしたりするのが2歳児。だから、2歳児にとってのお手伝いは、「大人と一緒にすること」がポイントになります。

お手伝いは「させる」のではない

お手伝いだけではありませんが、本人が興味を示さなかったり、やる気がなかったりすることを「させる」のでは全く身になりません。むしろ、「イヤだな~」というネガティブな体験となり、「お手伝い」が嫌いになってしまう可能性もありそうですね。
2歳前後になると周りの大人の「模倣」を始めます。言葉づかいひとつをとっても、ママにそっくりだったりしてきます。我が子の言葉づかいに「ドキッ」っとさせされるママやパパも少なくないですよね。
子どもはしっかりと観察をして「模倣」をします。観察をしているからこそ「やってみたい」「ぼくにもできる」と思えるようになるのです。
この、子ども自身からでてくる興味ややる気を大切にして、「お手伝い」に結び付けるのが2歳前後の子どものお手伝いのポイントになってきます。

お手伝いは「ママやパパと一緒に」がとっても重要!

2歳頃になると「イヤイヤ期」もはじまり、「イヤイヤ」とぐずって手を焼くこともたくさんでてきます。機嫌よく「お手伝い」をしてくれていても、「イヤイヤ」に襲われる可能性もあるでしょう。
お手伝いをしたがるから「お仕事」をあげたのに!何でグズグズいうの?じゃぁ、どうしたいの?
親の方までイライラしてしまうシチュエーションも大いにありなのが2歳児。
1人でしたいけどうまくできなくてイライラ
ママと同じようにできない!
1人でしたいの!手伝わないで~っ!!!
自分の思い通りにいかなくて「イヤイヤ」が起こることは大いにあります。
そんな時は、見守ったり、「自分でできた」という達成感を感じられる程度に軽く援助したりすることで「イヤイヤ」を防ぐことができます。2歳児のお手伝いは、援助し加減がとてもデリケート。全く援助しないのも上手くいかずNG。援助しすぎるのも、「自分でやった感」がなくて不完全燃焼。
子どもの様子を見ながら援助の加減をしていくのがポイントです。
2歳前後の子どもにとって最も重要なのは、「ママやパパと一緒に」ということ。援助の加減はさまざまでも、同じタスクを一緒に共有することで精神的満足感を得ることができる絶好のチャンスなのです。

お手伝いは自己肯定感を高める

「上手だね」
「お手伝いしてくれてありがとう」
「とっても助かるよ」

こんな風に、褒められたり感謝の気持ちを伝えられたりすることで、子どもは自分が認められていることを感じ、自己肯定感を高めることができます。
自己肯定感とは、少し難しい響きの言葉ですが、「自己を肯定する感覚」のこと。もっと簡単にいいかえると「自分は大切な存在」ということを感じることです。
自分は愛されている存在であること、大切な存在であることを感じることは、物事をポジティブにとらえて自分らしく輝くことができる子どもに育ちます。

「お手伝い」をあてにしない

子どもの興味によりそった「お手伝い」の機会をつくることで、子どもは意欲をもって取り組み、「できた」ことに自信を持つようになります。「自分でできた」「ママみたいにできた」という喜びは子どもの自信へとつながりますが、お手伝いをあてにしすぎるのは禁物です。おしゃべりが達者になり、赤ちゃん期から脱出したような2歳児ですが、やはり、まだまだ幼い子ども。ものごとに集中できる時間も限られていますし、「仕事」の質もまだまだ。
お手伝いを任せるフリはしても、与えたタスクをあてにしないようにするのが、親視点でのポイントです。
洗濯物をたたむにしても、お料理のお手伝いをしてもらうにしても、2度手間になることを覚悟して、時間にも心にも余裕をもってお手伝いをしてもらうことです。そうでないと、イライラが募ることになること間違いなし!
お手伝いは、子どもが満足感や達成感を感じて自信をつけていく過程であって、親の仕事量は必ずしも減ることはないということを覚えておきましょう。

2歳前後の子どもにオススメのお手伝いは?

2歳児の特徴をふまえたうえで、子どもが満足し、かつ、親もストレスを感じることの少ないお手伝いオススメ5つをご紹介します。

テーブルセッティング

出来上がったおかずや陶器のお茶碗をテーブルに運ぶのは、2歳の子どもにはリスクが大きすぎです。そこで、お箸やスプーンなどを運んでテーブルの上に並べたり、プラスチックや木製の器をセッティングするお手伝いはいかかでしょう?万が一落としたとしても壊れる心配はありません。お箸は一善ずつ、器やお皿も一枚ずつ運んでもらうのがポイント。何度も往復することで「お仕事した感」を感じ、満足度が増します。
「パパのおはし」「ママのお茶碗」と会話を重ねることで、言葉を伸ばし、家族の絆も深まりますね。

おせんたく

お天気がいい日は洗濯物を干しながら新鮮な外気を味わい、家事を済ませながらも親子で過ごすひと時を楽しむことができます。洗濯物をひとつずつ手渡してもらったり、子どもが自分で洗濯ばさみで洗濯物をぶら下げたりするのも2歳児にとって立派なお手伝いです。指先の機能の発達も促すことができます。

ガーデニング お水やり

お庭やプランターにお花があるおうちは、お花の水やりも親子で一緒に楽しんでお手伝いのひとつとしてみてはいかがでしょうか?室内の観葉植物への水やりも、子どもが喜ぶお手伝いのひとつ。小さなじょうろを100均で購入し、子ども用に準備するだけでも「やる気度」も「責任感」も増してきます。

お買い物

「模倣」がさかんになる2歳頃は、何でもママと一緒がうれしいもの。子ども用に小さなエコバッグを準備して、何か一つ軽いものをいれてあげましょう。大好きなお菓子でもにんじん一本でも、「自分で持って帰る」ことでお手伝いをしたという満足感につながります。

モップかけ

道具を使うことは、子どもにはとても魅力的なことに映るようです。子どもは、モップとか掃除機とか大好きですよね。柄の長さを短く調節し子どもに持たせると、子どもは満足してくれるのと同時に、モップを持って歩きまわるだけでそれなりの「仕事」もこなしてくれます。褒めること、感謝の言葉を忘れずに。

まとめ

2歳児にお手伝いなんて難しいと思いがちですが、思いのほかたくさんのお手伝いができるものです。親子で一緒にすることと、仕事をあてにしないこと、自分でこなす以上にずい分と時間がかかることを頭に置いておくことがポイント。どれだけのことができるかということよりも、親子で一緒に時間を共有することが子どもの満足度を高めてくれます。それと同時に、「できた」という成功体験が自信につながり、自己肯定感も高まります。
魔の2歳児でもありますが、「お手伝い」の時間をつくって、親子で時間を共有する楽しさをぜひ味わってみてくださいね。

 

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ナノマム編集部

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