二人目不妊とは

この記事は2019年3月20日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

少子化対策の一部として、全国各県ではさまざまな活動や支援に取り組んでいる様子が伺えます。岐阜県では、「ぎふ子育て応援団」が子育て世帯に特典のつく「ぎふっこカード」を配布して家庭の負担を軽減する活動を行っていたり、岐阜市では第3子以降の出生でいわゆる「出産お祝い金」が受け取れるなど、多子世帯限定で受けられる支援も盛んです。国や県のサポートがきっかけで、二人目や三人目も・・・・・・を考える方もいらっしゃるのでは? しかし、現代では不妊に悩む方もたくさんいらっしゃいます。今回は確実に増えている「二人目不妊」についてご紹介します。

 

目次

二人目不妊の特徴

二人目不妊と、一般的に言われている不妊とどう違うの? と疑問に思うママもいると思います。医療機関によりさまざまですが、二人目不妊の特徴として、以下が挙げられます。

・一人目は結婚後、早い時期に自然妊娠している。
・夫婦の間の生殖機能に大きな問題がない。
・夫婦生活をしているにもかかわらず、一年以上二人目の子どもを自然妊娠しない。
・実際に不妊治療を開始してもすぐには妊娠に至らない。

などです。二人目不妊の決まった定義はないので、一人目を自然に妊娠したママたちにとって自己判断が難しいかもしれません。社会的ストレスが多い現代で確実に増えていると言われています。

二人目不妊の主な原因

晩婚化による加齢

日本生殖医学会の卵子に関するデータによると、女性が35歳を過ぎると卵子の質の低下が急速に進み、妊娠率も下がるという結果が出ています。晩婚化が進み一人目を妊娠したタイミングが遅いと、二人目の妊娠、出産も自然と晩産になる傾向があります。女性の加齢による「卵子の質の低下」に伴って、妊孕力は低下するということが主な原因です。

また、女性の加齢や卵子の質だけが原因ではありません。男性側ももちろん加齢していき、また働き盛りの年代に見られる不規則な生活習慣やストレスを感じやすいと言った環境下で生活することが増えるため、精子の活動力は低下し、一人目より二人目は妊娠しづらくなるという原因も挙げられます。二人目不妊かも・・・・・・? と思ったら、男性の検査も併せて受けてみましょう。

 

一人目出産後の影響

一人目を出産後、母乳を作るプロラクチンというホルモンが母体に分泌され排卵を抑制し、授乳中は妊娠しづらい状態になります。その後断乳して生理が再開すると、通常はプロラクチン値が下がりますが、時々数値が高いままの状態であることも。プロラクチンの値が高いと妊娠しにくくなるので、治療が必要となります。

また一人目出産時に子宮が受けたダメージが残っていたり、加齢にともなって子宮筋腫や子宮腺筋症など、自分が気がつかないうちに進行している子宮のトラブルが増えると、妊娠しにくくなることが考えられます。

 

生活習慣やワークライフバランスの乱れからくる夫婦生活の減少

二人目不妊に関わらず、不妊の大きな原因ともなるのがストレスです。それは主に日常の育児や家事、仕事などで受ける精神的ストレスや、肉体的な過労と言われています。男性の場合、30代~40代であれば仕事で重要なポストについて常にプレッシャーがかかっていたり、帰宅時間が遅くなったりなど、どうしても仕事中心の生活になることも。女性も男性もワークライフバランスが乱れがちになり、夫婦生活に一歩踏み出せないことが不妊の原因と言われています。

 

社会の問題

共働き世帯が約半数を占めている現代に立ちはだかる問題として、「子育てしながら働ける」環境であるかどうかです。一人目を保育園や幼稚園に入れ、やっと社会復帰、というママもたくさんいます。すぐに二人目を妊娠して育児休暇を取るのは周りの人に悪いかな・・・・・・。二人目出産後、また私を雇ってくれるのかな? など不安に駆られ、なかなか二人目の出産に至らないケースも。子どもを安心して産み育てることができる社会が確立していないことも、大きな原因とされています。

 

改善策

ライフプランの話し合い

「もしかして二人目不妊かも・・・・・・?」と思ったら、ママは自分が何歳までに二人目がほしいのか、どのような家族構成を希望するのか、できるだけ具体的にライフプランをパパと話し合うことから始めましょう。

「いつか二人目ができればいいな」という曖昧な計画では、いざ不妊治療を始めた場合、何年先まで続けていくのか自分でも分からなくなってしまったり、いざ妊娠したときに母体の加齢が想像以上に進んで体力や経済面に不安があったりなど、思わぬ問題にぶつかってしまうことも。事前にパパと話し合うことによりお互いの不透明な計画や考えを明確化することも大切ですね。

 

パパの協力

不妊の原因や治療はママが全て背負うというのは大きな間違いです! 前述の通り、パパの生活習慣などが原因の一因となっている場合も大いにあるので、男性がまずすべきことは「生活習慣の改善」。アルコールの摂取量を減らしてみたり、なるべく三食バランスよく食べる、睡眠時間を確保するなど、できることから始めてみてくださいね。でも、改善のやりすぎには注意です。「頑張って変えなくちゃ」という努力が逆にストレスに感じてしまうことも。

また、ママに対する気遣いも忘れずに。一人目の育児をすでに頑張っているママに感謝し、簡単な家事を手伝ったり、子どもとスキンシップをとったり・・・・・・。「もし二人目ができたら夕食の食器洗いは僕がするよ」など、ママが安心して子育てができる環境作りができたらいいですね!

 

二人目不妊の可能性があれば早めに医療機関へ

子どもができにくい原因は人それぞれです。何が原因なのかを把握するために、二人目不妊の可能性があれば、早めに専門医療期間に相談してみてください。筆者の友人は、不妊治療を始めるための検査をしたら、子宮に問題を抱えていたということもあります。自己判断が難しいので、きちんと調べてみることをおすすめします。できるのであれば、男性も一緒に検査してみると改善策も見つかりやすいでしょう。

まとめ

実際「二人目不妊」という言葉はあまり浸透しておらず、周りから理解されにくいため、二人目のプレッシャーを感じているママもたくさんいます。しかしストレスは妊活の大敵です。あまり思いつめず、家族の生活習慣を見直したり、早めの医療機関への相談などできることからコツコツと始めていきましょう!

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ナノマム編集部

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