子供の癖はどう対処していけばいいの?これって病気のサイン?

この記事は2018年9月7日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

人は誰しも何らかの癖を持っていますが、子供でもすでに癖を持っていることは珍しくありません。大したことのない癖なら可愛げがあってホッコリしますが、癖によっては恥ずかしかったりみっともなかったりして大きくなる前に治してあげた方がいい場合もありますよね。中には癖が何かの病気のサインである可能性もあります。そこで、今回はそんな子供の癖についてどう対処していけば良いのかをまとめました。

目次

子供の癖として主にみられるものとは?

子供の癖は実に多種多彩ですが、比較的子供に多く現れやすい癖を対処法と合わせてまとめました。

指しゃぶりや手をくわえる

これらの癖は1〜2歳頃から頻繁に現れ、6歳までには自然消滅すると言われています。ママのお腹の中から指しゃぶりは始まるので、ごく自然な行為ですが、歯並びへの影響もあるので指にキャラクターが描かれた絆創膏を貼ったり寝る時に指しゃぶりをする癖があるなら手を繋いで寝たりなど、あくまで怒らず自然と卒業できるようにしてあげましょう。

爪噛み

5〜10歳の子供に多く見られる癖ですが、考え事や退屈な時に出やすい癖です。大抵はそのうちなくなりますが、噛みすぎて深爪になったり大人になるまで続くと「咬爪症」という病気に発展したりする場合もあります。爪噛み防止専用の苦味成分が配合されたマニキュアを使ったり絆創膏や爪に可愛いシールを貼ったりするのも効果的です。ママとのスキンシップを増やしたり他に夢中になれることを探してあげたりするのも効果的です。

髪の毛を抜く

生後数ヶ月〜2歳頃の乳幼児によく見られます。力加減がまだ分からない赤ちゃんはグイッと力いっぱい自分の髪の毛を引っ張ってしまうので、髪の毛が一気に抜けてしまうこともありますよね。ほとんどは一過性のもので、「何だこれは?」と髪の毛に興味を持ち始めた証拠です。汗疹や湿疹で頭の痒みが原因の場合もあるので、頭皮の状態もチェックしてあげてください。3歳頃まで続く場合は一度小児科で相談してみてもいいかも知れません。

歯ぎしり

歯が生え始める生後5ヶ月頃から歯ぎしりをする赤ちゃんは珍しくなく、なんだかムズムズするな〜と感じているだけなのでそのうち自然消滅します。5〜6歳頃まで続く場合は噛み合わせの悪さやストレスが考えられるので、歯科医へ相談してみましょう。普段の食事であまり噛まない子は歯ぎしりをしやすいそうなので、よく噛んで食べる習慣を身に付けさせましょう。

鼻くそをほじる、食べる

鼻くそをほじったり食べたりする行動は指しゃぶりと似ており、習慣化しているだけで深い意味はありません。ただ、見た目的にも衛生的も親としては早めにやめさせたい癖です。具体的な対処法としては、指ではなく鼻をかんでスッキリさせる方法にシフトさせたり、「鼻血が出てバイ菌入るよ」と地道に注意したりするしかありません。人前で鼻をほじるのはカッコ悪い、ということをとことん言い聞かせましょう。

性器を触る

性器を触る癖は1〜2歳の赤ちゃんにも見られる行動で、性的な意味合いはなく興味本位や痒みがあることで触り始めることが多いです。夜寝る前にモゾモゾと自慰行為をする子供や机の角に性器を押し当てる子供もいますが、どれも成長の過程で必要なことです。親としてはビックリして動揺してしまうかも知れませんが、優しく見守ってあげてください。ずっと触っている場合は痒みや痛みを生じていることもあるので、気になる場合は一度小児科で診てもらいましょう。

頭を打ち付ける

生後数ヶ月頃から赤ちゃんが頭を打ち付ける動作をすることがありますが、これはただ楽しんでやっているか構って欲しくてやっていることがほとんどです。一過性のものなので、そのうちなくなります。まだ喋れない代わりに、お腹がすいた、オムツが気持ち悪い、慣れない場所に来て不安、ママや周りがイライラしている、といった理由で自分の気持ちをアピールするために行うこともあります。赤ちゃんの様子をよく見て機嫌が良いか悪いかを見極めましょう。

まばたきや首を振る、鼻をクンクン鳴らすのはチック障害かも

子供に見られる癖の一種で「チック障害」と呼ばれるものがあります。子供の10〜20%の割合でみられる疾患で、決して珍しい障害ではありません。このチック障害とはどのような病気で、どういった癖が該当するのでしょうか?

チック障害とは?

チック障害とは、ほとんどが子供の頃にみられる一過性のもので成長するにつれてなくなっていくので他の癖と同じように深刻に捉える必要はありません。しかし、症状の出方に幅があるので日常生活に支障がない場合もあれば、専門治療が必要な場合があります。チック障害は幼児期から学童期に多く現れ、突発的で繰り返しのある行動や発声をする癖のことです。発症のピークは6〜7歳で、比較的に男の子に多くみられる傾向があります。大体が1年ほどで消滅する特徴があります。

チック障害の症状例

では、具体的にチック障害とはどのような症状がみられるのでしょうか?チック障害には、大きく運動チックと音声チックの2種類に分かれます。

【運動チック】
・まばたき
・顔をしかめる
・首をブンブン振る
・肩をすくめる
・自分をたたく
・性的で卑猥な身振り
・他人の運動の真似

【音声チック】
・咳払い
・鼻鳴らし
・吠えるように唸る
・汚い言葉やわいせつな言葉を使う汚言症
・言葉や音節を繰り返す

チック障害の治療法

チック障害が起こるメカニズムは実はまだはっきり分かっていないそうで、治療は一般の小児科や心療内科で受けることができます。治療法は障害の度合いによって変わります。

【軽度の場合】

体や心のストレスを減らすことから始めます。遊戯療法、行動療法、心理療法があり、親へのカウンセリングも重要になります。

【重度の場合】

薬物療法が有効となり、向精神薬などを使用します。症状が長期化・慢性化、または悪化する場合は子供専門の精神科を受診しましょう。

自宅でできるチック障害のケアは?

自宅でできる対策としては、子供のチック症状が出ても動揺せずに優しく見守ってあげることです。周囲が優しく見守ってあげて子供が安心できる環境を整えてあげれば、症状が消えていくことがあります。チック障害と言っても、多くが一過性のものなので、過剰に心配したり反応したりすると逆効果になることも。どうしても心配で症状が悪化しているようなら、一度病院で診てもらうといいでしょう。

チック障害の子供を持っていたママの体験談

子供が小さい頃にチック障害を持っていたママたちはどう切り抜けたのでしょうか?
体験談を集めてみました。

「ある時期に突然チック症状が始まりました。年少の頃は目をパチパチさせ、年長さんでは鼻をずっとこする、小学校入学時には吃音もありました。環境が変わったり私に怒られたりしたときに症状が出ていました。とにかく気にせず、たくさん遊んでたっぷり甘えさせるとそのうちなくなりました。」

「うちの子の場合は、虫歯や歯の噛み合わせが原因でした。治療したらいつの間にか症状は消え、知人の子もチック症状が現れたときに歯の治療をすすめたらスッとなくなってビックリしました。小児科でも原因不明と言われたことが歯医者に行くことで解決しました。」

「娘がチック障害で目をパチパチさせる、鼻をすする、肩の上げ下げ、フッフッと高い声を出すといった様々な症状が出ました。授業中にも症状が出てお友達も怖がっていたので小児科を受診。当時下の子が小さく、育児のイライラから娘にキツく当たりすぎたことやチック症状をやめるように厳しく叱ったことで悪化していたようです。それからは娘との会話やスキンシップを増やしたことで半年後には気にならない程度になりました。」

まとめ

子供の癖は、どんな癖でも成長する過程で必ず誰しもが経験するものです。ほとんどが一過性のもので、大きくなるにつれて自然となくなっていくのであまり心配のいらないものばかりですが、中にはチック障害と呼ばれる症状もあります。周囲の環境によって症状が改善したり悪化したりするので、まずは子供が安心できる環境を整えてあげましょう。子供の癖でどうしても気になって心配になることがあれば、一度小児科で診てもらうことをおすすめします。

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ナノマム編集部

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