発達障がい?子どもの行動が気になる時にすべきこと

この記事は2018年9月14日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

発達障がいという言葉を、メディアでもよく聞くようになりましたね。情報があふれ、ほんのわずかなことでも、我が子のことを心配してしまうママも多いようです。「もしかして発達障がい?」と感じたらどうすればよいのか、我が子のことを一番よく知る親としてすべきことについてお知らせします。

目次

発達障がいって?

発達障がいとは、生まれつき脳の働き方に強い個性があって、物事のとらえ方や行動の仕方にも特徴が表れるため、日常生活に困難を感じることが起こることをいいます。

主な発達がいは、大きく3つに分けられています。

広汎性発達障がい

人とのコミュニケーションに難しさを感じたり、特定の物事に強いこだわりをもっていたりするので、生活をしていく上で難しさを感じることが多い。

注意欠如多動性障がい

学校などの集団生活の場所で「生きづらい」と感じるほど、極度に集中力が続かなかったり落ち着きがなかったりする症状がある。

学習障がい

知的な発達に遅れはないけれど、ある特定の分野で理解できなかったり困難に感じたりすることが多い障がい。

「読み」が苦手なのは、ディスレクシア。
「書き」が苦手なのは、ディスグラフィア。
「算数」が苦手なのは、ディスカリキュア。

子どもの気になる行動

乳児期は特に成長・発達の個人差が大きく、寝返りやハイハイ期が少し遅くても、様子を見ていくことが多いです。けれども、個人差があることは十分に分かってはいるものの、我が子が健やかに成長するのかどうかとても心配になるものですね。子どもの年齢に応じた発達の目安を参考にして、子どもの発達を観察していきましょう。ハイハイや歩行を始めたのが遅いなど、身体能力的なことだけではなく、人とのかかわりや言葉の発達の面に、発達障がいの特徴は現れやすいです。

発達障がいを持つ子どもに見られる特徴は?

発達障がいの特徴はいくつかありますが、3歳までに見られやすい特徴は次のとおりです。
・視線が合わない。
・人なつこい。人見知りがない。
・後追いをしない。
・何かを取ってもらいたいとき、人の手をつかんで訴える。(クレーン現象)
・抱っこされたり触られたりすることを好まない。
・偏食がひどく、決まったものしか食べない。
・特定のものにこだわりをみせる。
・歩行開始が遅い。歩き方がぎこちない。
・言葉の発達が遅い。
・おうむ返しで応える。
・手のひらをひらひらさせる。
・室内をぐるぐると回っていることがある。
・音に敏感に反応する。
・集団での活動が苦手。
・いつもの生活の流れと違う予定が入るとパニックになる。

もしかして発達障がい?と感じたら

「もしかして、発達障がい?」と気がかりならば、1歳半健診や3歳児健診の時期が来るのを待たずに、専門機関に相談することをおすすめします。発達障害についての相談窓口は、保健センター、子育て支援センター、児童相談所、小児神経科などの専門外来です。予約がいっぱいですぐに受診できないこともあるので、もうしばらく様子を見てから…と先延ばしにすることはあまりおすすすめできません。成長の個人差もあることや、発達障害の特徴は大きくなってからの方が出やすくなるということからも、年齢が低い段階で診断名を下されることはありません。しかし、早い段階で症状の特徴に気づき、適切な治療と援助・配慮を行うことで、生きづらさを少しでも軽くしてあげることはできますね。

 

発達障がいの診断を受けられるのはいつ頃?

発達障がいは、生まれつき脳の働きに特徴があるために起こるものですが、生後すぐにその診断がおりるものではありません。目に見えて分かる障がいではないので、成長をしていく中でみせる行動によってわかるようになります。

【広汎性発達障がい】

早くて1歳半ごろから「気になる」様子がみられるようになります。保育園や1歳半健診で疑いがかかることが多いです。けれども、すぐに診断がおりることはありません。まずは、こども発達支援センターなどの専門機関の通所学級で、経過を観察していきます。診断がおりるのは、3歳以降の場合が多いです。

【注意欠如多動性障がい (ADHD)】

幼稚園や保育園で集団での活動が増えてきたときに症状が目に付きやすくなります。3歳より前の段階では、一人ひとりの成長・発達の程度を特に大切にした保育を行うため、注意欠如多動性障がいの症状が目立つことは少ないです。けれども、3・4歳頃になると集団活動の機会が多くなるので、その中で友達と一緒に活動することに難しさを感じることが増えてきます。そのため、注意欠如多動性障がいと正式に診断されるのは4歳以降である場合がほとんどです。

【学習障害(LD)】

就学期以降に症状が現れるようになります。幼稚園・保育園では「学習」をすることはないので、本格的に学習が始まる小学生以降に診断されることになります。しかし、幼児期に大人の指示を理解できにくかったり、形を認識することが難しかったりするなど、何かしら困難な場面に向き合うことはあるようです。

グレーゾーンってなに?

グレーゾーンとは、発達障害の特徴を持っているけれど、医学的な判断基準をすべて満たしていないために、発達障害と診断されることができない状態にあることです。グレーゾーンにいる子どもたちは、日常生活で困難なことがあるけれど、正式に「発達障害」と診断されないため、公的支援の制限を受けるなど、「発達障害」と診断名を下された人たちと受けるサポートが変わってきます。

まとめ

発達障がいは、目で見て分かりにくいために、生きづらさを感じながら生活している子どももたくさんいます。それぞれの子どもに合った適切な治療と、周りを取り巻く人たちの理解ある支援によっては、生活しやすい環境を作り出すことができます。子どもの発達や行動に気がかりなことがあるようなら、専門機関への相談から始めてみるといいでしょう。

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ナノマム編集部

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