骨盤矯正は妊娠中から対策が必要?産前産後の骨盤ケアのコツ

この記事は2019年7月10日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

妊娠5か月目の戌の日に「帯祝い」として安産を祈願する風習があります。祈願の際におなかを支える「腹帯」をつけることも多いですが、現代では骨盤ベルトやマタニティベルトと言ったほうが馴染み深いですね。この日を迎えるにあたってベルトを購入する方も多いとは思いますが、正直妊娠5か月目のおなかはあまり目立たず、本当にこの頃からベルトは必要なの?と疑問に思うことも。今回は、産前産後の骨盤ケアにスポットを当て詳しくご紹介します!

 

目次

なぜ妊娠中から骨盤ケアが必要?

「骨盤矯正」と聞くと、産後の骨盤トラブルのケアというイメージが強いですが、特に妊娠中期~後期あたりから腰痛や尿漏れに悩まされるママも多くいるのではないでしょうか。妊娠中に骨盤周りのトラブルが起こる原因はさまざまですが、大きく分けて二つの原因が考えられます。

原因1 出産に向けて骨盤が緩み始める

一つは、出産に向けて母体が「リラクシン」というホルモンを出し、関節や靭帯、筋力、骨盤を徐々に緩め始め、それらを腰まわりの筋肉が出産するまで支え続けていることが挙げられます。

原因2 大きくなるおなかが腰や骨盤に負担をかける

二つ目は、赤ちゃんが成長するにつれておなかも大きくなり、腰や骨盤への負担がかかるという点です。妊娠初期~中期ごろまでは赤ちゃんの体重増加も緩やかですが、妊娠7か月ごろを過ぎると約1,000gを越え始め、出産までの短期間でみるみる成長します。この時点で大きくなったおなかを支えるものがないと、産前産後の坐骨神経痛や腰痛などに悩まされることも!

産前産後に起こる骨盤トラブルをなるべく軽減するためにも、妊娠が分かったら冒頭でお話しました戌の日などのタイミングでベルトなどの骨盤をケアができるものを、早めに調べ対策に取り組みたいですね!

 

骨盤ケアで防ぐ産前産後のトラブル

骨盤周りのトラブルは、産後に起こるというイメージがあるかと思います。しかし、産前にもさまざまな症状に悩まされることも!具体的にどのような症状があるか、代表的なトラブルを挙げてみました。

トラブル1 腰痛

産前産後で一番よく聞かれるのが腰痛の悩みです。骨盤ケアの必要性でもあったように、出産に向け骨盤などが緩み、それを支えようと筋肉に負担がかかり腰痛になったり、産後の骨盤の開きや歪みによる腰痛が多いそう。

トラブル2 姿勢悪化や体型の崩れ

産後は開いた骨盤の状態から反り腰になっている方が多くいるそう。姿勢の悪化は放っておくと腰痛も伴い、産後のママを苦しめることも。

トラブル3 血流悪化

特に産後は、内臓を支える骨盤底筋が損傷していたり緩んでいる状態のため、内臓器官が下に垂れこんでしまうそう。その結果、大腸や血管が圧迫され血流の減少や内臓機能が低下し、血行不良や冷え性となる場合も。

トラブル4 尿漏れ

産前は子宮がおおきくなり、暴行が圧迫されるため尿漏れが起こりますが、産後は前述の骨盤底筋の損傷や緩みが尿漏れの原因となる場合も。

トラブル5 子宮脱

子宮脱とは文字だけでも恐ろしいですが、その名のとおり子宮が膣に落ちてくる疾患です。骨盤底筋の損傷や緩みが原因となって起こと言われていますが、産後すぐに起こるというわけではなく、主に更年期後に見られる疾患です。産後の骨盤ケアを正しく行うことによって、何十年先のトラブルを防ぎたいですね。

 

 

骨盤ケア開始のタイミング

産前

目安として、つわりが落ち着いたらゆっくり始めることをおすすめします。おなかがあまり目立たず、腰痛などの症状が特に感じられないという方も、知らず知らずのうちに骨盤や筋肉に負担がかかっていることも。また産休直前まで働く方も多いので、職場や外出先で骨盤ベルトを巻くことをなんとなく遠慮しているという方もいるそう。そのような場合は、自宅でのストレッチや、マタニティヨガなども骨盤ケアの一つですので、体調がよければ試してみてください。産前の骨盤ケアは、始めるタイミングで遅すぎるということはないので、気がついたら取り組むように心がけましょう。

産後

産後直後は骨盤が大きく開いた状態であり、ゆっくりと時間をかけて縮み、元の位置に戻ろうとします。約6か月かけて戻っていくと言われているので、産後6か月間どのように骨盤をケアするかでトラブルを最小限に抑えることができそうですね。どうしても妊娠中や出産時に骨盤の歪みが起こるので、そのまま歪みが残った状態で元に戻るとトラブルの元になるケースが多いとされています。できれば産後はすぐにでもベルトなどを巻いて骨盤ケアを始めたいですね。
もちろん産前産後兼用のベルトから使用してもいいですが、体調次第で産後専用の骨入りベルトやガードル、コルセットで正しくケアすることをおすすめします。また、接骨院などの医療機関で行う骨盤矯正は、産後1か月前後を目安に行うとよいと言われています。開いた骨盤は、時間と共に縮み硬くなっていくので、体調に無理がないよう早めにスタートさせることがポイントです!

 

 

骨盤ケア方法

骨盤ケアの方法はさまざまな方法があります。ご自分に合ったケア方法で、産前産後の骨盤トラブルを乗り切りましょう!

ケア方法1 骨盤ベルトやコルセットを使用する

前述にもありますように、産前は大きくなるおなかを支えたり、骨盤周りの緩みをサポートするために骨盤ベルトを締めます。産後はガードルやコルセットなど、骨盤矯正効果が期待できるものや、おなか周りの筋力を支えたり、体型を戻す目的で締めます。さまざまな骨盤ベルトが市販されていますが、口コミや商品紹介を読んでもどれが自分に合っているのか分からず…ということも。お手ごろなものをネット通販で購入することも選択肢の一つですが、ぜひ実物を手にとってみて下さい!
マタニティ商品を扱っている専門店やデパートなどではフィッティングができるところも増えてきているので、用途やフィット感などを体感し、ぜひ自分にぴったりなものを選びましょう。

 

ケア方法2 マタニティヨガ

マタニティヨガは、産前産後のママを問わず人気の骨盤ケア方法ですね。産前はつわりや腰痛などの改善や、産後は歪んだ骨盤の矯正にも効果が期待されています。骨盤ケアだけでなく、心身ともにリフレッシュできるという点も人気の一つですね!

ケア方法3 骨盤ストレッチ

ヨガ教室や施術に通うのはちょっと…というママさんにおすすめするのが、自宅で好きな時間にできる骨盤ストレッチです。産前にストレッチのコツをつかめば、産後も苦に思うことなく続けられます。書籍はもちろん動画もたくさん配信されていますので、自分の体調やリズムに合ったお気に入りを見つけられます。ゆったりとした気持ちで骨盤ケアができる魅力の方法です。

ケア方法4 接骨院などの骨盤矯正

主に産後に考えたいプロの施術による骨盤矯正ですが、体調がある程度整ってから通うようにしましょう。悪露に異常があったり、極度な腰痛を感じていたりする場合は別の原因も考えられるため、無理に骨盤矯正を行うと悪化する場合も。心配事があれば医療機関と相談し、タイミングを見ながら施術を進めましょう。

 

まとめ

いざ赤ちゃんが産まれると、自分のことが二の次になってしまうことがほとんどです。産後の体調面にトラブルがあり、更に慣れない育児が重なって大変な経験をすることも。産前から骨盤ケアに取り組むことによって、産前だけではなく産後のさまざまなトラブルの対策になります。ぜひご自分に合ったケア方法を見つけてくださいね!

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ナノマム編集部

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