早期英語教育のメリット・デメリット

この記事は2018年4月11日に更新されたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

小学校での英語教育がさらに低年齢化しますね。2020年度より、小学校5・6年生には「英語」が教科として加わります。そして、3・4年生には、「外国語活動」が始まります。これだけ英語が必要とされている中、「我が子には英語でつまずいてほしくない」と考える親はたくさんいます。プレスクールや幼児英語教室に通わせ、早い時期からの英語教育熱は高まるばかりです。我が子への英語環境について考えているパパやママに、早期英語教育のメリット、デメリットをご紹介しますね。

目次

子どもに英語教育を ~親の思い~

将来の可能性が増えるようにと、子どもが小さい頃から習いごとを始めさせる家庭は多いですよね。スイミングや体操教室といった運動系から、ピアノやバイオリンなどの芸術系まで、習いごとにはたくさんの選択肢があります。
最近の「親が子どもに習わせたいおけいこごと」は、英会話の人気が高くなっています。幼い子どもに英会話が必要なの?と疑問に感じる人もいるでしょう。子どもに英語を習わせたい主な理由は、次にあげる3つです。

子どもに英語を習わせたい理由①

ますます続いていくグローバル化に対応できる子どもに育てたい

子どもに英語を習わせたい理由②

学校の「英語」の授業におくれを取らないように

子どもに英語を習わせたい理由③

子ども英会話教室やオンラインレッスンを始めている子がたくさんいるから

 

学校の英語教育はこう変わる!

小学校3・4年生の「外国語活動」

2020年から小学校3・4年生に「外国語活動」が加わります。教科ではないので、成績として評価を残していくことはありません。「外国語活動」なので、英語と決まっているわけではありませんが、多くの場合は英語でのコミュニケーションを学びます。

小学校5・6年生の「英語」の教科化

東京オリンピックイヤーの2020年、小学校5・6年生に「英語」という教科が加わります。グローバル化する社会に対応し、英語でのコミュニケーションができる子どもを育てるという目的が伝わってきますね。教科の一つとして、国語や算数のようにしっかりとした位置づけに英語が置かれることになります。

中学校・高校の英語の授業

大学などではすでに導入されている、「英語を英語で学ぶ」スタイルが導入されていきます。英語の授業は、日本語は使わずにすべて英語で行われます。授業数も増え、英語で考えて発信する能力をつけることを目指しています。

センター試験がなくなる

大学入試試験も変わっていきます。2024年にセンター試験が廃止となり、大学入学共通テストと、外部の英語試験で統一される予定になっています。外部の英語試験とは、英検やTOEIC、IELTSなどの資格試験です。大学受験のための英語から、将来的にも活用できる英語の試験に変わります。

早い時期に英語教育を始めるメリットは?

変化していく英語教育にからみても、英語の重要性が伝わってきますね。早期英語教育を行うことで得られるメリットはいくつかあります。

英語を聞き取る力が身につく

年齢が小さいほど、いろいろな文化に順応できる能力があります。特に日本語以外の言語を聞き取る力については、10~11歳頃までに完成されるといわれています。また、「英語耳」を育てるピークは、生後14か月前後ともいわれています。英語と日本語とでは周波数が違います。幼い頃に、日本語にはない英語の発音(違う周波数)などになじんでおくと、違う周波数の言語を受け入れる能力が育つということです。そのため、早期英語教育では聞き取る力を身につけることができます。

先入観なく英語に親しめる

子ども向けの英語教育は、遊びを通して英語に親しみ、学んでいくスタイルがほとんどです。そのため、英語を学ぶということを意識することはありません。楽しい時間を過ごしていたら、「そこにたくさんの英語があった」というような感覚なのです。

積極的に英語を話す姿勢が身につく

子どもがスポンジのようにたくさんのことを吸収していく様子に、驚かされることが多々ありますよね。幼い子どものすごいところは、「まねる」姿勢です。目新しいことに飛びつき、真似をしてたくさんのことを学んでいきます。
英語教育でも同じです。積極的に真似をしてアウトプットしていくことが多いのです。思春期真っただ中の中学生が、恥ずかしくて英語を発音するのにためらうような姿は、幼児には全く見られません!

早期英語教育にかくされたデメリット

メリットにはデメリットもつきものです。言語学者の中には、早期英語教育に疑問を抱いている方もいます。

日本語がしっかりと確立しない

母語が確立するのが10歳前後といわれています。小学校入学前の4~5歳では、まだまだ日本語がしっかりとしていませんよね。大人びた会話もできるようになりますが、まだたっぷりと伸びしろがあるということです。そんな時期に第2言語を学ぶと、どちらの言語の習得も、中途半端になってしまう危険性があるのです。

アイデンティティーがはっきりとしない

早期英語教育を始めて英語がメインの言語になってしまうと、自分のアイデンティティーとは何なの?と疑問に思うことが出てくるかもしれません。日本人なのに日本語より英語が得意になってしまったり、日本の文化や習慣に触れる機会が少なくなると、いつの日か自分のアイデンティティーについて疑問を持つこともあり得ます。

コストがかかる場合が多い

ほとんどの場合、独学で英語教育を進めることはないのではないでしょうか?教材を使ったり、英語教室に通ったりすることが多いはずです。そうなると、やはりコストがかかります。

子ども自身の興味関心を大切に

幼児のうちから英語教育を始めることには、メリットもデメリットもあります。しっかりとした家庭での教育方針のもとで、英語を始めるかどうか、いつから始めるのかなどを決めていくかが重要ですね。
英語は義務教育の中の一つの教科になっています。遅かれ早かれ英語は学んでいくことですが、子どもが幼い頃は特に、子ども自身の興味・関心を尊重することが大切です。親が必死になって英語教室に連れて行っても、子どもが嫌がったり、楽しくなかったりすれば、英語嫌いになることさえあります。幼児英会話教室、オンライン英会話、幼児英語教育教材……と、子ども向けの英語環境にはたくさんのオプションがありますね。
英語教育を始める場合は、子どもの興味関心や、子どもの性格や特徴にあったものを選びましょう。子どもに負担がかからないこと、楽しんで取り組めることが大切です。

まとめ

英語教育は早い時期に始めるのがベストということではないようです。メリットもありますが、デメリットについてもよく考えて、英語教育の方針を決めることが大切ですね。

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ナノマム編集部

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