子どものおねしょ、いつまで続くの?

この記事は2018年2月23日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

個人差があるのは十分理解しているものの、よその子どもと我が子の成長の違いは気になりますね。「夜もパンツで寝れるようになった」とのママ友との発言に焦ったり、まだおねしょをする我が子に悩んだりするママは多いです。

おねしょっていつまで続くのでしょう?おねしょを理解し、焦らず叱らず「おねしょ卒業!」するための方法をご紹介します。

 

目次

おねしょとは?

ほとんどの子どもが2歳から3歳くらいのうちに、おむつからパンツに移行します。時々、トイレに行くのが間に合わずに「失敗」することもあるけれど、小学校入学前までには排泄の自立は確立すると言っていいでしょう。

2時間前後のお昼寝でも、毎日ではないにしても、お布団におしっこが出てしまうことがある子どもは少なくありません。日中はパンツで過ごしても、万が一のため、お昼寝時間は紙パンツで「おねしょ対策」をすることは特別なことではありません。

お昼寝と比べて睡眠時間がぐんと長くなる夜の睡眠時に、布団の中で排尿してしまうことは、幼児にとって異常なことではないということを知っておく必要があります。

おねしょとは、幼児が夜寝ている間に無意識のうちにおもらしをして、パジャマやベッドを濡らしてしまうことをいいます。

 

おねしょと夜尿症の違いって?

おねしょは、膀胱の機能が発達すると共に自然と減っていきます。毎晩おねしょをしていたのが、週に数回、月に数えるほど……というように、だんだん回数が減っていき、小学校入学前後にはほぼおねしょをすることがなくなっていくといわれています。もちろん、個人差があることを忘れてはいけません。

ところが、5~6歳(小学校入学前後)を過ぎても月に数回のおねしょが続く場合は夜尿症といわれ、医療機関での受診が必要となります。おねしょを繰り返すことを恥ずかしく思って心が傷つくと、おねしょの状態が悪化することもあるので、治療を受けることが勧められています。

 

おねしょの原因は?

①膀胱の機能が未発達なため

おねしょは、作られるおしっこの量と膀胱の容量の違いから起こることが多いとされています。幼児の膀胱機能はまだ発達途中で、何時間もの睡眠中にできる尿量をためるだけの容量がないことから、無意識のうちにおもらししてしまうのです。

 

②寝ている間の尿量が多いため

夜間の尿量が多いためにおねしょをしてしまうというケースもあります。成長と共に、夜間の尿量をコントロールする抗利尿ホルモンの分泌が整っていきます。ところが、この抗利尿ホルモンが十分に分泌されない子どもは、夜の尿量が少なくなることはなく、おねしょがでてしまうのです。

 

③ぐっすり眠っているため

眠っていても尿意を感じて目を覚まし、トイレに行くことができる子もいます。眠りが深く、尿意を感じて覚醒出来ない子どももいます。ぐっすりと深い眠りにつくことは正常なことなので、心配する必要はありません。

 

おねしょはいつまで続くの?

膀胱の機能が発達する期間を考慮しても、小学校入学頃まではおねしょに深く悩む必要はないといわれています。おねしょは大きくなるにつれて自然となくなっていくものです。

おねしょは本人の意思とは関係なく、寝ている間に起こってしまうことなので、叱っても解決にはつながりません。他の子どもと比べることもストレスの原因となり、逆効果です。

しかし、小学生になっても続くようであれば、夜尿症といわれて受診が勧められています。

また、子ども本人や家族の悩みが大きい場合は、年齢やおねしょの程度に関わらず医師に相談してみるといいでしょう。

 

おねしょに治療が必要?

就学前の子どものおねしょは病気ではないので、その段階で治療が行われることはほとんどありません。自然になくなっていくことが多いため、子どもにストレスを感じさせないようにしつつ、見守っていくように勧められています。子どもにプレッシャーを与えないことも大切ですね。

おねしょのリスクを減らすために、生活習慣を見つめなおすことも効果につながる可能性があります。次のことを心がけてみるとよいでしょう。

 

生活のリズムを整える

夜更かしをする日があったり、夜型の生活だったりすると、寝る前にトイレに行くリズムもまちまちになってしまいます。早寝早起きの生活リズムを整えて、朝食・昼食をしっかりと取り、夕飯は早めの時間に軽くとるようにすると、おねしょのリスクが減るといわれています。

 

夕食から寝る前に摂る水分の量を控えめにする

寝る前に摂る水分量は、おねしょに関係してきます。脱水症状を起こさないためにも、水分摂取は重要ですが、寝る直前にガブガブと水分を摂ることはおねしょにつながります。おねしょが心配な場合は特に、夕食時から就寝前までは、コップ1杯程度にとどめるように勧められています。

 

塩分を控えて、水分を取りすぎないようにする

夕食に限らず、食事全体で塩分が多めだとのどが渇き、体が水分を欲することになります。健康のためにも塩分控えめの食事を心がけ、おねしょ卒業にもつながるといいですね。

 

寝る前にトイレに行く

寝る前には必ずトイレに行く習慣をつけてあげましょう。尿意を感じず「出ないー」と言って拒否をすることがありますが、いざトイレに行くと少しでもでることはあります。子どもなりに「過信」してしまうこともあるので、寝る前に必ずすることとして、トイレに行き膀胱を空っぽにしてから寝る習慣をつけることが大切です。

 

夜中、トイレのために起こさない

布団の中でおねしょをする前にトイレに起こしておねしょ予防をすることは、よく行われがちです。布団もパジャマも濡れることなく、子どもの自身の心を傷つけることのないベストな対応策のようですが、実はトイレに起こすことはよくありません。夜中トイレに行く癖がつき、膀胱機能が発達しないからです。また、夜中の尿量を調整する抗利尿ホルモンの分泌を減らすことになります。

 

まとめ

4歳5歳でも「おねしょをすることは恥ずかしいこと」と感じて落ち込んだり、自尊心が傷ついてしまったりすることはよくあります。いつかおねしょはしなくなるものだから、落ち込む必要はないことを知らせてあげることが必要です。寝る時だけ紙パンツを使うようにすると、子どもも親もストレス度を下げることができるかもしれませんね。小学生なる頃までは焦らず見守っていきましょう。

 

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ナノマム編集部

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