子育て世代向け★ 病気やウイルスを徹底的に予防する!

この記事は2020年6月3日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

日本国内の新型コロナウイルス感染症の流行も徐々に落ち着いてきましたが、このまま収束へ向かうのか、季節性のものとして毎年流行る病気なのか、未だに解明されていません。未知の病原体や、季節性の感染症、子どもがかかりやすい病気から、私たち親はどのように家族を守っていけばいいのでしょうか。今回は病原体の違いを知り、予防法を学んでいきましょう。

 

目次

ウイルスと菌の違いを知ろう!

さまざまな感染症がありますが、病気によって病原体が違うことはご存知でしょうか? 病原体は主にウイルス、細菌、真菌があります。それぞれの特徴を知ることにより、感染症に合った予防法を行いましょう!

 

ウイルス

ウイルスは菌と違って単独で増殖できないので、人の細胞の中に侵入し、増殖します。世間を震撼させた新型コロナウイルス感染症も、ウイルス性の感染症です。よく耳にするノロウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルスも病原体がウイルス性のものです。ウイルスには細胞膜がなく、人の細胞に寄生しているため、治療薬は少ししかないとされています。現在の治療薬「抗ウイルス薬」は、ウイルスに直接作用するものと、免疫機能を調節するものがあります。生後数か月から始まる予防接種の中のロタウイルスや麻疹・風疹、日本脳炎などもウイルス性の病気を予防するものです。わが子の健康を守るためにも、必ず接種しておきたいですね。

 

細菌

細菌はウイルスと違い、人の体内に定着して細胞分裂をし、自己増殖することができます。人の細胞に侵入するか、毒素を出して細胞を傷害します。大腸菌やサルモネラ菌、コレラ菌、ボツリヌス菌、レンサ球菌など、私たちがよく知る病原体ではないでしょうか。急性胃腸炎やO157感染症、中耳炎などが主な細菌性の感染症です。治療としては、細菌の細胞に作用したり、増殖を抑制する抗菌薬が有効とされていて、細菌の特性に応じたタイプの抗生物質や合成抗菌薬があります。

 

真菌

あまり聞きなれない「真菌」ですが、カビのことを指します。細菌と同じく細胞膜があり、核、ミトコンドリアを持ち、ウイルスや細菌よりも大きいです。人の細胞に定着し、菌糸が成長、枝分かれによって発育していきます。白癬菌、カンジダ、アスペルギルスなどが病原体で、水虫やカンジダ症が主な感染症です。細胞膜を壊したり、合成を阻害する抗真菌薬で治療します。

 

 

効果的な予防法

さまざまなウイルスや菌から子どもたちや家族を守るために、家庭や外出先でできる効果的な予防法をご紹介します。知っている方法ばかりかと思いますが、子どもや家族に習慣付けるポイントも一緒にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

 

こまめな手洗いの習慣づけ

食事やおやつの前、帰宅時など、こまめに手洗いをする習慣をつけましょう。手洗いのポイントは、石鹸やハンドソープを用いて流水で20秒以上洗い流すことです。子どもには分かりやすく、ハッピーバースデーの歌を歌いながら洗浄するとよいとされています。この歌に限らず、子どもの好きな歌やママとしりとりをしながら洗うなど、子供が楽しめるよう工夫しながら習慣をつけさせましょう。

 

予防接種は接種期間中に打っておく

生後間もなく始まるワクチンの接種。0歳代からたくさん打っていくので、どのワクチンがどんな病気の予防のためか、どれを何回打つのか混乱してしまうことはありませんか?また、任意接種のワクチンで接種させるか迷っている場合は、ぜひ該当のワクチンがどのような病気の予防のものか調べてみましょう。ワクチンで予防できる病気は、なるべく接種しておくことをおすすめします。子どもは体調も崩しやすく、接種期間中にスケジュールを立てることが難しいことがありますが、なるべく期間中に打たせることでワクチンの効果を最大限に発揮することができます。

 

効果的な換気の方法

外出先では、人混みに近づかないこと、換気の悪い場所に15分以上いないことが望ましいです。空気洗浄機を使用している家庭も多いですが、ウイルス除去の効果は薄いとされています。家庭においでもこまめな換気が必要で、20分以上窓を二か所以上開けることによって、室内のウイルスはほぼ除去される効果が期待されています。ママやパパが積極的に換気に努めましょう!

 

おもちゃや子どもの触るものはこまめに除菌

新型コロナウイルスの生存期間が話題になったことも記憶に新しいかと思いますが、空気中では4~5時間、食器などの無機物では約3日間死滅せず生息しているということに驚きを覚えた方もいるのではないでしょうか。インフルエンザウイルスでも、無機物上では約1日間生存しています。外出先から手洗いをせずにおもちゃを触っていたり、赤ちゃんが舐めた後そのまま放置されているおもちゃはありませんか?免疫力の弱い子どもを細菌やウイルスから守るために、こまめに洗浄や殺菌を行いましょう。また、体調不良の家族がいる場合は、共同で使うドアノブや机、トイレの定期的な除菌も予防に効果的です。

 

 

マスクは正しく着用する

マスクは、大人も子供も鼻と口を完全に覆うように着用しましょう。しかし、子どもはどうしてもマスク嫌がったり、園や学校生活の中で外してしまい、帰宅時には失くしてしまっている、ということもよくありますね。予防のためにもなるべく着用させたいですが、どうしても嫌がる場合はストレスの原因となるので、あまり無理に着用を強要しないことも大切です。子どもの好きなキャラクターのワッペンを貼ったり、子どもが選んだ布で手作りしてみたりすると、喜んでくれるかもしれません。なにより、マスクの大切さを分かりやすくママやパパが教えてあげてください。

しかし、2歳未満の小さな子どもの場合、窒息の危険性があると日本小児科医会が公表したため、あまりおすすめはできません。また、これからの気温の上昇に伴い、マスクによる熱中症の危険性もあるので、屋外での活動やスポーツをする際は子どもの様子をこまめにチェックしながら、必要に応じて着脱を行うことがポイントです!

 

規則正しい生活を心掛け、免疫力を高める

子どもはもちろん、親や家族みんなの免疫力を高めることにより、二次感染を防ぐことが期待できます。これを機会に、家庭の生活リズムを見直してみましょう!

 

①新鮮で栄養価の高い食事を摂る

1日3回、なるべく栄養バランスを考えた食事を摂ることが免疫力アップにつながります。たまにはインスタント食品に頼ることも息抜きとして大切ですが、毎日長期間続くようであれば、ビタミンなど免疫力につながる栄養が不足するので注意が必要です。暴飲暴食も避けましょう。

 

②ストレスをため込まない

子どもも大人も、新型コロナウイルス感染症による自粛期間中は、普段とは違って我慢する場面も多々あり、ストレスを抱える日々であったと思います。過度なストレスは免疫だけではなく病気の悪化の原因ともなるので、何気ない生活の中で、各家庭に合った適度に発散させる方法を見つけていきましょう!

 

③生活リズムを整える

子どもと一緒に早寝早起きだけではなく、食事や運動の時間にメリハリをつけるなど、なるべく生活リズムを整えることを意識しましょう。

 

 

まとめ

子どもや家族の予防意識を育てることによって、家庭だけではなくやがて社会に浸透し、病気やウイルスから大切な人を守る行動に繋がります。予防接種だけでなく、手洗いや規則正しい生活などの生活習慣も当たり前にできるように、家族で努力していきたいですね!

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ナノマム編集部

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