男の子と女の子。幼児期の成長の違いはあるの?

この記事は2020年7月8日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

男女の成長でよく比較されるのが思春期の発達ですが、幼児期の男の子と女の子の成長ではどんな違いがあり、ママやパパが子どもの成長で悩んだとき、どのように向き合っていけばいいのでしょうか?

 

目次

身体の成長

幼児期の成長に大きな男女差はない

幼児期の身体の成長は、男女共に大きな差はありません。出生後から3歳くらいまでの乳幼児期は、人生で最も早いスピードで見体が成長する時期です。4歳ごろには出生時の身長の約倍の100cmほどに成長します。この幼児期を過ぎて、小学生高学年になるころまでは一年に5~7cmずつ成長し、思春期に入ると男女に大きな成長の差が出てきます。

 

女の子の方が身体は丈夫?

家族やママ友から、「女の子だから体が丈夫」という話を耳にしたことはありませんか?きょうだいやいとこなどと比べて、なんとなく女の子のほうが風邪をこじらせにくかったり、流行りの病気にかかりにくいなあ…と思うママも多いと思います。実際、女の子に比べ男の子は代謝が活発であったり、出生時の肺機能の成熟が女の子と比べて緩やかであるなどの理由から、乳幼児死亡率は女の子よりも男の子の方が高いのですが、現代では医療の発展により男女差は縮まってきています。このような事から、「女の子だから男の子よりも丈夫」とは言い切れず、家庭や園生活でのバランスの良い食事や規則正しい生活などが、健康な身体作りに直接影響してくるでしょう。

 

体の成長のスピードには個人差がある

前述の通り、幼児期の体の成長は、男女差ではなく個人差が大きいということをまず理解しておきましょう。「男の子なのに体が小さい」、「女の子なのにクラスで一番背が高い」など、ママやパパが性別にとらわれて成長度合いの心配をしすぎるのはあまりよくありません。生まれたときから大きい体であったり、普段から食が細い体質であったりと、子どもの体質はそれぞれ。規則正しい生活の中で、元気いっぱい楽しく過ごせているようであれば、特に心配することはないでしょう。

 

乳幼児期は成長曲線の記録を取っておく

母子手帳に、「身長体重曲線」というページがあり、赤ちゃんのころには何度も見返したり、子どもの記録を取っては成長を確認したり、というママも多買ったと思います。しかし、子どもが2~3歳を過ぎると、あまり気にせず見返す機会も減ってきていませんか?前出で「大きな男女差はない」と記しましたが、母子手帳や園で支給される成長曲線を見ると男女の曲線が異なり、わずかに差があることが分かります。幼児期の成長の記録のために、自宅や幼稚園などで測定した結果を書きとめ、子どもの成長の様子を観察しましょう。その結果が曲線の平均(ふつう)の区分に入らない場合はすべて異常だということではないですが、極端に太りすぎていたり、痩せていたりする場合はかかりつけ医に相談しましょう。時には子どもの成長記録をこまめに取ることによって、気がつくこともあります。

 

 

言葉や動作の発達

言葉の発達

◎女の子は言語を操るのが得意

女の子は一説によると言語機能を司る脳が男の子よりも少し早く発達すると言われていますが、男の子でも早く言葉を話し始めることもよく見られるので、明確には言い切れないそう。ただ、脳の作りから、女の子は男の子と違い、左脳(言語)と右脳(感性)を使って言語を操ることができるので、比較的大量の情報を流すことができると言われています。周りの環境からも影響されるので、たくさん言葉を耳にしている子は男女差なくおしゃべりが得意ということも。

 

◎男の子はこだわりが強い

昆虫や恐竜、電車や駅名などの興味があることには一直線で、時に大人が驚くほどの記憶力で覚えてしまいます。女の子よりもこだわりを強く見せることも。

 

 

動作の発達

◎女の子は人の真似が得意

女の子は周りとのコミュニケーション能力に長けているので、人の真似をしたり、お人形さんごっこやお母さんごっこなど、その場で独自の世界を作り出し役になり切るのが得意です。人の気持ちを汲んだり、集団の中での自分の立場を理解することも早くからできることもあるので、大人をびっくりさせることも。

 

◎男の子は好奇心が旺盛

高いところからジャンプしたり、戦いごっこをしたり…時には大人が危ない!と思うようなことにもチャレンジします。時に、「落ち着きがない」とママを悩ませることもありますが、好奇心旺盛なことは男の子本来の気質です。命に関わる危険なこと、誰かに危害を加える可能性があることは繰り返し注意して、見守ってあげましょう。

 

 

性格の違いは子どもの気質の違い

「男の子だから」、「女の子だから」という潜在意識は誰にでもあるものです。それは、統計的に「男の子に多く見られる気質」、「女の子に多く見られる気質」という事実が存在し、ママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃん世代まで根強く残っているからです。子どもが本来持つ気質に加え、子どもを取り巻く環境も大きく影響します。お姉ちゃんがいて、小さな弟がお人形さんで遊びたがったり、近所の男の子たちと混じってヒーローごっこに女の子が夢中になったりなどです。このようなことから、ママやパパは子どもの性別で「こうあるべきだ」と遊びの制限をしたり、性別にとらわれすぎ、子どもの言動に対してのダメ出しなどは控え、一人ひとりの気質に合った対応を心掛けることにより、子ども本来の個性や能力を最大限に伸ばすことができるでしょう!

 

 

こんなときどうする?幼児期の男女別のしつけ

◎男の子のケース 汚い言葉が大好き!

「うんち!おしっこ!」など、幼児期の男の子は汚い言葉が大好き!面白がって繰り返し言ったり、お友達とゲラゲラ笑っている…。恥ずかしいからやめて!というママの注意もそっちのけです。なぜ汚い言葉が好きなのかというと、ママやパパ、周りが反応してくれるから。幼児期にはまだまだ「甘えたい」、「かまってほしい」という気持ちは十分にあるものです。そんな子どもの気持ちを理解し、普段からたくさん抱きしめたり、たっぷり愛情表現をして、ママやパパは「汚い言葉」に反応しないこと。「〇〇くんは楽しいかもしれないけど、ママは嫌な気持ちになるな。」など、冷静に対処していきましょう。

 

◎女の子のケース 他人の物と同じものを欲しがる

前述にもあるように、女の子はコミュニケーション能力の発達も早く、周りと自分を比べたり、客観的に立ち位置を判断できる能力に優れています。そのため、仲良しのお友達の持ち物をうらやましがって、親にねだることも。一度や二度であれば、「園で流行っているのかな」で済みますが、何度も駄々をこねるようであれば困ってしまいますね。そのような時は子どもに合った対処をしていきましょう。工作系が好きな子どもには、欲しがるものをママと一緒に手作りして楽しんでみましょう。サンタさんにお願いしてみようか、〇〇を頑張ってやり切ったら、パパにお願いしてみようか、など目標を立てるのも一つのアイデアです。時が過ぎれば忘れることもしばしばあるので、ねだったらすぐ与えることは避けましょう!

 

 

まとめ

幼児期の成長の違いは、男女差ではなく個人差や気質の面が大きく関係しています。体の成長は健康であればあまり気にしすぎず、気質に関しても性別にとらわれず子ども個人の性格に合わせて向き合っていけるといいですね!

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ナノマム編集部

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