子どもにも分かりやすい交通ルールの教え方

この記事は2020年10月14日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

学校生活にも慣れ、子どもだけでお友達のお家に遊びに出掛けたりするお子さんには、正しい交通ルールを家族で話し合ったり教えていく必要がある時期だと思います。家庭での、子どもに分かりやすい交通ルールの教え方のポイントをご紹介します!

 

目次

まずは、子どもの特性を知ろう!

交通ルールを教える前に、子どもの特性を知っておく必要があります。普段私たち大人が当たり前のように取っている安全行動も、見たり聞いたり、判断する能力が未熟な子どもにとっては困難な場合が多くあります。子どもの目線に合わせた指導をするために、まずは正しく理解しましょう!

 

見る能力

大人に比べて子どもの視野は狭く、6歳児でも大人の3分の2程度しかありません。水平視野は大人が150度に対して90度ほど、垂直視野は大人が120度に対して70度ほどしかありません。また、大人より身長が低いため、大人が前方に見えているものが子どもには見えなかったり、距離感をつかむのが難しいそう。また、遊びで何かに夢中になっていると他のものが見えなくなってしまったり、他の子どもの真似をしてつられて行動してしまうのも子ども特有の特性です。

 

聞く能力

見る力に加え、聞く力もまだまだ未発達です。特に、音が聞こえてくる方向の感覚に関しては6歳児でも大人の60パーセントほどしか発達していないといわれています。車のエンジン音やサイレンの音を聞き取れても、その音がどの方向から聞こえてくるのか聞き分けるのが難しいのです。

 

判断する能力

子どもにルールや危険を教えるときは、ただ「危ない」と繰り返しても子ども自身は何が危険なのか理解することが難しいので、どう危ないのかシチュエーションを交えて話してみたり、子ども自身に想像をさせて危険の原因を教えることが大切です。また、距離感の判断も未熟なので、車が近づいてきても「まだ渡れる、車は必ず止まってくれる」と判断することもあります。とっさの事態に判断できる能力を育てるには、繰り返し家族で教えていくことがポイントでしょう。

 

基本的な交通ルールの教え方のポイント

歩行者用信号機の意味を再確認!

赤色は横断歩道を渡ってはいけない、青色は渡ることができる、青色の点滅は渡り始めてはいけない、というように具体的に教えましょう。慌ててしまって正しい判断ができなくなり事故に繋がる場合があるので、「横断歩道を渡っていて青色が点滅しても、急に走り出して転んでしまうこともあるから慌てずにね。」、「青色が点滅し始めたとき、お友達が横断歩道を渡れるよ!と言って先に行ってしまっても、焦らず次の青信号を待っても大丈夫だからね。」などと、シチュエーションを交えることがポイントです。渡る際には手を挙げて、車に自分の姿をアピールします。また、押しボタン式の信号機が身近にある場合は、実際に利用してみましょう。「押してもすぐに青色にならないから、車に注意してまとうね。」などと声をかけ、青になったら、車が信号の手前で止まっていることを確認してから手を挙げ渡る、という点もポイントです!

 

実際の道路で横断方法を教えよう

信号機が青色でも、渡り始める前は必ず左右の安全確認することを教えましょう。子どもの未熟な視野を補うために、目だけではなく首を動かして確認することがポイントです。

 

飛び出しを防ごう

家や公園、広場などから道路に出るときの曲がり角や見通しの悪い交差点などを横断するときは、必ず立ち止まって安全確認するように教えましょう。実際に車などの危険が近づいている音、救急車のサイレンなどの注意するべき音を聞かせ、音の方向に注意することがポイントです。

 

歩道や路側帯の通り方

縁石で歩道が作られている道路や、路側帯がある道路の場合、どちらもない場合の歩行の仕方も教えておきましょう。歩道や路側帯がある場合、実際に歩きながら、子どもに分かりやすいように「ブロックの中を歩こうね。」、「白い線の中を通るようにしようね。」などと教えることがポイントです。どちらもない場合は、道路の右側を通るのが交通ルールですが、実際の道で右側が柵のない側溝であったり、工事中で危険などという場合に柔軟に対応できるように教えておきましょう。

 

 

駐車場での事故防止のポイント

自宅や保育園、ショッピングセンターなどの駐車場で、子どもが交通事故に巻き込まれるケースが後を絶ちません。子どもはもちろん、大人も「止まっている車は安全」だと油断している、ちょっと目を離したすきに巻き込まれるので、要注意!

 

  1. 日頃より、子どもから目を離さない、手を放さない習慣を付ける。
  2. 子どもに駐車場で遊んだり、走り回ったり屈んだりしないことを繰り返し教える。
  3. 荷物の積み下ろしをする場合は、最低大人一人は子どもから目を離さない。大人が単独で荷物などの積みおろしする場合は、先に子どもを車に乗車させ、車外に一人にさせない。
  4. チャイルドロックをかけるなどし、子どもが勝手に降りないように工夫する。
  5. 自分が巻き込む可能性もあるので、車を発進させる前に子どもが近くにいないか十分に目視で確認してから発進させる。

 

自転車に乗るときも注意!

小学生に進級すると、皆が乗りこなす自転車。補助輪も取れて、ちょっと遠くのお友達のお家に遊びに行く!となると、歩行に比べて自転車は速度も出るので、ママやパパは交通ルールを守れるか心配ですね。安心して送り出すために、正しい自転車の乗り方も教える必要があります。

 

交差点や曲がり角、見通しの悪い道路では必ず止まる習慣をつけよう

交通量の少ない道路だからといって油断していては思わぬ事故に繋がります。車が来ていないな、と思っても、一度自転車を止めて左右前後の安全確認をする習慣をつけておきましょう。

 

スピードを出しすぎない

いつのまにかスピードが出てしまって、上手くコントロールが効かなくなったり、交差点を止まらず横切ってしまったり…。スピードを出しすぎるのは車と一緒で危険がいっぱい。坂道などではブレーキを上手く使って、速度をコントロールできる練習を事前にママやパパとしておきましょう。

 

歩行者や他の自転車に十分に注意する

歩いている人を急に追い越したり、近づきすぎると相手がびっくりしてしまったり、衝突事故になることも。しっかり理解させて、歩いている人や他の自転車が見えたら速度を落としたり、狭い道では一度止まって、道を譲ることを教えましょう。

 

自転車の点検は定期的に

子どもが自転車に乗る前に、ママやパパが必ず行いたいのが自転車の点検です。

◎ブレーキ
前輪、後輪の左右共によくきいているか

◎タイヤ
空気は十分入っているか、磨り減ってはいないか

◎ハンドル
前輪と直角に固定されているか

◎前照灯
10m前方がよく見えるか、反射材は付いているか、欠けていないか、後方や側方からよく見えるか

◎サドル
サドルは正しい位置にしっかり固定されているか、両足のつま先が地面に付く高さか

◎ベル
きちんと鳴るか

以上の確認をママやパパ、自転車の点検を専門としている販売店が行った上で、乗せるようにしましょう。

 

まとめ

子どもの成長と共に、行動範囲はどんどん広がっていきます。大人の目が届かないところでの思わぬ事故から子どもを守るために、家庭での交通ルールの指導は徹底したいですね。被害者・加害者の両方にさせないために、意識して取り組んでいきましょう!

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ナノマム編集部

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