LDRのメリット、デメリット

この記事は2019年6月26日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

現在育児中のママさんや、妊娠中の方はLDRという言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。なんとなく特別なお産の方法というイメージを持ちやすく、周りにもLDRで出産した人もいないし自分もちょっと…という方も多くいるのでは?実は岐阜県下でも検索すれば、さまざまな産院がLDRでの出産に力を注いでいることが分かります。今回はLDRをより理解していただけるように、メリットとデメリットをご紹介します!

 

目次

LDRとは?

LDRとは、陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、産後の回復(Recovery)の頭文字からなり、出産におけるそれぞれの目的をひとつにまとめたお部屋のことを指し、LDR室とも呼ばれます。陣痛が始まり出産を迎え、回復するまで部屋を移動する必要がないという、一般的な分娩にはない特徴があります。LDRを推奨する多くの産院の考え方として共通するのは、「家庭的な雰囲気の中リラックスし、安心のできる出産」を目指しているということです。ママにとっても、家族にとっても出産は大きなライフイベント。満足のいく出産を目指し、人気が高まっているようです!

 

LDRのメリットとは?

メリット1 肉体的負担が少ない

通常のお産では陣痛中は陣痛室で過ごし、その間医師や助産師さんによって、子宮口の開き具合や陣痛の間隔などの診察を受けてから分娩室に移動します。経験のある方はもちろん、プレママの方でも陣痛の苦しみの中、自力で分娩室まで移動し分娩台に乗るのは想像しただけでも大変なことが分かるかと思います。また出産直後は分娩室で回復や経過観察のため2時間ほど母体の様子を見て、その後入院するお部屋に移動します。出産直前後の「移動」移動という点で、LDRでは肉体的負担が少ないことがメリットです!

 

メリット2 精神的に楽である

LDRのお部屋は陣痛中から産後退院するまで完全個室なので、他の妊婦さんの様子などに気兼ねせずに自分のペースで出産、回復に専念できると言うメリットもあります。また、家族の立会い出産や産後の回復時に一緒に過ごすことも可能な点も人気の理由です。プライバシーが保たれるだけでなく、上に小さなお子さんがいても、話し声や泣き声などで他の妊婦さんたちに気を使ってしまうという心配もないので安心して出産に臨めます。
余談ですが、筆者が一人目の出産をした産院はLDRを扱っていませんでした。通常であれば産後の回復のための入院部屋は個室に移動となっていましたが、タイミングが合わず個室に空きがなく、4人部屋で一晩過ごしました。その時同室した方は切迫早産の危険がある方などの症状で入院している妊婦さんで、夫や家族との会話の内容も気を使ってしまったり、もちろん赤ちゃんを部屋に連れてくることもできませんでした。LDRではこのような予想外のことも心配しなくてもいいことが魅力ですね!

 

メリット3 医師や助産師とのコミュニケーションがとりやすい

個室のため、心配事や不安に感じる事など、他の妊婦さんに気兼ねなく助産師さんなどに相談しやすい点もメリットとして挙げられます。また、出産直後の赤ちゃんの沐浴や身体測定などをLDR室で行う産院もあるので、生まれたばかりの赤ちゃんの様子を見守ることができるのもLDRならではのメリットですね。

 

 

LDRのデメリットとは?

デメリット1 費用がかかる

LDRは陣痛から産後の回復まで完全個室なので、費用はLDRを利用しなかった場合よりもかかると言って間違いはないでしょう。産院によってさまざまですが、通常の個室と比べて一日3,000円~10,000円ほどプラスされることが多いようです。現在多くの産院では、プライバシーの観点や産後というデリケートな状態を労わり、回復入院時には個室へ移動するところも多くあります。また、入院する部屋を2~4人同室の大部屋にすると、部屋代が全くかからない場合もあり、そのようなパターンと比べると一日約1万円以上差が出ることも。事前にいくつかの産院の金額を調べ、その地域の相場を知っておくと安心ですね。

 

デメリット2 産院が限られる

LDRを採用している産院は増えたとは言え、地方や小規模の産院などでは扱っていない場合もあります。LDRのある産院にこだわりすぎて、産院が自宅や里帰り先などから距離があり毎回通院に時間がかかってしまったり、いざ産気づいた時を考えると心配ですね。出産は自分だけの力で済まされることではなく家族のサポートも重要となるので、自分や家族が通いやすく信頼のできる出産や施術をしている産院を見つけることが第一となります。

 

デメリット3 LDRの部屋数に限りがある

実は、完備している部屋が全室LDRとなっている産院は全国にあまりありません。産院によってさまざまですが、LDRの部屋数によっては事前の予約が必要の場合も。しかし予定日通りに進まないのが出産の常です。陣痛時にLDRが満床だった場合は希望に添えないこともあるので、その場合の対応も事前にチェックしておくと安心です。また、事前予約を受け付けていない産院では、陣痛が始まり産院と確認してからLDRを利用できるか分かるなど、直前にならないと決まらないという不安もあります。

 

LDR内の設備や産院の規則は要チェック!

LDRと言っても、産院によって設備や規則はさまざまです。産院によっては、LDRに陣痛、回復用と分娩用のベッドがあらかじめ二台あり、分娩時にはベッド間を移動しなければいけなかったり、出産の際の立会い家族の年齢に制限があったりと、自分の理想の出産イメージと違うことも。また、産後直後の回復の2時間まではLDRで過ごすことができても、その後入院のための個室に移動しなければいけないというスタイルのところも。どのようなお産を望んでいるのか明確にし、事前にいくつかの産院に問い合わせてみたり、実際に見学ができるようであればLDRのお部屋を見たりし、出産のイメージを膨らませておくと安心ですね!

 

 

まとめ

LDRを利用するメリットやデメリットをご紹介しましたが、実際は経験者でしか分からないこともあります。希望する産院のLDRの口コミや情報を集め、無理のない自分に合った出産の方法を見つけられるといいですね!

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ナノマム編集部

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